夢は現実に(×ヒロアカ)


・捏造パレード





────手離しがたい、記憶があった。


中学の頃に出来た親友達。
入学初日から不思議な程にウマが合った。それから大学までずっと、三人でつるんでいた。
幾重も繰り返した記憶によると、卒業後は大抵私が親友の一人を連れて闇堕ちしたので、もう一人とは縁を切っていた様だけど。
それでも、彼女の様子を定期的に確認していた。
彼女が彼女らしく生きている事に、ひっそりと安堵していた。


勿論、自ら選んだ道に後悔などない。
けれどやっぱり、三人で居たあの時が。


今はもう、二度と手に入らない、大切な日々。
殺し合いも騙し合いもせずに笑っていられた、キラキラした日常。
宝物の様な思い出は、忘れたフリをしながらも大事に抱えて生きていた。


……その結果、なのだろうか。


私は、気付いたら縮んでいた。
死んだ筈なのに生きている。おまけに随分若返った様だ。なんだそれ、だる……
真っ白な部屋にぽつんと置かれた姿見を見てそんな事を思ったのは、現実逃避なのだろうか。
痩せこけた子供の姿にげんなりしていれば、急にお腹の辺りがむずむずした。
何だと視線を下げると、ずるり、と着ていたシャツが何かで突っ張っている事に気付く。


『…刺さってるのに、死なないのか?面倒な…』


てっきり刃物か何かが刺さっているのに、生き永らえているのかと思った。
一先ず確認すべきかと薄汚れたシャツを捲り上げ、目を丸くする。


……生えていた。
漆黒の柄が。薄っぺらい腹から。


『………癒着?いや、違うな…出てくる…?』


過去にブッ刺さったまま治療もせず生きてきた、とかではないだろう。何なら私の意思とか関係無く、真っ黒な棒状のそれはずるずると出てくる。
え、こんな長いのこの身体の何処に仕舞ってたの?というかこんなの吐き出してるのに血も出ないし痛みもないの、気持ち悪いな?
新たな身体のイカレ具合に戦慄いていれば、黒柄の排出が終わった。
ゴトン、と硬い音を立てて床に落ちたそれ。
見覚えしかないそれに、息が停まるかと思った


────鈍く輝く頭蓋骨の装飾。
警棒に擬態した、持ち主に合わせたサイズの仕込み鎌。


『……あんたが居ないのに、こんなの振るえるかよ』


…なんで、私だけ生きてるんだろう。
修二と硝子は何処かに居るんだろうか。それとも、私だけこんな事になっているのか。
膝を折り、そっと大鎌に触れた、瞬間。


『うわ…っ』


視界を埋め尽くす程の桜吹雪が巻き起こった。
思わず目を閉じ、顔を腕で庇う。
風が収まった所でゆっくりと目を開け────今度こそ、呼吸を忘れた


真っ黒な、重圧感を与えるローブ。
両手に嵌めた、罪と罰の刺繍を刻んだ手袋。
見上げる程のひょろりとした長身。
花吹雪の中、フードの奥で、梔子が輝いた


「────骨まで愛し合った貴女と、生生世世を参りましょう。
…刀種は大鎌、夜戦向き、攻撃分類は大太刀と同じ。
刹那ちゃん専用万物鏖殺兵器、グリム・リーパーでェす♡」


……言ってる事の九割訳の判らない事を口走ったソイツは、高校生の頃の姿でへにゃりと笑った




















「あ、じゃあ刹那ちゃんは何で此処に居るのか判ンねェ感じなん?」


『うん。まだ家の中も探索してないし』


「へー。…うーん、人は居なさそうだぜ?」


ひょいと私を抱え上げた修二は、白い重厚な扉を開けた。
ばたん、と背後で扉が閉まる。私は目の前の光景にぽかんとした。
板張りのつやつやした廊下に、ぴったりと閉ざされた障子。
和風建築なのか、庭には大きな池がある様だ。テイストが違い過ぎるがどういう趣味?
もそもそとローブにしがみつき、そっとフードの中を窺う。
梔子が此方に降りると、双眸がゆるりと細くなった


「なァに、刹那ちゃん」


『…ほんとに、修二?』


「そォだよ。刹那ちゃんが骨まで飲んでくれた、半間修二です♡」


『あっ、うん。修二だわ』


うっとりした顔でヤベェ事を言う辺り、私の紫ピクミンで間違いなかった。
確かに飲んだ。死ぬ時に修二の遺灰を飲んだのは覚えている。ただそれを本人に知られているとか、普通に羞恥プレイでは?


