Once again the promise was not fulfilled
一番隊舎の前に修兵さんと並ぶ。非常に入りたくない。だってこの霊圧は隊長格が勢揃いしてる。無理無理ほんとやだ。何緊急の隊首会でも開いてんの?
「九番隊副隊長檜佐木です」
修兵さんが名乗りやがった。この野郎必然的に僕も名乗らないといけなくなったじゃないか
『…十四番隊副隊長桜花です』
「入れ」
聞こえた総隊長の声に全力でお断りを入れたい。入りたくないです。なのに修兵さんは失礼しますと入っていった。この顔面卑猥めあとで覚えてろ
入室して平伏すれば楽にせよと言われた。それに従い立ち上がり総隊長を見る。総隊長は僕達を見るとゆっくりと口を開いた
「して、お主らを呼んだのは他でもない。新しい隊長についてじゃ」
新しい隊長について?ちょっと待て僕は何も聞いていないぞ。隣で修兵さんも驚いてるから恐らくこの人も知らされていなかった。
困惑する僕達を余所に総隊長が話を続ける
「隊長不在の隊には条件を満たした者を隊長に、という案じゃが」
総隊長が一人の隊長を見る。背負う数字は十四。――財前だ
「お主の隊の副隊長はその条件を満たしておるのじゃな?財前」
「はい。其処に居る桜花は卍解を修得済み、九番隊にも愛着を持っとります」
「――そうか」
話が読めない。何がどうなってる?何故財前がそんな良かったなって顔で僕を見る?
混乱していると総隊長と目が合った
「桜花よ。今此処で卍解せい」
『え…卍解…ですか…?』
ほんとついて行けない。頼む誰か説明してくれ
呆然としていると隣から卍解しろ、と言う声。修兵さんを見れば大丈夫だと頭を撫でられた。大丈夫。そう修兵さんが言うのなら…藤凍月を抜き、意識を集中させる。閉じていた目を開き、刀を構えた
『――卍解』
煙が巻き起こり、辺りを冷気が包む
『――結九十九尾藤凍月』
冷気をどうやって鎮めようかと考えていると総隊長が厳かに言った
「此より十四番隊副隊長桜花独月を九番隊隊長に任命する」
『………は?』
思わず握っていた藤凍月を取り落とす。床に刺さった長刀がぱきぱきと辺りを凍らせる。待て、何でそんな話になった
『……お断りします』
「独、これは決定事項や。諦め」
口を挟んで来た財前を睨み付ける
そもそも何で僕なんだ。確かに卍解は出来るけどそれを言うなら阿散井や斑目さんだって出来る。
それを言えばあ奴等には他隊への愛着はない、と。要するに卍解出来て隊長の抜けた隊に愛着持ってんのが僕だけだったって事か
『……っ僕は…』
修兵さんが隊長になるなら喜んで副隊長を勤めるが僕が隊長で修兵さんが副隊長とか有り得ない。嫌だ無理ほんと無理。てか総隊長もその事知ってんじゃんか。あんた嫌がらせ好きなのか。その髭のリボン斬ってやろうか。苛々して施条銃を構えようとした時頭にぽんと手が乗せられた
「総隊長、桜花が隊長になる場合俺は九番隊の副隊長のままで居られますか?」
「勿論じゃ。そのじゃじゃ馬はお主でなければ操れん」
じゃじゃ馬違う。じとりと総隊長を睨めば奴は髭を撫でた。あとでお気に入りの玉露を粗茶と入れ替えてやる
「……独月」
総隊長とアイコンタクトを取った修兵さんが屈んで視線を合わせて来た。優しい声。これはあれだ、言い聞かせる時の声だ
「今はお前しか九番隊隊長を勤められる奴が居ねぇんだ。判るな?」
『判んない』
絶対やんないという意味を込めそっぽを向いた。すると何処からか笑う声。おい隊長達笑うな。朽木隊長の無表情を見習え
「なぁ独月。ならお前は九番隊隊長は誰が相応しいと思ってんだ?」
そんなの決まってる
『修兵さん』
素直に言えば即答かよ、と修兵さんに苦笑いされた。ちょっと浮竹隊長に卯ノ花隊長何でそんなにこやかなの。京楽隊長も笑ってるし
隊長達をジト目で見ていれば修兵さんに名を呼ばれた。修兵さんを見れば彼は少し微笑んで言う
「なら俺が卍解を修得するまで隊長をやってくれねぇか?」
『…修兵さんが卍解を修得するまで……?』
彼はそうだと頷いた
「俺が卍解を修得したら九番隊隊長になる。だからそれまでお前が九番隊隊長をしてくれねぇか?」
要するに他の誰かが九番隊隊長にならない様に僕が隊長になってその座を護れと。確かに他の誰かが九番隊隊長になって修兵さんに命令してたらムカつく。阿散井なんかがもし隊長になったら僕は蹴飛ばして雷吼炮を喰らわせると思う
『…修兵さんが隊長になったら…僕を副隊長にしてくれる…?』
訊ねれば勿論だと微笑まれた
「絶対に副隊長にする。約束だ」
『……約束…』
修兵さんは約束を破らない人だ。
確かに隊長になって十四番隊に迎えに来るって約束は護れなかった。だって緊急事態だし。
でもこの約束はきっと護ってくれる。何となくそう感じた
『……約束…護ってね』
僕は修兵さんの下に居たいんだから。
呟けば修兵さんはああ、と笑った。
「では此より十四番隊副隊長桜花独月を九番隊隊長に任命する!」
隊長になりました
(一件落着じゃな)
(やっぱり独月ちゃんには檜佐木くんを付けないとねぇ)
(保護者かよ)
(日番谷隊長、独は檜佐木さん付けとかんとやらかすで)
(桜花には後で昇格祝いに菓子をあげよう)
「九番隊副隊長檜佐木です」
修兵さんが名乗りやがった。この野郎必然的に僕も名乗らないといけなくなったじゃないか
『…十四番隊副隊長桜花です』
「入れ」
聞こえた総隊長の声に全力でお断りを入れたい。入りたくないです。なのに修兵さんは失礼しますと入っていった。この顔面卑猥めあとで覚えてろ
入室して平伏すれば楽にせよと言われた。それに従い立ち上がり総隊長を見る。総隊長は僕達を見るとゆっくりと口を開いた
「して、お主らを呼んだのは他でもない。新しい隊長についてじゃ」
新しい隊長について?ちょっと待て僕は何も聞いていないぞ。隣で修兵さんも驚いてるから恐らくこの人も知らされていなかった。
困惑する僕達を余所に総隊長が話を続ける
「隊長不在の隊には条件を満たした者を隊長に、という案じゃが」
総隊長が一人の隊長を見る。背負う数字は十四。――財前だ
「お主の隊の副隊長はその条件を満たしておるのじゃな?財前」
「はい。其処に居る桜花は卍解を修得済み、九番隊にも愛着を持っとります」
「――そうか」
話が読めない。何がどうなってる?何故財前がそんな良かったなって顔で僕を見る?
