If you die with me I dislike about being left behind2
俺が護るから。今度こそ僕が護るから。
『────卍解』
独月が唱えれば辺り一面が凍り付き、爆風が起きた。吹き飛ばされそうな俺の身体を柔らかな何かが支える
『結九十九尾藤凍月』
白地に紫で縁取られた陣羽織が翻った。頭には真っ白な、下にいくにつれて赤くなっていく毛の付いた兜。兜から飛び出した獣耳。ゆらゆらと動く九本の狐の尾。握られた長刀と施条銃。周りに浮かぶ赤と白の扇。久し振りに見た、独月の卍解した姿
俺を支えていた尾がするりと頬を撫でた。独月の視線も此方に向く
「良いぜ、力を貸してやる」
『……ありがとう』
今の独月では本来の卍解の力を出し切れねぇ。まだまだ卍解したてで不安定だからだ。だから独月は俺が近くに居る時は俺の力を借りる。つまり自分で制御出来ねぇ分の霊圧を俺に回す。痛みを伴うがそれでこいつの負担が軽くなるなら俺はそれで構わねぇ
『…行くよ』
「よーし……来い!」
独月が静かに唱えた
『一尾・風死』
俺の背中に独月の尾が突き刺さった。軽く息が詰まる。正直痛ぇ。
少し我慢すれば痛みは消え尾から流れ込んでくる霊力。身体に力が漲っていくのが判る。切れた鎖も元通りに繋がった。
『二尾・千本桜』
唱えた言葉に反応した尾が斬魄刀を象り刀身を散らした。
『三尾・闇燕』
二刀一対の風を纏った斬魄刀に化ける。独月の息が荒い。今は三尾が限界か
「君の卍解は他人の斬魄刀に化けるものか」
藍染が興味深げに独月を見て、俺を見る。正確には俺と繋がっている独月の尾を
「そしてその尾で対象を操る事も出来る、と」
『………』
黙れこの野郎、と流れ込んでくる思考。勿論俺じゃねぇ。ああ、尾から独月の思考が流れ込んでくんのか。
行くよ修兵さん、と呼び掛ける声に心の中でおう、と返す。
『行け』
独月の声と同時に闇燕が動いた。振り下ろされた刀を藍染が受け止める。その隙に俺は風死を投げた。そしてすっと差し出される藍染の手。片手で受け止める気かよ。まぁ、さっきまでの俺なら止められてたんだろうな。
「────風死」
名を呼ぶと同時に風死の回転が上がった。霊圧の高まった刃が藍染の手を傷付けた。驚愕に藍染の目が見開かれる。ざまぁみやがれ
千本桜が藍染を襲う間に手元に風死を引き寄せる
千本桜を躱した藍染に向かって独月が施条銃を構えた。一切の躊躇もなく眉間を狙って引き金を引く。
「甘いな」
銃弾は素手で掴み取られた。マジかよ。あいつの皮膚何で出来てんだ
振り下ろされた闇燕を弾き藍染が笑う
「なかなか興味深かったよ。やはりあの時生かしておいて正解だった様だ」
瞬間感じた寒気。噴き出す赤。何だ、何が起きたんだ
「半歩身を引いて躱したか。袈裟懸けに身体を分けたつもりだったが」
崩れ落ちる。身体が言う事を利かねぇ。地面が赤く染まる。それを見て斬られたのか、と漸く理解した
「桜花くん。君達が霊術院生だった頃の魂葬実習の時に現れた霊圧を消せる巨大虚。あれは私が造ったものだと言ったら───少しはやる気になるかな?」
『っ……!』
尾から流れ込んでくる力が増える。痛みも少しだが和らいだ。止めろ独月、挑発に乗るな。んな事してる暇があったら今すぐ朽木連れて逃げやがれ。
「斬魄刀を消せる虚も私が造った」
『……じゃあ…あんたが…蟹沢さん達を…海燕さんを…修兵さんに怪我を………』
独月の声が震える。傷痕がずくりと疼いた。此方を見つめる藍染が冷たく笑う
「怒っているのかな?彼等を殺め、檜佐木くんを傷付けた事を」
『縛裟氷映っ!』
強く地面を蹴った独月が長刀に冷気を纏わせ斬り掛かった。振り下ろされた刃を指先で掴んで止めた藍染。一瞬で独月の姿は消え、俺の隣に現れた。藍染が口角を上げる
────施条銃を構えた独月の腹から血が噴き出した
『────っ!!』
「先程よりも深めに斬ってみたんだが上手く躱したか」
独月が地面に膝を着く。それでも卍解は解けねぇ。まさか解かねぇ気か。卍解を解けば少しは楽になる筈だ。
今すぐ卍解を解け、と念じても返って来るのは嫌だの一言。ふざけんな、ならせめて俺から尾を抜け。お前は自分の治療してろ
「やはり君達は早々に要の隊から他の隊に飛ばすべきだったかな。手駒にするには我が強過ぎる」
藍染が俺の傍を通り抜けて朽木の元へ歩いて行く。
朽木の身体が持ち上げられ、周りを爪みてぇな変なもんが覆った。そのまま藍染の手が朽木に伸ばされ、胸に入った。そして小せぇ何かを掴み出す
「崩玉────思っていたよりも小さいな…」
朽木は地面に崩れ落ちた。まだ生きてる。それを一瞥した藍染の目。あれはやべぇ。殺す気だ
「殺せ、ギン」
「射殺せ────『神鎗』」
市丸に気を取られている俺達の背後から、声
「桜花くん。興味深い君に贈り物だ」
笑った藍染の手が独月に伸ばされる。止めろ。止めてくれ
「…っ…やめ…」
近付く手。見開かれる独月の────怯えた、目