「あれすっげェ嬉しかったンだァ。あと俺以外の刀握ンなかったのも狂う程好き」


『…居なかったんだよ、丁度良いのが』


「ひゃは、俺じゃなきゃダメなカラダになっちゃったん?かァいいなァ♡」


『おいやめろ。今の私と修二じゃ、ロリコンにしか見えないぞ』


「他のヤツとかどうでも良いわ。俺は白露刹那を愛してるだけだし」


真面目くさった顔でそう言ってのけると、修二が顔を寄せてきた。
そのままちゅっと軽く奪われた唇。ちろりと合わせ目を舐められ、長年の癖で口を開いてしまった。
ずろりと長く太い舌が咥内に入り込んで来て、子供である私の口の中はあっという間に埋め尽くされる。
じゅるじゅると舌を啜られ、身体が跳ねる。
喉の奥に流し込まれる唾液を飲み込むと、ぼう、とお腹の奥で微かに火が熾きた様な感じがした。
それがなんだか気持ち良くて、もっとと太い舌に絡み付く。


「……ンな煽んなや」


がらり、と背後で障子が滑った。
修二は部屋に大股で乗り込むと、直ぐに障子を閉めた。
優しく押し倒され、畳の匂いを感じた。
薄暗い部屋の中で、フードが鬱陶しいとばかりに取り払われる。


『あ…』


梔子の眼の中央、今まで丸かった筈の瞳孔が、縦に裂けている。
興奮しているのか、それが開いていた。
大きな身体が覆い被さってきて、ぐわりと口が開く。
鋭く伸びた犬歯が見えて、私は目を閉じた






















じゅうじゅうと啜り、滴るものを嚥下する。
じんわりと灯っていた熱はすっかり大きくなって、お腹の奥でメラメラと燃えていた。
柔らかな髪を掻き混ぜ、足で細い腰を挟む。修二は喉の奥で小さく笑った。


「ふふ…」


『ん…んむ、ふ…んんっ』


優しく頭を撫でられながら、ゆったりとした動きで咥内を舐められた。
上顎の奥を舌先で撫でられるのが気持ち良くて、声が漏れる。長い前髪が肌を掠めるのが擽ったい。
片手でぐうっと下腹部を押され、脳裡で星が散った。
たっぷりと口の中に流し込まれた唾液を飲み込むと、ずろりと差し込まれていたものが引き抜かれた。
舌を仕舞うと、修二はにんまりと笑った


「腹は膨れたかァ?」


『うん』


「そりゃ重畳。また後で食わせてやろうな♡」


『ん』


ぼんやりと綺麗な顔を眺めていれば、修二に抱き上げられた。
大きな手で優しく背中を擦られ、少しずつ意識がはっきりしてくる。


『……さっきのなに…』


「ん?」


『腹は膨れたかって』


「ああ、それな」


呟いて、修二が答えを口にした


「今の俺は付喪神なのね」


『えっ』


「なんか知らねェけど、身体ン中に霊力ってのが流れてンのね。
それを刹那ちゃんは上手く使えてねェの。
ンで、俺を呼び出すだけですっからかんになったから、今さっき俺の霊力分けてやったの」


『……付喪神』


「そォ。さっき刹那ちゃんが身体から出しただろ?アレ」


修二が私を抱えて立ち上がった。
何もなかった部屋を出て、綺麗な中庭に面した廊下を歩き始める


「まァ折れたとしても、一日出て来られねぇくらいで済むけどな。俺の本体って刹那ちゃんの中だし」


『…待って。折れたら死ぬの?』


「普通の刀なら折れたら終わりらしいけどな。
俺は刹那ちゃんが骨飲んだ事で、刹那ちゃんの魂にくっついて行ける様になってっし。
つーかそれで今回も一緒に来てるワケだし」


