「おう来たかちびさぎ!」

『お早うございます海燕さん』



「君に十三番隊、八番隊、九番隊の派遣組に参加して来て欲しい」


藍染隊長からの初任務。それは虚討伐の合同チームに五番隊代表として参加する事だった。そんな大それたものに新米の僕なんかが出て良いのかと聞けば虚もそんなに手強いものではないから大丈夫だ、と。良い経験になるし何より十三番隊と九番隊の参加者がちびさぎを派遣しろとうるさいのだ、と。

「おう独月、さっきぶりだな」

『お早うございます顔面卑猥様』

「てめっ」

ちびさぎを派遣しろっつって藍染隊長を困らせたの絶対あんたらだろ。八番隊の人は初対面だからそんなに言うわけないし。

修兵さんとじゃれていると眼鏡を掛けた理知的な印象の女の人が近付いて来た

「八番隊副隊長伊勢七緒です」

『五番隊八席桜花独月です』

宜しくお願いしますと頭を下げれば此方こそと返された。うん、卯ノ花隊長以来の落ち着いた女性を発見

「おし、じゃあ行くか!」

海燕さんの一言で僕達は歩き出した





先頭を行く海燕さんについて森を進む。現在虚の捜索中。この森に良く虚が現れるらしい。てか副隊長二人も参加とか良いのか。修兵さんも強いしこれで強い虚が出たら弱い僕は完全に足手まといだ。
それにしても此処歩きにくい。やたら枝は出てるし足元で木の根はわさわさしてるし。転びそうになりながら歩いていれば修兵さんに笑われた。失礼な。

「歩きにくいか?」

『……少し…』

修兵さんはそんなに歩きにくそうじゃないな。伊勢副隊長に海燕さんも。あれ、もしかして僕だけ?

「小せぇと大変だな…よっと」

『わっ』

しゃがんだ修兵さんに腕に乗せられた。いや任務中なんで遠慮したいんですけど。ほら伊勢副隊長が見てるから。海燕さんは笑ってるけど

『……何かすみません…』

「……いえ、お気になさらず」

ああ視線が痛い。早く虚見付からないかな



捜し始めて一時間。森の中に虚の気配が現れた

――オオオオオオオオ!!

「やっとお出ましか!」

海燕さんが斬魄刀を抜いて構える。修兵さんから降りた僕も背中の藤凍月に手を掛けた。
現れた虚はざっと十体。飛び掛かって来た一体の仮面目掛けて藤凍月を突き刺す。
背後からの攻撃を躱して藤凍月を振り下ろした。良し、二匹目。

「独月!」

呼ばれた声に振り向けば腕を振り上げた虚。後退した瞬間に虚は真っ二つになった

「油断大敵だぜ、ちびさぎチャン?」

気付けば目の前で斬魄刀を逆手持ちした修兵さんが笑っている。さっきのは修兵さんがやったのか。全然見えなかった

「おう、オメーら怪我はねぇか?」

虚を片付けた海燕さんと伊勢副隊長が寄ってきた。はいと頷けば良く頑張ったなと頭を撫でられる。海燕さん力加減を覚えて下さい。首がもげそうです

「恐らく先程の虚で全部です」

伊勢副隊長の報告を聞いた海燕さんがにっと笑った

「なら帰るか!」



初任務、終了


(さっきはありがとう修兵さん)

(あ?…ああ、どーいたしまして)

(そう言えばちびさぎの死覇装檜佐木とお揃い…つかそれ檜佐木のか?)

(昨日あの後飲み直して泊まったんで)