「はぁ…めんど」

『さっさと片付けますよぜんざい六席』

「財前や」

藤凍月を抜いて構える。周りに居るのは小さな虚の群れ。非常にめんどくさい。只の巡回だったのに

「行くで七席」

『はいはい』

小さいと小さいなりにちょこまか動き回ってめんどくさい。一々追っ掛けるのが怠い。もう始解しちゃおうかな。

『虚空に色付け――『藤凍月』』

解号を口にすれば刃が長めの刀と拳銃に変化する。長刀の方――銀色を軽く振るって次の言葉を口にした

『化けろ――『風死』』

僕の思った通りに銀色だけが変則的な形をした白い鎌に変化する。驚いているぜんざい六席を無視して風死を投げた。鎖を横に引けば横薙ぎに虚達を刈っていく。戻って来た風死をキャッチ。前はこれが出来なくて掠り傷だらけになってた。修兵さんの風死には馬鹿にされるしまだ飛んでいく所は予想出来ないけど十分な進歩である

『良し、終わり』

「…何や今の」

ぜんざい六席が寄ってくる。何だって訊かれても

『風死ですけど』

「ちゃう。なしてそないな事が出来んのか訊いてんねん」

『え。藤凍月が教えてくれたから』

ほんとそれしか言えない。藤凍月が教えてくれたから今これは出来るのであって

「……ほーん…」

『?』

勝手に頷くぜんざい六席気持ち悪い。何こいつ何をそんなに納得してんの

「ま、ええわ。帰るで」

『へいへい』

「お前ほんま要らんとこ檜佐木さんに似たな」

『何処がだよ』












『!』

五番隊舎に向かっていると良く知る霊圧を発見。ぜんざい六席を放置して執務室の近くに行けば見慣れた背中。

『修兵さんっ!』

「うおっ!」

背中に引っ付くと何歩か前に進んだものの直ぐに持ち直した。うん、背中も安定の引っ付きやすさですね修兵さん

「お帰り独月。巡回だったんだろ?」

『ん、ただいま』

肩甲骨の間に頭を置く。ここ顔埋めるには丁度良いんだよね

「おい、腕疲れんだろ。降りな」

『や』

ぺしぺしと腕を叩かれるが拒否。
ぎゅっとしがみつけば溜息を吐かれる。

『そう言えば風死上手く使えたよ』

「おー、良かったな」

頭の代わりに手をぽんぽんと撫でられた。頭をぐりぐりすると擽ってぇと修兵さんが笑う
すると後ろから近付いて来た足音

「何しとんねんお前」

『うわ、ぜんざい六席』

そう言えば置いてきたわこの人。

「檜佐木さんほんま猫に待てぐらい覚えさせて下さいよ」

「おー、悪ぃな」

『猫じゃない』

つか何回猫じゃないって言えば判るんだこの人達。
修兵さんから降りると頭を撫でられた

『そう言えば修兵さんどうして此処に?』

「あ?……ああ、そうだった」

頭に手を置いたまま修兵さんが僕を見る。そして優しく笑った。

「迎えに来たぜ、独月」




Promise to be fulfilled



(……ほんと?)

(嘘なんか吐くかよ)