始動


黒のVネックに、ダークブルーのパンツ。
グレーのコート。
…まぁ今から何処で落ち合うとしても、変ではないだろう。
リビングに出れば、持て余した脚を組んでソファーに座る修二が、テレビを横目にコーヒーを飲んでいた。


『お待たせ、これで大丈夫だと思う?』


「おっ、クールじゃん。似合ってんな♡
良いと思うぜェ?
俺最初、コンビニ行くカッコで行ったし」


『待って、シャツとパンツで高級そうなディナー行ったの…?』


「そ♡冥さんめっちゃ笑ってたけど」


『なんて事を…』


ケラケラ笑う修二に思わず頭を抱えた。
目上の、しかも最新式のパソコンなんてくれる様な人に会うなら、せめて小綺麗な格好はしてほしかった。
今回の修二は白のタートルネックに黒のパンツ。グレーのコート。良し、大丈夫。


「刹那ちゃん、コーヒーどうぞ」


『ありがとう』


ポットに入っていたコーヒーが、テーブルに伏せてあったマグカップに注がれる。
その仕草がとても美しくて、思わず呟いた


『修二、バリスタとかやれそう』


「んあ?美味いコーヒーの淹れ方ってヤツ覚えたけど、豆とか拘った方が嬉しい?」


『いやいやそこまでしなくて良いよ。ただ、仕草が綺麗だなって』


ぴたりと空のポットを持ったまま、修二が固まった。
一つ瞬き、それからふにゃっとはにかんで見せる


「…あは、照れるぅ♡」


『うわ、ツラが良い…』


「生まれた時からツラ変えてねぇんだよなぁ」


『男に可愛いって思ったら最後だって硝子が言ってた』


「俺カワイイ?」


『可愛い』


「刹那ちゃん終了のお知らせwwwwww」


『やめろ終わらすなwwwwww』


じゃれ合って、マグカップを口に運ぶ。
程好い温度のコーヒーは、無糖だろうに仄かな甘さのある、豆本来の味が楽しめるものだった


『美味しい』


「ばはっ、ソイツは良かった」


ゆるりと目を細めてコーヒーを楽しむ姿は、修二を大人っぽく見せた。


『そういえば、最近年上のお姉さんに声掛けられる事増えたね』


「ンー、すんげぇイヤ。香水臭ェのにベタベタされんの不快ィ」


『どうすれば中学生に見える…いやもうすぐ高校生か。え、高校生って年上のお姉さん的にアリなの?』


「知らね〜。俺的には年上はナシ」


『修二好みとかあるの?』


「刹那ちゃんかなぁ」


『いや私は好みの分類じゃないんだが』


「俺は刹那ちゃんが好きだし、他は知らね」


へらりと笑ってそう言うと、修二はちらりと壁時計に目を向けた。
それに釣られて時計を見て、慌ててコーヒーを飲みきる。
席を立った私に、修二も腰を上げて言った


「鞄取ってこいよ。カップ下げとくから」


『ありがとう!』

















指定された店は隠れ家的な雰囲気で、入る前から緊張していた。
先に入っていると硝子から連絡を受けたものの、中に入れば初対面の女性が居るのだと思うと、心臓が騒がしくなる。
落ち着いた色合いのドアノブをじっと見つめていると、背中を大きな手が擦った


「ばはっ、緊張してんなァ」


『…めちゃくちゃ緊張してます…』


「だァいじょうぶだってェ、俺も家入も居んじゃん?
それにホラ、怖かったら抱えて逃げてやっから。先ずは深呼吸しな?」


へらりと笑う修二の顔を見て、ゆっくりと息を吸い、吐いた。
それから背筋を伸ばした私を見下ろして、にっと口角を吊り上げる


「そーそー。気楽に行こうぜェ?」


『…ありがとう。行こう』


「りょ♡」


修二が扉を開けてくれる。
そのまま押さえてくれた扉を潜り、正面のカウンターに立つ女性と目が合った


「半間様ですか?」


「そォです」


「お連れ様がお待ちです」


「はァい♡」


修二に背中に手を添えられながら、レトロな雰囲気の店の奥に向かう。
最奥の席、観葉植物と壁で絶妙に進行方向から顔が見えづらいそこに、二人は居た


「お、着いたかお前ら」


『うん』


ひらりと手を挙げる硝子に笑みを返し、真っ直ぐに彼女の隣に座る女性に目を向けた。
空色の髪をセンターで分け、ポニーテールにした綺麗な人。
ゆるりと浮かべた笑みは、同性である私も見惚れそうだ


