Wielded the blade in order to protect the wound full of wolf
あの目はもうさせねぇと、あいつの傷に誓った筈だ。あいつを護ると誓って桜の刺青も入れた。
なのに何故、あいつがまたあの目をしてる?
藍染の所為か?
市丸の所為か?
それとも東仙隊長の所為か?
全部違う。あいつがあの目をしているのは――あいつを護ってやれねぇ弱い俺の所為だ。
あの日から何も変わってねぇじゃねぇか。あの日俺は怯えたあいつを庇う事しか出来なかった。今も怯えたあいつを見てる事しか出来ねぇのか
力が欲しい。あいつを護れるだけの力を。その為なら何だってするから
――力が欲しいのか?
欲しい。もう弱いままは嫌なんだ
――てめぇは俺の形を嫌って始解すらまともにしねぇのにか?
あいつを護れるならもう形なんざ気にしねぇ
――貴様が傷付く覚悟はあるか?
あいつを護れるなら、俺はどうなっても構わねぇ
――良かろう
――貴様に俺達の力を
――てめぇが其処まで言うなら力を貸してやるよ
見えたのは銀色の狐と赤茶色の狐。それと黒い狼。
――名を呼べ。我等の名は
「……ほう…君もまた興味深い」
気付けば僕の身体は修兵さんに抱えられていた。藍染から離れた場所にそっと降ろされる
「ごめんな。怖かっただろ」
優しく笑う修兵さん。ちょっと待って聞きたい事が多過ぎる。何時僕の卍解が解けたのか。何で僕の傷が治ってるのか。何で修兵さんに僕の傷があったのと同じ位置に傷が出来ているのか。
『…修兵さん……』
「悪い、藤凍月借りてるぞ」
僕の頭を撫でて、徐に右手に持った刃の付いた輪っかと繋がっている鎖の中から一本を引く。すると藍染の背後から飛んでくる長刀。あれは、藤凍月?
他にも落ちている沢山の風死や藤凍月が藍染に斬り掛かった
藍染がそれらを躱す為に飛び上がった
「――逃げらんねぇぜ」
修兵さんが左手で何処からか伸びて来た鎖を引く。
すると地面から沢山鎖が出て来て藍染の身体を縛り上げた。
修兵さんが右手を思い切り横に振る。空に現れた沢山の風死達が藍染目掛けて落下した
『………』
修兵さんの後ろ姿をぼんやりと見つめる。この人はこんなに強い人だったのか。いまいち信じられない。疑ってる訳じゃないけど、霊圧のレベルが違い過ぎる。隊長格とも違う。もっと、強い――
「…くそっ……」
『っ修兵さん!』
目の前で修兵さんがふらついた。慌ててその身体を支える。
冷や汗が凄い。顔色も悪い。これはやばいんじゃないか
「君達は本当に興味深いな」
『……嘘…』
巻き起こった砂埃から聞こえた声。出て来たのは右頬から血を流した藍染だった。他に新しく増えた傷は見当たらない。まさか、あの攻撃を受けてあれだけ?
「まだその力は操りきれていない様だね」
笑った藍染が刀を振り上げた。やばい。僕が護らないと。今度こそ、僕が
修兵さんの頭を庇う為に抱き締める。すると強引に修兵さんの腕に抱え込まれた。慌てて抜け出そうともがいてもその力は緩まない。
「…っは……はぁ………」
『修兵さんっ!』
そんなに辛いのに僕を庇おうとしないでよ。僕が護らないといけないのに。
じゃらりと鎖の擦れる音が聞こえた。藍染に風死が襲い掛かる。藍染はそれをあっさりと刀で受け止めた
「楽しかったよ」
今度こそ斬られる。修兵さんを庇おうにもこの人は僕を離さない。藤凍月も手元にはない。一体どうすれば――
「そこまでじゃ」
不意に現れたのは砕蜂隊長と女の人。藍染は刃を向けられていた。他の二人もそれぞれ刃を向けられている
僕と修兵さんの隣に山本総隊長が並んだ。周りにも沢山の死神。ああ、僕等は助かったのか
「何が可笑しい、藍染」
総隊長が笑みを崩さない藍染に問う。
「ああ、すまない――時間だ」
「離れろ砕蜂!」
咄嗟に藍染から距離を取る二人。その瞬間上空から光が差した。藍染達三人に降り注いだそれを出しているのは空を割いて顔を出した大虚
あの光の膜…反膜だったか?…は大虚が仲間を守る為に使うらしい。仲間、なのか。市丸隊長も東仙隊長も
「……かはっ…」
『修兵さんっ!?』
不意に咳き込んだ修兵さんを見れば吐血していた。慌てて啓活を使う。せめて腹部の傷だけでも治せたらと思うが傷は深く中々塞がらない
僕が修兵さんの傷の治療をしている間にも三人は空に上っていく
「さようなら死神の諸君、さようなら旅禍の少年」
そして藍染が僕と修兵さんをちらりと見る
「楽しかったよ、桜花独月、檜佐木修兵」
三人が空の割れ目に入る
そのまま空がバツンと音を立てて閉じられた
終焉
なのに何故、あいつがまたあの目をしてる?