地味に情報量が多い。
え、つまり修二は人間じゃない…?そして良く判らない力が使える様になっている…?
ぽかんとする私を見て笑いながら、修二が話題を変えた


「まァそこら辺は後でな。
つーか、ちっちぇ刹那ちゃんから育てられるとかマジ役得♡」


『おいロリコン』


「このサイズから、俺が作った飯だけで身体を作れるって事だろォ?血も、肉も、骨も、髪も爪も細胞も、ぜぇんぶ。
あ゙はっ♡あー………光源氏の気持ち理解したわァ。自分好みの嫁育成ゲームとか、平安なのにめちゃくちゃ今を生きてンじゃん」


『やめろ。リアル嫁育成ゲームすんな』


「たーのしみだなァ♪︎」


ダメだ、聞いちゃいない。
にっこにこで廊下を歩く修二は、角を曲がって一つの部屋の前に立った。
障子を開けると、広い畳の部屋が広がっていた。
掛軸と生け花の飾られた床の間に目を向ける事もなく、部屋に足を踏み入れる。
その中央に置かれた青紫の座布団の上に私を降ろすと、向かいに座った。
きっちり正座をした修二に、私も居ずまいを正す。
座り直した私に笑みを浮かべると、修二は流れる様な所作で頭を下げた


「主様、本丸就任おめでとう御座います。
グリム・リーパーの名の許に、永久に貴女様の刀となる事を誓いましょう」


…それが神前契約である事を、この時の私は知らなかったのだ。


















『刀装に、馬か…修二が装備出来るのは?』


「刀装分類は大太刀と一緒」


『…基本は精鋭兵かな。相手によって盾兵積むけど』


「どうせなら銃兵持てる様になりたかったわ。攻撃兵持てねェとか差別じゃん」


『自分の打撃確認してから言いな』


刀帳という細かいデータの載っている本を開きながら、溜め息を吐く。
大鎌という唯一の刀種である修二のデータは、綺麗に100が並んでいた。
極という進化をした訳でもないのにこの数字。普通にバグである。


「審神者様、鍛刀は何時になさいますか?」


『鍛刀?』


「式神を使い、刀を打ち上げるものです。
部隊編成は一部隊六振ですし、半間様のみでは厳しいかと」


そう進言してきたのは狐の様な生き物だ。
こんのすけというらしいそれは、修二が見付けた管狐なんだとか。
そもそも此処は、修二が見付けた城らしい。
打ち捨てられていた本丸を拾い、要石の傍で倒れていたらしいこんのすけを保護して、環境を整えてから私を招いたんだそうだ。


「つっても多分、俺ともう一人しか刹那ちゃん励起出来ねェと思うぜ?」


『そうなの?』


「だって刹那ちゃん零感じゃん。
霊力も、俺とソイツと強い繋がりがあるから使えるっつーだけで、他の縁も所縁もねェ刀は励起出来ねェよ」


しれっとした顔で大分失礼な事をぶちかました修二を睨みつつ、とある言葉に引っ掛かった。


強い繋がりがある。


修二とその刀だけが、私と繋がりがあるから呼び出せる。
繋がり…前世で、私と強く関係が結ばれていた存在。
……それは、つまり。
私はこんのすけを振り返った


『こんのすけ!!鍛刀ってどうやってやるの!?』


「た、鍛刀所という離れが…って審神者様ぁ!?」


居ても立っても居られなくて、跳ねる様に立ち上がると障子を開け放った。
離れって何処だ。
取り敢えず駆け出そうとした私の胴を、大きな手がひょいと持ち上げる


「おーおー、方向音痴なのに飛び出そうとすンのは相変わらずだなァ」


『修二!!!』


「ばはっ、りょ。…つってももう少しぐらい二人きり堪能してェじゃ〜ん?明日にしない?」


『修二!!!!』


「わーったわーった。俺の名前は連れてけっつー意味でも早くっつー意味でもねェんだよなァ」


「審神者様、その様なお身体で急に動くと危ないですよ!転んで骨でも折れたらどうするおつもりですか!」


「口うるせェのが増えたなァ。こんのすけ、肩乗りな」


「失礼します!」


「ばはっ、律儀ィ」


ぴょんと肩に飛び乗ったこんのすけの案内で、修二が進む。
走らずとも長い脚でさくさく進んだ先に、こじんまりとした煙突のある建物が現れた。
行儀悪く脚で開けられた横開きの戸。
その奥に、白い台と火床が見える。
修二の肩から飛び下りたこんのすけが、台に着地した。
てしてしと前肢で人形の紙を叩いている


