初任務
『んー………』
眩しい朝日に背を向ける。うん?何か今日枕堅いな。閉じていた目を開ける。見えたのは肌色。あれ、僕の枕ってこんなに引き締まってたっけ?
後ろを振り向いて納得。これ修兵さんの腕か。なら引き締まってて当然だ
昨日修兵さんの部屋に泊まった事を思い出し、身体の向きを変えた。静かに寝息を立てている修兵さんを眺める。そう言えばこの人が僕より起きるの遅いなんて珍しいな。やっぱり昨日飲み過ぎたんじゃないかこの人。鼻を摘むが反応なし。そろそろ起きた方が良いと思うんだけど。
『修兵さん、起きて』
揺すってみるも反応なし。どんだけ爆睡してんだこの人。踏んだら起きるかな。
『修兵さーん。修兵起きろー』
「……呼び捨てかよ…」
『おはよう修兵さん』
鼻摘んでも反応ないのに呼び捨てで反応って可笑しくない?
「ん…はよ……」
頭を撫でてくる修兵さんは何時もより眠そうだ。うん、普段こんな修兵さんは見られないからレアだ
「ふぁあ………」
欠伸をして布団から出る修兵さんを眺める。あ、欠伸移った。僕も布団から出る。使った布団を畳んでふと気付く。やばい死覇装が酒臭い。しかも死覇装のまま寝たから変な皺付いてる。これ今日着て行けなくね?でも隊舎の自分の部屋に寄れば確実に遅刻する。だからといってこれで出舎出来ないし
ふと台所に立つ修兵さんを見る。あ、良い事思い付いた
『修兵さん』
「んー?」
『死覇装何着持ってる?』
「あ?…一応五着ぐらいか?」
急に訊いてきた僕に首を傾げながら炒め物をしている修兵さん。あんた行動早いな
『今日一日死覇装の上貸して』
下を借りないのは脚の長さが違うから。180ある人の袴なんざ履いたらずるずるびったん引きずって恐らくそのうち裾踏んで転ける。まだ上なら可笑しくないだろと思って着てみた、ら
『……でかい…』
「当たり前だ」
肩が合わない。修兵さんに手伝って貰って何とか着た。サイズが合わない為半袖みたいになった。うん、肩がスースーする。袖ないと動きやすそうだけど寒い時は大変そうだ。
「大丈夫そうか?」
『ん。ありがと』
利き手の方だけ僕も袖切ろうかな。正直袖がひらひらしてると邪魔なんだよね
「じゃあ食おうぜ」
『ん』
席に着いて朝食を頂く。うん、美味しい。
「上手いか?」
『ん、美味しい』
「そっか」
この漬け物美味しい。
ぽりぽりかじりながら修兵さんを見る。この人朝から良く食べるな。ご飯の量凄いし
『ご馳走様でした』
「お粗末様でした」
食べ終わって流し場まで食器を運び洗うのを修兵さんに任せる。やろうとしたら座っとけと頭を撫でられた。やっぱり台所は修兵さんがするらしい
「風呂入って来いよ。沸かしたから」
『え、マジで』
素早く振り向けば修兵さんが笑った
「その代わり早めに上がれよ。あんま時間ねぇし」
『了解大好きです修兵さんっ!』
「俺も大好きだから早く入って来い」
『はい!』
あの人ほんと神だ。丁度風呂に入りたいなーと思ってたんだよ。流石に居酒屋に居た後に風呂入れないのは嫌だったし。何か身体に居酒屋の臭いが染み付いてそうで。
確か出勤まで後一時間だった。良し、二十分で上がろう
『お風呂貰いましたー』
「おー、湯加減どうだった?」
『僕は温めが好きです』
