気付けば辺りは氷の世界。段々慣れてきたな、俺も
振り向けば狐二匹と狼

「特訓を始めるぞ」

「ああ」

闇に染まる世界の中、俺は刀を構えた



『……また寝てる』

書類を届けに来てみれば修兵さんは机に伏せて眠っていた。そう言えば最近いきなり眠る事増えたよなこの人。起きたら不機嫌そうだけど。取り敢えず書類の山を崩さない様に遠くに運ぶ。あれから一カ月。東仙隊長が居なくなったこの隊はまだ落ち着きを取り戻してはいない。修兵さんも頑張っているけれど、やっぱり隊長って存在は大きいから
いっそ新しい隊長でも立てれば良いのにな、と思いつつ近くの羽織を修兵さんの肩に掛ける。すると窓から入って来た黒揚羽。地獄蝶は差し出した僕の指先にふわりと留まった

[十四番隊副隊長桜花独月、九番隊副隊長檜佐木修兵は至急一番隊舎に来られたし]

『………うわぁ』


嫌な予感


(修兵さん、修兵さん起きて)


(……主が貴様を呼んでいる)

(今日は此処までだ。早く行け愚図)

(…おう(あんの赤色何時か斬ってやる))