「これに霊力を流して下さい。そして材料を置けば、式神が鍛刀します」


そう言われ、無言で修二を見上げた。
理由が判っているだろうに、ノッポは面白そうに口角を上げるだけ


『修二、霊力ってどうやって流すの』


「びゅーっとやってぱっ」


『しばくぞ』


「ブチギレじゃんwwwwwwwwww」


当たり前だ、こちとら彼女と再会するチャンスかも知れないのである。
というかもし彼女なら、修二だって会いたいだろうに。何でそんなに乗り気じゃないのか。


「あーあ、しゃーねぇなァ…紙に手ェ置いてみ」


『ん』


「誘導してあげる。感覚掴めよ」


面倒そうに溜め息を落とすと、大きな掌が私の手に重なった。
触れ合った箇所から何かが引っ張られていく感覚。手をじっと見つめていると、紙が青くぼんやりと光った。
修二に手を握り込まれながら台から離される。
真っ白な紙はぷくりと膨らむと、しゅるしゅると形を変えていった


「感覚掴めた?」


『全然』


「才能ナシじゃん、ウケる。…まァ刹那ちゃんのって、審神者の能力じゃなくて個性だもんな」


『?』


良く判らない事を呟く修二に視線を送る前に、紙の変化が終わった。
どういう理屈か、丁髷の小さな人になってしまった紙切れを見て、こんのすけは成功ですと言った


「では材料を渡しましょう。最初ですし、一番軽い配合で。手伝い札も使いましょうか」


『え、軽いので良いの?』


「ぶっちゃけコレ確定ガチャよ?オール50で良いって。どうせでかくても脇差サイズが精々だろうし」


そう言いながら、修二が一番少ない量の素材を式神の前に並べた。
素材を確認して式神が手を叩くと、わらわらと同じ姿の丁髷が何処からともなく現れた。
皆で素材を火床に運んだかと思えば、あっという間に刀が打ち上がっていく。
トンカンという音が止むと、じゅう、と冷やす音。そしてしゃりんしゃりんと刃を研ぐ音が始まった。
全ての音が終わると、式神が台に飛び乗った。
その手に握られているのは、ぎらりと輝く医療用のメス。
布で包んだそれを置くと、ぽしゅりと煙を纏って丁髷は紙に戻った。


「出来上がりましたね。審神者様、お手を」


『…うん』


そっと手をメスの前に翳す。
…本当に、会えるんだろうか。自分勝手に置いていった私を、恨んだりしていないのだろうか。
目を伏せた私の中から、何かが引っ張られていった感覚。ぱっと桜の花弁が舞った


「────懐かしい声がすると思ったら。
家入硝子、刀種はメス。刀剣分類は剣と同じだ。
どんな怪我でも、死ななきゃ治してやるよ」


白衣を身に纏った、ボブカットの少女。
私を真っ直ぐに捉えると、焦げ茶の瞳が細くなった


「アンタは何処に行っても痩せっぽちだね。
健康優良児にしてやるから、覚悟しな」


『硝子っ!!!』


堪らず飛び付くと、しっかりと受け止めてくれた。
ぎゅうぎゅうとしがみ付く私の頭を撫でながら、彼女は修二とこんのすけに声を掛ける


「この空間随分お前臭いんだが、神域?」


「そ、拾った本丸を神域にしちった♡
久し振りじゃん家入ィ、縮んだ?」


「久し振りクソノッポ。脚差し出せよ、解剖してやるから」


「や〜だね♡そろそろ刹那ちゃん返せや」


「刹那が自分から来てんだから返すも何もないっての。…こんのすけ、だっけ?
悪いけど、色々説明して貰える?」


「承知しました。では大広間に戻りましょう」


こんのすけはそう言うと、再び修二の肩に乗った。地味に図太い神経の狐である。














『…私の力は個性っていうもので、此処から一度出る必要がある』


「そ。此処に籠るにせよ、食いもん無くなるからなァ。買いに行かねェとなのよ。
あ、金の心配はねェよ?ちゃんとアッチから全財産持ってきたし、今もネット関係で稼いでっから」


