修兵さんに案内して貰ってやっと五番隊舎に着いた。そう言えば、と修兵さんを見下ろす。何故見下ろしているかって?勿論腕に乗せられてるからだよ

『修兵さん袖何処に落としてきたの』

「落としてねぇよ」

いやだってさっきは聞きそびれたけど修兵さんの両腕の袖が無い。あれか、戦ってボロボロになって縫うのめんどくさくてそのまんまなのか

「邪魔だったから取っただけだよ」

『ふーん……』

剥き出しの二の腕に触ってみる。ついでに腕輪にも。この人筋肉凄いな。太さも僕の倍…いやそれ以上?

「擽ってぇ」

少し笑った修兵さんが軽く頭をぐりぐりしてきた。ちょっ髪が擽ったいし胸元で動かれると痒いから止めてくれ
暫くそうやってじゃれていると不意に修兵さんが立ち止まった。どうしたのかと顔を覗き込めば物凄く焦ってる。寧ろ慌ててる?

「やぁ、檜佐木くん」

『………あ』

目の前から歩いてきたのは茶髪に黒縁眼鏡の優しそうな男の人。隣には黒髪の男の子を連れている。

『……こんにちは藍染隊長…』

「ああ、こんにちは桜花くん。檜佐木くんと随分と仲が良さそうだね」

藍染隊長が僕と修兵さんを見てにっこり笑う。しまった。僕まだ修兵さんの腕の上だ

「公私混同の間違いですやろ」

慌てて降りようとすれば黒髪の子が鬱陶しそうに言った。誰だお前。目付き悪いな
取り敢えず腕の上から降りて黒髪を睨む。公私混同と言われているのが僕だけなら良いが修兵さんの事まで言われるのは気に食わない

「何や、文句あるんか」

『………別に』

「っおい独月!」

修兵さんに頭を叩かれても正直謝る気はない。だって僕にとってはそれだけ嫌な言葉を言った。寧ろ暴言吐かなかっただけ褒めて欲しいぐらいだ

「天才児がやっと入隊したっちゅう話やからどんなもんや思っとったんやけど期待外れやな」

「止したまえ財前くん」

藍染隊長が黒髪を窘めた。こいつ財前って言うのか。呼びたくないし何か藍染隊長と名前似てるからぜんざいって呼んでやろう

『そうですか。それはすみませんでした』

適当に流せばぜんざいは驚いた様に目を見開いた。別に馬鹿にされても何ともないしどうでも良い。僕は修兵さんが貶されなければ正直他はどうでも良いから。ああ、でも藤堂さんと小鳥遊くんの悪口も嫌かも。あと斑目さんとか志波さん達のも
ぜんざいを無視して藍染隊長を見る

『本日より五番隊に入隊致しました桜花独月です。若輩者ですが八席として精一杯頑張らせて頂く所存です』

ぺこりと頭を下げればそんなに畏まらなくて良い、と藍染隊長に頭を撫でられた。


ご対面


(じゃあ隊舎に行こうか)

(はい…あ、送ってくれてありがとう修兵さん)

(おう。何かあったら何時でも来な。では藍染隊長、独月をお願いします)

(ああ。今日は彼女も早めに上がらせるから、上がり次第九番隊に向かわせよう)

(じゃあ東仙隊長に伝えておきます)

(……何やねん…)