「馬鹿お前の温めは水なんだっつの」
頭をタオルでわしゃわしゃと拭かれた
「俺も入ってくるわ。髪ちゃんと乾かしとけよ」
『ん』
僕の頭を撫でた修兵さんは風呂場に向かった。わしわしと髪を拭きながら置いてあったお茶を飲む。飲みかけっぽいけどまぁ良いや。てかこのシャンプー良いな。甘過ぎない僕好みの匂いだ。修兵さんに何処に売ってるのか聞いてみよう
「上がったぞー」
『はーい』
そろそろ支度をしようと藤凍月を背負う。首輪を着ければ修兵さんが寄ってきた。髪からぽたぽた水が滴ってる。もうちょっとちゃんと拭こうよ
「後ろ向け。髪してやっから」
『いや自分の髪乾かしてからで良いよ』
僕をぐるりと回して後ろを向かせ、修兵さんは髪を梳き始めた。ちょっと僕に水が垂れてる。だから髪乾かしてからで良いって言ったのに。
「良し、出来たぞ」
『ありがとう』
「どーいたしまして」
髪を適当に拭き始めた修兵さんが斬魄刀を腰に差す。そう言えば修兵さんの始解ってどんなのなんだろう。今度訊いてみよう
「行こうぜ独月」
『ん』
修兵さんの腕に乗り廷内を移動する。言ったってどうせ降ろしてくれないし。うん、めっちゃ目立ってる。
角を曲がろうとすると丁度向かい側から人が来た。あ、隊長だ
「『お早うございます藍染隊長』」
「お早う桜花くん、檜佐木くん」
慌てて腕から降りようとするとそのままで良いよと止められた。
いや隊長の前で非常に失礼な行動を取ってる気がするんですけど。それを言えば君達はそうしている方がしっくりくる、と。何だそりゃ。つまり十一番隊の草鹿副隊長と更木隊長と同じって事?え、それ嫌だ。僕あんな小さくないし
「今日は二人ともお揃いの死覇装だね」
『…あー……』
言い辛い。人の家に飲み会帰りに泊まったとか言い辛い
返答に窮していると修兵さんが口を開いた
「袖無しがどんな感じか訊いてきたんで今日一日俺の貸してるんです」
な?と振られこくこく頷く。ありがとう修兵さん助かった
「じゃあ俺はそろそろ行きますね」
修兵さんが僕を降ろして頭を撫でる。行ってらっしゃいと言えばまた後でなと言われた。
修兵さんを見送って藍染隊長を見れば彼は少し屈んで僕を見た
「桜花くん、君にやって欲しい任務があるんだが、頼めるかい?」
『はい』
僕にとっての初任務。どんなものだろうかと僅かに気分が高揚した
出勤、初任務
(どんな任務なんですか?)
(ああ、それはね――)
眩しい朝日に背を向ける。うん?何か今日枕堅いな。閉じていた目を開ける。見えたのは肌色。あれ、僕の枕ってこんなに引き締まってたっけ?
後ろを振り向いて納得。これ修兵さんの腕か。なら引き締まってて当然だ
昨日修兵さんの部屋に泊まった事を思い出し、身体の向きを変えた。静かに寝息を立てている修兵さんを眺める。そう言えばこの人が僕より起きるの遅いなんて珍しいな。やっぱり昨日飲み過ぎたんじゃないかこの人。鼻を摘むが反応なし。そろそろ起きた方が良いと思うんだけど。
『修兵さん、起きて』
揺すってみるも反応なし。どんだけ爆睡してんだこの人。踏んだら起きるかな。
『修兵さーん。修兵起きろー』
「……呼び捨てかよ…」
『おはよう修兵さん』
鼻摘んでも反応ないのに呼び捨てで反応って可笑しくない?