混乱していると総隊長と目が合った
「桜花よ。今此処で卍解せい」
『え…卍解…ですか…?』
ほんとついて行けない。頼む誰か説明してくれ
呆然としていると隣から卍解しろ、と言う声。修兵さんを見れば大丈夫だと頭を撫でられた。大丈夫。そう修兵さんが言うのなら…藤凍月を抜き、意識を集中させる。閉じていた目を開き、刀を構えた
『――卍解』
煙が巻き起こり、辺りを冷気が包む
『――結九十九尾藤凍月』
冷気をどうやって鎮めようかと考えていると総隊長が厳かに言った
「此より十四番隊副隊長桜花独月を九番隊隊長に任命する」
『………は?』
思わず握っていた藤凍月を取り落とす。床に刺さった長刀がぱきぱきと辺りを凍らせる。待て、何でそんな話になった
『……お断りします』
「独、これは決定事項や。諦め」
口を挟んで来た財前を睨み付ける
そもそも何で僕なんだ。確かに卍解は出来るけどそれを言うなら阿散井や斑目さんだって出来る。
それを言えばあ奴等には他隊への愛着はない、と。要するに卍解出来て隊長の抜けた隊に愛着持ってんのが僕だけだったって事か
『……っ僕は…』
修兵さんが隊長になるなら喜んで副隊長を勤めるが僕が隊長で修兵さんが副隊長とか有り得ない。嫌だ無理ほんと無理。てか総隊長もその事知ってんじゃんか。あんた嫌がらせ好きなのか。その髭のリボン斬ってやろうか。苛々して施条銃を構えようとした時頭にぽんと手が乗せられた
「総隊長、桜花が隊長になる場合俺は九番隊の副隊長のままで居られますか?」
「勿論じゃ。そのじゃじゃ馬はお主でなければ操れん」
じゃじゃ馬違う。じとりと総隊長を睨めば奴は髭を撫でた。あとでお気に入りの玉露を粗茶と入れ替えてやる
「……独月」
総隊長とアイコンタクトを取った修兵さんが屈んで視線を合わせて来た。優しい声。これはあれだ、言い聞かせる時の声だ
「今はお前しか九番隊隊長を勤められる奴が居ねぇんだ。判るな?」
『判んない』
絶対やんないという意味を込めそっぽを向いた。すると何処からか笑う声。おい隊長達笑うな。朽木隊長の無表情を見習え
「なぁ独月。ならお前は九番隊隊長は誰が相応しいと思ってんだ?」
そんなの決まってる
『修兵さん』
素直に言えば即答かよ、と修兵さんに苦笑いされた。ちょっと浮竹隊長に卯ノ花隊長何でそんなにこやかなの。京楽隊長も笑ってるし
隊長達をジト目で見ていれば修兵さんに名を呼ばれた。修兵さんを見れば彼は少し微笑んで言う
「なら俺が卍解を修得するまで隊長をやってくれねぇか?」
『…修兵さんが卍解を修得するまで……?』
彼はそうだと頷いた
「俺が卍解を修得したら九番隊隊長になる。だからそれまでお前が九番隊隊長をしてくれねぇか?」
要するに他の誰かが九番隊隊長にならない様に僕が隊長になってその座を護れと。確かに他の誰かが九番隊隊長になって修兵さんに命令してたらムカつく。阿散井なんかがもし隊長になったら僕は蹴飛ばして雷吼炮を喰らわせると思う
『…修兵さんが隊長になったら…僕を副隊長にしてくれる…?』
訊ねれば勿論だと微笑まれた
「絶対に副隊長にする。約束だ」
『……約束…』
修兵さんは約束を破らない人だ。
確かに隊長になって十四番隊に迎えに来るって約束は護れなかった。だって緊急事態だし。
でもこの約束はきっと護ってくれる。何となくそう感じた
『……約束…護ってね』
僕は修兵さんの下に居たいんだから。
呟けば修兵さんはああ、と笑った。
「では此より十四番隊副隊長桜花独月を九番隊隊長に任命する!」
隊長になりました
(一件落着じゃな)
(やっぱり独月ちゃんには檜佐木くんを付けないとねぇ)
(保護者かよ)
(日番谷隊長、独は檜佐木さん付けとかんとやらかすで)
(桜花には後で昇格祝いに菓子をあげよう)