「副隊長昇格おめでとう、独月」

『ありがとうございます、檜佐木副隊長』

修兵さんから副官章を受け取る。十四の文字に桜の隊花が彫られたそれを修兵さんが右腕に着けてくれた

「お前が着けるとでかく見えるな」

『…修兵さんのと大きさ同じなのに……』

何故かと見比べていれば頭を撫でられた。見上げれば優しく笑った修兵さん

「これからも頼むぜ相棒」

『……此方こそ』













「お、ちびさぎ副隊長に檜佐木じゃねぇか」

『こんにちは海燕さん』

「どうも」

修兵さんの腕に乗って移動していれば海燕さんと小さな女の子が歩いて来た
腕から降りて二人を待てばにかっと笑った海燕さんに頭をわしわし撫でられる。首がもげるっ

「ついに副隊長か!流石天才児だな!」

『いたたた……天才違う…』

それに今年入って来た子の方が小さいし草鹿副隊長の方が僕より幼い。あの二人の方がよっぽど天才児だ

「海燕さん、その子は?」

やっと解放された僕の髪を直しながら修兵さんが訊いた

「おら朽木、挨拶!」

ばしんと背中を叩かれた女の子が背筋をぴんと伸ばした。うん、海燕さんは加減を知った方が良いと思う。朽木さん?が涙目になってるし

「十三番隊所属の朽木ルキアです!宜しくお願いします!」

「よぉし!良く言えたな!」

わしわしと海燕さんが朽木さんの頭を撫でる。普段の僕もあんな感じでやられてるのか

「まぁ知ってるとは思うが一応言っとくわ。九番隊副隊長檜佐木修兵だ。…おら、自己紹介しな」

修兵さんに肘でつつかれて口を開く

『九番隊三せ……あ、違った。十四番隊副隊長桜花独月です。宜しく』

「間違えんなよ」

修兵さんに頭をくしゃりと撫でられる。だってつい癖で
僕と修兵さんを見ていた海燕さんがそうだ、と声を出した

「今度鯉伏山に修行に行くんだけどよ、オメーらもどうだ?」

「良いっすね。丁度こいつの修行も見てやらないといけねぇと思ってたんですよ」

そう言った修兵さんが僕の頭にぽんと手を置く。確かに修兵さんに修行を見て貰えるのは有り難い。まぁ痣だらけ傷だらけにはなるけど
ふと目が合った朽木さんに訊いてみる

『朽木さん、十三番隊は楽しい?』

「はい!」

にこりと笑って朽木さんはそう答えた。それを見て海燕さんと修兵さんも笑う



穏やかな時間



(あの、桜花副隊長)

(ん?)

(私にさん付けなどしないで下さい。私は只の一隊士です)

(…ならルキアって呼んで良い?)

(!はい!)

(友達が出来て良かったな朽木!)

(海燕さん父親みたいっすね)