『待て、あんた顕現してどんくらいなの?』


「え、数時間?刹那ちゃんが喚んでくれたあン時からだけど」


修二とこんのすけの説明によると、この世界には個性と呼ばれる超能力があり、それを人口の約八割が宿している。
能力は千差万別。爪がちょっと早く伸びる程度のものから、手からビームまで色々と。ただ似たものはあっても、全く同じものはないらしい。
私の個性は召喚。自分と縁が強く結び付いている相手を呼び出すもの。
それによって呼び出された修二は付喪神となった。


『…なんで付喪神?』


「元々居たアッチからコッチまでの時間が、世界線跨ぐと百年は超えるっつー計算なんじゃね?」


「世界線を跨ぐ事で、半間様と家入様の御霊が変化したのでは?」


「前より護りやすい形になったって感じか。…まぁ今の私が前線に出るより、治療方面に行った方が刹那の生存確率は上がるしね」


一旦席に着いて情報共有する。
どうやら硝子は肉弾戦より、治療の方がメインになっている様だった。
まぁメスで戦えはあんまりだもんな。すすす、と近付いてくる修二を放置して、こんのすけに目を向ける。


『じゃあ後は四振鍛刀して、一部隊作っとけば良い感じ?』


「そうですね。ですが審神者様はまだ霊力の扱い方に不安がありますし、急がずとも良いでしょう」


こんのすけに諭され、それもそうかと頷いた。
ひょいと人を持ち上げ膝の上に座らせた修二を放置して、お茶を飲む


「先ずは一度此処を出て、外の状況を確認する。
それから戸籍とかどうにかするって感じ?」


「だろうな。ただ刹那ちゃんだけで戸籍作ると間違いなく児相案件なんだよな」


『だる……』


「つーかこっから出たら、刹那ちゃん捕まえてた奴等ボコんねェと」


『ん???』


ちょっと急に良く判らない情報がブッ込まれたな?
思わず見上げると、修二がゆるりと微笑んだ


「どしたん?」


『え、私って捕まってたの?』


「あれ、知らなかったん?」


きょとんとした顔でそう返すと、修二は私を向かい合わせる様に座らせた。
それから頬を大きな手で包んで、首を傾げる


「此方での刹那ちゃんはさ、親に個性研究所っつートコに売られたンだって。
そんで、個性が出る前から実験されてンの。
俺らは刹那ちゃんが生まれた時から此方を視てたから、知ってる」


『えぇ…』


「これからは栄養面をきっちり管理するからね。判ったら一旦離れろ半間、刹那の傷を治す」


「……チッ。刹那ちゃん、俺ちょっと掃除してくっから、イイコで待っててな」


舌打ちしたあと此方ににっこりと笑みを向けると、修二は私を降ろして立ち上がった。
掃除が何を指すのか悟った私は、溜め息混じりに指示を出す


『殺すなよ』


「りょ♡」









再会











刹那→取り敢えず生まれが不遇な星の下に生まれた。
個性は召喚。自分と強く結び付いている相手を呼び出すもの。呼び出すには霊力が必要だが、まだ不馴れなのでしょっちゅう枯渇する。

半間→刹那の召喚に応じた付喪神。
まさか愛用していた鎌になるとは、自分でもびっくり。
コイツが拾った本丸(プログラム書き換え済)なので、刹那は刀装もお守りも作れる。
攻撃範囲は大太刀と同じな癖に、何故か夜戦向き。ただのモンスター。

家入→刹那が鍛刀した付喪神。
まさか仕事で使っていたメスになるとは自分でもびっくり。
以前程戦闘は得意じゃないけど、反転術式が使える。

こんのすけ→本丸に取り残されていた管狐。半間に起動され、プログラムも弄られたので時の政府とかと連絡は取れない。優秀な狐。




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