藍染の所為か?
市丸の所為か?
それとも東仙隊長の所為か?
全部違う。あいつがあの目をしているのは――あいつを護ってやれねぇ弱い俺の所為だ。
あの日から何も変わってねぇじゃねぇか。あの日俺は怯えたあいつを庇う事しか出来なかった。今も怯えたあいつを見てる事しか出来ねぇのか
力が欲しい。あいつを護れるだけの力を。その為なら何だってするから
――力が欲しいのか?
欲しい。もう弱いままは嫌なんだ
――てめぇは俺の形を嫌って始解すらまともにしねぇのにか?
あいつを護れるならもう形なんざ気にしねぇ
――貴様が傷付く覚悟はあるか?
あいつを護れるなら、俺はどうなっても構わねぇ
――良かろう
――貴様に俺達の力を
――てめぇが其処まで言うなら力を貸してやるよ
見えたのは銀色の狐と赤茶色の狐。それと黒い狼。
――名を呼べ。我等の名は
「……ほう…君もまた興味深い」
気付けば僕の身体は修兵さんに抱えられていた。藍染から離れた場所にそっと降ろされる
「ごめんな。怖かっただろ」
優しく笑う修兵さん。ちょっと待って聞きたい事が多過ぎる。何時僕の卍解が解けたのか。何で僕の傷が治ってるのか。何で修兵さんに僕の傷があったのと同じ位置に傷が出来ているのか。
『…修兵さん……』
「悪い、藤凍月借りてるぞ」
僕の頭を撫でて、徐に右手に持った刃の付いた輪っかと繋がっている鎖の中から一本を引く。すると藍染の背後から飛んでくる長刀。あれは、藤凍月?
他にも落ちている沢山の風死や藤凍月が藍染に斬り掛かった
藍染がそれらを躱す為に飛び上がった
「――逃げらんねぇぜ」
修兵さんが左手で何処からか伸びて来た鎖を引く。
すると地面から沢山鎖が出て来て藍染の身体を縛り上げた。
修兵さんが右手を思い切り横に振る。空に現れた沢山の風死達が藍染目掛けて落下した
『………』
修兵さんの後ろ姿をぼんやりと見つめる。この人はこんなに強い人だったのか。いまいち信じられない。疑ってる訳じゃないけど、霊圧のレベルが違い過ぎる。隊長格とも違う。もっと、強い――
「…くそっ……」
『っ修兵さん!』
目の前で修兵さんがふらついた。慌ててその身体を支える。
冷や汗が凄い。顔色も悪い。これはやばいんじゃないか
「君達は本当に興味深いな」
『……嘘…』
巻き起こった砂埃から聞こえた声。出て来たのは右頬から血を流した藍染だった。他に新しく増えた傷は見当たらない。まさか、あの攻撃を受けてあれだけ?
「まだその力は操りきれていない様だね」
笑った藍染が刀を振り上げた。やばい。僕が護らないと。今度こそ、僕が
修兵さんの頭を庇う為に抱き締める。すると強引に修兵さんの腕に抱え込まれた。慌てて抜け出そうともがいてもその力は緩まない。
「…っは……はぁ………」
『修兵さんっ!』
そんなに辛いのに僕を庇おうとしないでよ。僕が護らないといけないのに。
じゃらりと鎖の擦れる音が聞こえた。藍染に風死が襲い掛かる。藍染はそれをあっさりと刀で受け止めた
「楽しかったよ」
今度こそ斬られる。修兵さんを庇おうにもこの人は僕を離さない。藤凍月も手元にはない。一体どうすれば――
「そこまでじゃ」
不意に現れたのは砕蜂隊長と女の人。藍染は刃を向けられていた。他の二人もそれぞれ刃を向けられている
僕と修兵さんの隣に山本総隊長が並んだ。周りにも沢山の死神。ああ、僕等は助かったのか
「何が可笑しい、藍染」
総隊長が笑みを崩さない藍染に問う。
「ああ、すまない――時間だ」
「離れろ砕蜂!」
咄嗟に藍染から距離を取る二人。その瞬間上空から光が差した。藍染達三人に降り注いだそれを出しているのは空を割いて顔を出した大虚
あの光の膜…反膜だったか?…は大虚が仲間を守る為に使うらしい。仲間、なのか。市丸隊長も東仙隊長も
「……かはっ…」
『修兵さんっ!?』
不意に咳き込んだ修兵さんを見れば吐血していた。慌てて啓活を使う。せめて腹部の傷だけでも治せたらと思うが傷は深く中々塞がらない
僕が修兵さんの傷の治療をしている間にも三人は空に上っていく
「さようなら死神の諸君、さようなら旅禍の少年」
そして藍染が僕と修兵さんをちらりと見る
「楽しかったよ、桜花独月、檜佐木修兵」
三人が空の割れ目に入る
そのまま空がバツンと音を立てて閉じられた
終焉