「ん…はよ……」
頭を撫でてくる修兵さんは何時もより眠そうだ。うん、普段こんな修兵さんは見られないからレアだ
「ふぁあ………」
欠伸をして布団から出る修兵さんを眺める。あ、欠伸移った。僕も布団から出る。使った布団を畳んでふと気付く。やばい死覇装が酒臭い。しかも死覇装のまま寝たから変な皺付いてる。これ今日着て行けなくね?でも隊舎の自分の部屋に寄れば確実に遅刻する。だからといってこれで出舎出来ないし
ふと台所に立つ修兵さんを見る。あ、良い事思い付いた
『修兵さん』
「んー?」
『死覇装何着持ってる?』
「あ?…一応五着ぐらいか?」
急に訊いてきた僕に首を傾げながら炒め物をしている修兵さん。あんた行動早いな
『今日一日死覇装の上貸して』
下を借りないのは脚の長さが違うから。180ある人の袴なんざ履いたらずるずるびったん引きずって恐らくそのうち裾踏んで転ける。まだ上なら可笑しくないだろと思って着てみた、ら
『……でかい…』
「当たり前だ」
肩が合わない。修兵さんに手伝って貰って何とか着た。サイズが合わない為半袖みたいになった。うん、肩がスースーする。袖ないと動きやすそうだけど寒い時は大変そうだ。
「大丈夫そうか?」
『ん。ありがと』
利き手の方だけ僕も袖切ろうかな。正直袖がひらひらしてると邪魔なんだよね
「じゃあ食おうぜ」
『ん』
席に着いて朝食を頂く。うん、美味しい。
「上手いか?」
『ん、美味しい』
「そっか」
この漬け物美味しい。
ぽりぽりかじりながら修兵さんを見る。この人朝から良く食べるな。ご飯の量凄いし
『ご馳走様でした』
「お粗末様でした」
食べ終わって流し場まで食器を運び洗うのを修兵さんに任せる。やろうとしたら座っとけと頭を撫でられた。やっぱり台所は修兵さんがするらしい
「風呂入って来いよ。沸かしたから」
『え、マジで』
素早く振り向けば修兵さんが笑った
「その代わり早めに上がれよ。あんま時間ねぇし」
『了解大好きです修兵さんっ!』
「俺も大好きだから早く入って来い」
『はい!』
あの人ほんと神だ。丁度風呂に入りたいなーと思ってたんだよ。流石に居酒屋に居た後に風呂入れないのは嫌だったし。何か身体に居酒屋の臭いが染み付いてそうで。
確か出勤まで後一時間だった。良し、二十分で上がろう
『お風呂貰いましたー』
「おー、湯加減どうだった?」
『僕は温めが好きです』
「馬鹿お前の温めは水なんだっつの」
頭をタオルでわしゃわしゃと拭かれた
「俺も入ってくるわ。髪ちゃんと乾かしとけよ」
『ん』
僕の頭を撫でた修兵さんは風呂場に向かった。わしわしと髪を拭きながら置いてあったお茶を飲む。飲みかけっぽいけどまぁ良いや。てかこのシャンプー良いな。甘過ぎない僕好みの匂いだ。修兵さんに何処に売ってるのか聞いてみよう
「上がったぞー」
『はーい』
そろそろ支度をしようと藤凍月を背負う。首輪を着ければ修兵さんが寄ってきた。髪からぽたぽた水が滴ってる。もうちょっとちゃんと拭こうよ
「後ろ向け。髪してやっから」
『いや自分の髪乾かしてからで良いよ』
僕をぐるりと回して後ろを向かせ、修兵さんは髪を梳き始めた。ちょっと僕に水が垂れてる。だから髪乾かしてからで良いって言ったのに。
「良し、出来たぞ」
『ありがとう』
「どーいたしまして」
髪を適当に拭き始めた修兵さんが斬魄刀を腰に差す。そう言えば修兵さんの始解ってどんなのなんだろう。今度訊いてみよう
「行こうぜ独月」
『ん』
修兵さんの腕に乗り廷内を移動する。言ったってどうせ降ろしてくれないし。うん、めっちゃ目立ってる。
角を曲がろうとすると丁度向かい側から人が来た。あ、隊長だ
「『お早うございます藍染隊長』」
「お早う桜花くん、檜佐木くん」
慌てて腕から降りようとするとそのままで良いよと止められた。
いや隊長の前で非常に失礼な行動を取ってる気がするんですけど。それを言えば君達はそうしている方がしっくりくる、と。何だそりゃ。つまり十一番隊の草鹿副隊長と更木隊長と同じって事?え、それ嫌だ。僕あんな小さくないし
「今日は二人ともお揃いの死覇装だね」
『…あー……』
言い辛い。人の家に飲み会帰りに泊まったとか言い辛い
返答に窮していると修兵さんが口を開いた
「袖無しがどんな感じか訊いてきたんで今日一日俺の貸してるんです」
な?と振られこくこく頷く。ありがとう修兵さん助かった
「じゃあ俺はそろそろ行きますね」
修兵さんが僕を降ろして頭を撫でる。行ってらっしゃいと言えばまた後でなと言われた。
修兵さんを見送って藍染隊長を見れば彼は少し屈んで僕を見た
「桜花くん、君にやって欲しい任務があるんだが、頼めるかい?」
『はい』
僕にとっての初任務。どんなものだろうかと僅かに気分が高揚した
出勤、初任務
(どんな任務なんですか?)
(ああ、それはね――)