In addition to what you want is to protect proteins. Cut down if need be even in the companion
静かに時は進む。少しずつ、でも着実に迫っていく
朽木ルキアの処刑実行時刻へと
救護詰所を抜け出した僕と修兵さんは草藪に身を隠し、霊圧を消す
『………』
深呼吸して気を静めさせる。失敗しない様に。冷静に
双極の丘に居る隊長や副隊長は疎ら。一部は少し遠くで戦っている。東仙隊長もその中の一人だ
「………」
ちらりと隣を見る。修兵さんは静かに目を閉じていた。本当は東仙隊長の手助けをしたいだろうに、僕が巻き込んでしまった。こんな顔をさせたくなかったから言いたくなかったのに。
東仙隊長を助けに行けと言おうとすると、修兵さんが口元に指を当てた。静かにしてろ、と優しく笑う。その笑みは卑怯だ。僕がそれに弱い事を知ってる癖に。結局何も言えず前を向いた。
財前は浮竹隊長と京楽隊長が動いたらお前等も動けと言った。つまりそれまでに何かするのは得策ではない。あんな毒舌善哉野郎も一応は十四番隊の隊長なんだから、何かちゃんとした考えがあるんだろう
「時間じゃ」
ルキアの身体が宙に浮く。双極の下で、十字に張り付けられる様な格好になった。総隊長に訊ねられ望んだのは、旅禍に手を出さず帰還させる事。……そんなもの総隊長が叶える訳ないのに。
今にも飛び出しそうな僕の手を、修兵さんが痛いくらい力を込めて握っている。大丈夫、落ち着け。今焦って失敗したら全て終わる。もう少しの辛抱だ
「さよなら」
そう聞こえた気がして、炎の鳥となった双極に睨まれるルキアを見つめる。炎の鳥がルキアに向かった。まだ動けないのか。まだ────
「────よぉルキア、助けに来たぜ」
声と止められた炎の鳥。修兵さんが少し手を握る力を緩めた。もうすぐだ
拘束を破壊したタンポポ頭がルキアを投げる。うわ豪速球。阿散井が受け止められなかったらどうするつもりだったんだろう。あ、浮竹隊長達が動き出した
「独月、出るぞ」
『ん』
草藪から立ち上がり、阿散井とルキアを狙う隊士達に向かう
『「破道の六十三・雷吼炮!」』
喰らった隊士達が倒れる。
手加減はしたから死にはしないだろう
「桜花副隊長、檜佐木副隊長!」
「先輩達、どうして…」
驚く二人に修兵さんが振り返らずに言う
「早く行きな。少しは時間稼ぎしてやるよ」
「貴様等まで反逆者となるつもりか…!」
向かって来た砕蜂隊長に、修兵さんの背中を駆け上がって回し蹴りを喰らわせる。当たったが恐らく浅かった。
まだバリバリ動けるんだろうな
『阿散井、邪魔だから早く行け』
「ちびさぎ先輩……」
呆然と此方を見つめる阿散井を睨む。
早く行けや赤犬
『ルキアを早く連れて行け。絶対離すな』
何があっても護りたいたった一つのものは離すな。それが確か十四番隊の掲げるもの。
今になってこれは案外僕に合ってるのかと思うと少し笑えた
阿散井が遠ざかって行くのを感じほっとする。取り敢えずの処刑は免れたか
砕蜂隊長は知らない女の人に連れて行かれた。多分タンポポ頭の仲間だろう。総隊長は浮竹隊長と京楽隊長相手にドンパチ始めた。つまり此処は危険。
今目の前に居るのは狛村隊長。どうやら僕等を逃がす気はない様だ
『場所移しましょうか狛村隊長。此処だとどっかのお爺さんの飛び火が来るんで』
修兵さんと顔を見合わせ、瞬歩で人気のない所に移動する。付いて来た狛村隊長は僅かに目を細めた
「東仙の部下である貴公等が何故この様な事をする?」
まぁ今は十四番隊(強制的に)だが僕は元々九番隊三席。九番隊が正義を掲げている事は勿論知っている。
だが今の僕等は反逆者。言うなれば正義に背いている
「……色々悩んだんですけど、判ったんです」
修兵さんがゆっくりと俯かせていた顔を上げる
「俺の正義は、俺の護りたいたった一つのものを護り抜く事」
修兵さんが斬魄刀を抜いた。静かに構える
僕は藤凍月の柄に手を置き、訊ねた
『……狛村隊長。十四番隊の隊花、知ってますか?』
「…桜、だったな」
僕は頷いた
『隊で使われている花言葉は淡白』
気紛れや他の意味もあるけれど、十四番隊は敢えてこれを使っている
『護りたいもの以外には淡白に…例え仲間でも必要あらば斬れ────それが十四番隊の隊花の捉え方』
僕の護りたいものは修兵さん只一人。
それ以外が修兵さんを傷付けようとするのなら────僕は迷いなく刃を向ける
そう、今の様に
上に刃向かう僕の味方をしてくれる修兵さんを傷付ける事は、誰であっても許さない
「…それが貴公等の正義か…」
狛村隊長が目を伏せた。東仙隊長の部下を斬るのは嫌なのかもしれない。この人は東仙隊長と仲が良かったから
「ならば致し方在るまい。貴公等の正義、儂が斬り捨てよう」
狛村隊長が刀を抜いた。本気の目。生半可な気持ちで挑めば即死だろう
「遊びじゃねぇんだ、締めてけよ」
『了解』
邪魔してみましょう、そうしましょう
(!檜佐木、桜花、狛村……)
(余所見してる暇あんのかぁ!?)
