『破道の六十三・雷吼炮!』

馬鹿でかい狛村隊長の卍解に鬼道を当てる。うん、的がでかいと当てやすいね。このタイプの卍解は斬魄刀と死神が一体化するタイプだからぶっちゃけ言うと倒しやすい。要は相手からの攻撃には当たらずに馬鹿でかい的を倒せば良いんだから
てか修兵さんが始解しない。流石に始解した方が良いと思うんだけど。幾ら始解した形が気に入らなくてもさ。

「破道の七十三・双蓮蒼火墜!」

「くっ……!」

黒縄天譴明王の腕から血が噴き出した。同時に狛村隊長の腕からも血が噴き出す。多分双蓮蒼火墜の後から腕を斬りつけたんだと思う。流石修兵さん
狛村隊長は僕達に攻撃を当てようと動きを最小限にしてるみたいだけどそんな事しても意味はない。だって斬りつけて瞬歩で移動するし。縛道を掛けられない様に出来るだけ姿も見せない様にしてるから。正直上手く躱せれば強力な攻撃力も怖くない。だがこれはこれで埒が開かない。だって狛村隊長が無駄に頑丈過ぎる。大分喰らわせてるのに倒れそうな様子は一切ない
仕方ない、アレを使おう

『藤凍月、少し遊ぼうか』

始解状態の藤凍月に呼び掛ける。彼等は仕方がないな、とでも言う様に軽く震えた。まぁ嫌がってもするけど
瞬歩で狛村隊長の目の前に移動する

「隠れるのは止めたのか?」

『いいえ、隠れますとも』

じゃないと其処の黒縄天譴明王の腕にぺしゃんこにされて終わるじゃないか。僕は藤凍月の長刀の方に手を翳した。そして呟く

『化けろ――『風死』』

瞬間長刀は巨大な両刃の鎌に姿を変えた。修兵さんの風死と違う所は色だ。修兵さんの風死は黒だが僕の藤凍月が化けた風死は全てが白い。刃は透明だし
片方は銃のままだからこれを防ぐのは結構大変だと思う。

『さぁ…始めましょうか』

風死を狛村隊長に投げる。狛村隊長は刀で防いだ。そのまま黒縄天譴明王で僕を潰そうとする。――掛かった

「――血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 蒼火の壁に双蓮を刻む 大火の淵を遠天にて待つ」

黒縄天譴明王の上空に影が差す。僕は只の時間稼ぎだ。修兵さんが二重詠唱をする為の

「縛道の六十一・六杖光牢」

空中で先に詠唱されていた六杖光牢が狛村隊長と黒縄天譴明王の動きを封じる。
更に修兵さんが手に力を込めた。それに合わせて僕も左手を構えた。詠唱なしだが少しは効くだろう

「『――破道の七十三・双蓮蒼火墜』」

轟音を立て、黒縄天譴明王と狛村隊長に蒼い炎が直撃した


チームワーク