「止めろおおおおおおおおお!!!」
叫び
(!…何やの…これ…)
(………檜佐木)
『────卍解』
独月が唱えれば辺り一面が凍り付き、爆風が起きた。吹き飛ばされそうな俺の身体を柔らかな何かが支える
『結九十九尾藤凍月』
白地に紫で縁取られた陣羽織が翻った。頭には真っ白な、下にいくにつれて赤くなっていく毛の付いた兜。兜から飛び出した獣耳。ゆらゆらと動く九本の狐の尾。握られた長刀と施条銃。周りに浮かぶ赤と白の扇。久し振りに見た、独月の卍解した姿
俺を支えていた尾がするりと頬を撫でた。独月の視線も此方に向く
「良いぜ、力を貸してやる」
『……ありがとう』
今の独月では本来の卍解の力を出し切れねぇ。まだまだ卍解したてで不安定だからだ。だから独月は俺が近くに居る時は俺の力を借りる。つまり自分で制御出来ねぇ分の霊圧を俺に回す。痛みを伴うがそれでこいつの負担が軽くなるなら俺はそれで構わねぇ
『…行くよ』
「よーし……来い!」
独月が静かに唱えた
『一尾・風死』
俺の背中に独月の尾が突き刺さった。軽く息が詰まる。正直痛ぇ。
少し我慢すれば痛みは消え尾から流れ込んでくる霊力。身体に力が漲っていくのが判る。切れた鎖も元通りに繋がった。
『二尾・千本桜』
唱えた言葉に反応した尾が斬魄刀を象り刀身を散らした。
『三尾・闇燕』
二刀一対の風を纏った斬魄刀に化ける。独月の息が荒い。今は三尾が限界か
「君の卍解は他人の斬魄刀に化けるものか」
藍染が興味深げに独月を見て、俺を見る。正確には俺と繋がっている独月の尾を
「そしてその尾で対象を操る事も出来る、と」
『………』
黙れこの野郎、と流れ込んでくる思考。勿論俺じゃねぇ。ああ、尾から独月の思考が流れ込んでくんのか。
行くよ修兵さん、と呼び掛ける声に心の中でおう、と返す。
『行け』
独月の声と同時に闇燕が動いた。振り下ろされた刀を藍染が受け止める。その隙に俺は風死を投げた。そしてすっと差し出される藍染の手。片手で受け止める気かよ。まぁ、さっきまでの俺なら止められてたんだろうな。
「────風死」
名を呼ぶと同時に風死の回転が上がった。霊圧の高まった刃が藍染の手を傷付けた。驚愕に藍染の目が見開かれる。ざまぁみやがれ
千本桜が藍染を襲う間に手元に風死を引き寄せる
千本桜を躱した藍染に向かって独月が施条銃を構えた。一切の躊躇もなく眉間を狙って引き金を引く。
「甘いな」
銃弾は素手で掴み取られた。マジかよ。あいつの皮膚何で出来てんだ
振り下ろされた闇燕を弾き藍染が笑う
「なかなか興味深かったよ。やはりあの時生かしておいて正解だった様だ」
瞬間感じた寒気。噴き出す赤。何だ、何が起きたんだ
「半歩身を引いて躱したか。袈裟懸けに身体を分けたつもりだったが」
崩れ落ちる。身体が言う事を利かねぇ。地面が赤く染まる。それを見て斬られたのか、と漸く理解した
「桜花くん。君達が霊術院生だった頃の魂葬実習の時に現れた霊圧を消せる巨大虚。あれは私が造ったものだと言ったら───少しはやる気になるかな?」
『っ……!』
尾から流れ込んでくる力が増える。痛みも少しだが和らいだ。止めろ独月、挑発に乗るな。んな事してる暇があったら今すぐ朽木連れて逃げやがれ。
「斬魄刀を消せる虚も私が造った」
『……じゃあ…あんたが…蟹沢さん達を…海燕さんを…修兵さんに怪我を………』
独月の声が震える。傷痕がずくりと疼いた。此方を見つめる藍染が冷たく笑う
「怒っているのかな?彼等を殺め、檜佐木くんを傷付けた事を」
『縛裟氷映っ!』
強く地面を蹴った独月が長刀に冷気を纏わせ斬り掛かった。振り下ろされた刃を指先で掴んで止めた藍染。一瞬で独月の姿は消え、俺の隣に現れた。藍染が口角を上げる
────施条銃を構えた独月の腹から血が噴き出した
『────っ!!』
「先程よりも深めに斬ってみたんだが上手く躱したか」
独月が地面に膝を着く。それでも卍解は解けねぇ。まさか解かねぇ気か。卍解を解けば少しは楽になる筈だ。
今すぐ卍解を解け、と念じても返って来るのは嫌だの一言。ふざけんな、ならせめて俺から尾を抜け。お前は自分の治療してろ
「やはり君達は早々に要の隊から他の隊に飛ばすべきだったかな。手駒にするには我が強過ぎる」
藍染が俺の傍を通り抜けて朽木の元へ歩いて行く。
朽木の身体が持ち上げられ、周りを爪みてぇな変なもんが覆った。そのまま藍染の手が朽木に伸ばされ、胸に入った。そして小せぇ何かを掴み出す
「崩玉────思っていたよりも小さいな…」
朽木は地面に崩れ落ちた。まだ生きてる。それを一瞥した藍染の目。あれはやべぇ。殺す気だ
「殺せ、ギン」
「射殺せ────『神鎗』」
市丸に気を取られている俺達の背後から、声
「桜花くん。興味深い君に贈り物だ」
笑った藍染の手が独月に伸ばされる。止めろ。止めてくれ
「…っ…やめ…」
近付く手。見開かれる独月の────怯えた、目
「止めろおおおおおおおおお!!!」
叫び
(!…何やの…これ…)
(………檜佐木)