朽木ルキアの処刑実行時刻へと
救護詰所を抜け出した僕と修兵さんは草藪に身を隠し、霊圧を消す
『………』
深呼吸して気を静めさせる。失敗しない様に。冷静に
双極の丘に居る隊長や副隊長は疎ら。一部は少し遠くで戦っている。東仙隊長もその中の一人だ
「………」
ちらりと隣を見る。修兵さんは静かに目を閉じていた。本当は東仙隊長の手助けをしたいだろうに、僕が巻き込んでしまった。こんな顔をさせたくなかったから言いたくなかったのに。
東仙隊長を助けに行けと言おうとすると、修兵さんが口元に指を当てた。静かにしてろ、と優しく笑う。その笑みは卑怯だ。僕がそれに弱い事を知ってる癖に。結局何も言えず前を向いた。
財前は浮竹隊長と京楽隊長が動いたらお前等も動けと言った。つまりそれまでに何かするのは得策ではない。あんな毒舌善哉野郎も一応は十四番隊の隊長なんだから、何かちゃんとした考えがあるんだろう
「時間じゃ」
ルキアの身体が宙に浮く。双極の下で、十字に張り付けられる様な格好になった。総隊長に訊ねられ望んだのは、旅禍に手を出さず帰還させる事。……そんなもの総隊長が叶える訳ないのに。
今にも飛び出しそうな僕の手を、修兵さんが痛いくらい力を込めて握っている。大丈夫、落ち着け。今焦って失敗したら全て終わる。もう少しの辛抱だ
「さよなら」
そう聞こえた気がして、炎の鳥となった双極に睨まれるルキアを見つめる。炎の鳥がルキアに向かった。まだ動けないのか。まだ────
「────よぉルキア、助けに来たぜ」
声と止められた炎の鳥。修兵さんが少し手を握る力を緩めた。もうすぐだ
拘束を破壊したタンポポ頭がルキアを投げる。うわ豪速球。阿散井が受け止められなかったらどうするつもりだったんだろう。あ、浮竹隊長達が動き出した
「独月、出るぞ」
『ん』
草藪から立ち上がり、阿散井とルキアを狙う隊士達に向かう
『「破道の六十三・雷吼炮!」』
喰らった隊士達が倒れる。
手加減はしたから死にはしないだろう
「桜花副隊長、檜佐木副隊長!」
「先輩達、どうして…」
驚く二人に修兵さんが振り返らずに言う
「早く行きな。少しは時間稼ぎしてやるよ」
「貴様等まで反逆者となるつもりか…!」
向かって来た砕蜂隊長に、修兵さんの背中を駆け上がって回し蹴りを喰らわせる。当たったが恐らく浅かった。
まだバリバリ動けるんだろうな
『阿散井、邪魔だから早く行け』
「ちびさぎ先輩……」
呆然と此方を見つめる阿散井を睨む。
早く行けや赤犬
『ルキアを早く連れて行け。絶対離すな』
何があっても護りたいたった一つのものは離すな。それが確か十四番隊の掲げるもの。
今になってこれは案外僕に合ってるのかと思うと少し笑えた
阿散井が遠ざかって行くのを感じほっとする。取り敢えずの処刑は免れたか
砕蜂隊長は知らない女の人に連れて行かれた。多分タンポポ頭の仲間だろう。総隊長は浮竹隊長と京楽隊長相手にドンパチ始めた。つまり此処は危険。
今目の前に居るのは狛村隊長。どうやら僕等を逃がす気はない様だ
『場所移しましょうか狛村隊長。此処だとどっかのお爺さんの飛び火が来るんで』
修兵さんと顔を見合わせ、瞬歩で人気のない所に移動する。付いて来た狛村隊長は僅かに目を細めた
「東仙の部下である貴公等が何故この様な事をする?」
まぁ今は十四番隊(強制的に)だが僕は元々九番隊三席。九番隊が正義を掲げている事は勿論知っている。
だが今の僕等は反逆者。言うなれば正義に背いている
「……色々悩んだんですけど、判ったんです」
修兵さんがゆっくりと俯かせていた顔を上げる
「俺の正義は、俺の護りたいたった一つのものを護り抜く事」
修兵さんが斬魄刀を抜いた。静かに構える
僕は藤凍月の柄に手を置き、訊ねた
『……狛村隊長。十四番隊の隊花、知ってますか?』
「…桜、だったな」
僕は頷いた
『隊で使われている花言葉は淡白』
気紛れや他の意味もあるけれど、十四番隊は敢えてこれを使っている
『護りたいもの以外には淡白に…例え仲間でも必要あらば斬れ────それが十四番隊の隊花の捉え方』
僕の護りたいものは修兵さん只一人。
それ以外が修兵さんを傷付けようとするのなら────僕は迷いなく刃を向ける
そう、今の様に
上に刃向かう僕の味方をしてくれる修兵さんを傷付ける事は、誰であっても許さない
「…それが貴公等の正義か…」
狛村隊長が目を伏せた。東仙隊長の部下を斬るのは嫌なのかもしれない。この人は東仙隊長と仲が良かったから
「ならば致し方在るまい。貴公等の正義、儂が斬り捨てよう」
狛村隊長が刀を抜いた。本気の目。生半可な気持ちで挑めば即死だろう
「遊びじゃねぇんだ、締めてけよ」
『了解』
邪魔してみましょう、そうしましょう
(!檜佐木、桜花、狛村……)
(余所見してる暇あんのかぁ!?)