『…初めまして、白露刹那です。本日はお時間を作って頂きありがとうございます』


「そこまで畏まらなくて良いよ。私は冥冥、好きに呼んでくれ」


『じゃあ、冥さんと』


ソファーの奥に詰め、冥さんと真正面から向かい合う。物凄く緊張しているのを全員が感じ取っているのだろう。
冥さんは微笑ましいものを見る目を、硝子は仕方無いなと言わんばかりの目を、修二は隣でニコニコしていた。


『此方、心ばかりの品ですが』


「ふふ、わざわざ悪いね」


三人で選んできたクッキーを渡し、そこで小さく息を吐く。達成感。
店員がお冷やを置いていき、修二は遠慮なくメニュー表を開いた。めちゃくちゃ自由である


「刹那ちゃん何にする?」


『……緊張してそれどころじゃない』


「じゃあ俺の半分あげんね。デザートは?」


『任せる』


「りょ♡」


「私はこれにしよう。家入くんはどうする?」


「私これが良いです」


「じゃあ注文は決まったね。店員を呼ぼうか」


冥さんがそう言うと、店員が此方にやって来た。そこで各々注文をするのだが


「ボンゴレパスタを一つ」


「私エビピラフで」


「サーロインステーキと、ハンバーグと、ミートスパゲティと、オムライスで。
デザートは杏仁豆腐とティラミスとミルクレープ」


『おい半間………』


失念していた。
この大食らいが、遠慮という言葉を実行しないという事を。
思わず頭を抱えた私と、ドン引く硝子。
いやこれ自分で出すの?まさか冥さんに払わせたりしないよね?手持ち足りるか…?
去っていく店員を見送りながら、思わず顔を引き攣らせた所で、冥さんが堪えきれないという様に声を上げて笑った


「はは、君は真面目だねぇ、白露くん」


『え』


「此処の支払いの事を考えて、百面相しているんだろう?
勿論私が出すさ。半間くんにも、好きなものを食べさせて良いよ」


「やりぃ♡アリガト冥さん」


「ふふ、ちゃんと分けてあげるんだよ?」


「もち♡」


マジか。あんた最初から集る気でその量頼んだのか。
しかもニコニコしながらお礼を言っている。
良質なヒモになれそうな修二に思わずしょっぱい顔になって、また冥さんに笑われた

















私用だったらしいオムライスを食べながら、ぽつぽつと会話は続いていた。
最初から全部食べきれないのは判りきっていたので、半分だけ別皿に移した私の隣。フードファイターは黙々と料理を口に放り込む


「半間くんは良く食べるね。見ていて気持ちが良いよ」


「冥さんそんだけで足りんの?」


「ああ、十分さ」


「刹那ちゃん、欲しいのある?」


『私このオムライスで結構しんどいわ』


「えっ、めちゃくちゃエコ運転じゃん…だから小せぇの…?」


『あんたがデカいんだよ大食らい』


「めちゃくちゃ食うじゃん太れよ」


「どんだけ食っても太れねぇんだよなぁ。ウェイトある方が蹴りも重くなんだけど。
あ、でもセンセーには食った分、最近強度が増してンじゃねぇかって言われた」


『強度?』


「んー、プラスチックから強化プラスチックくらいにはなったって」


『???』


判らん。あとで伏黒先生に訊こう。
確かに私は少食だが、修二の燃費の悪さは異常だと思う。
まだ身長が伸びる予定でもあるのか、成長痛は続いているそうだ。筍の擬人化みたいな男である。


「……さて、そろそろ君の疑問に答えようか」


デザートを食べる修二以外が食べ終わった頃、冥さんがそう言って私に目を向けた。


────来た。


背筋を伸ばし、静かに紫色の双眸を見据える


「私は元々伏黒くんと知り合いでね、彼の許に家入くんがやって来る様になって、彼女とも知り合った」


『そうなんですね。では、修二は?』


「彼の事は二人から訊いていて興味があってね。一度見れば覚えるというのは、とても魅力的だ。
だから────パソコンを贈り、本当に一度見れば覚えるのか、試してみたんだ」


『は?』


「そういやァ、ハッキングのファイル消えてたわ。アレ一回開いたら消える様にしてあったン?」


「ああ。それが出来る様なら君達の支援を、出来ない様であれば、この話は無かった事に。
…安心したまえよ、ハッキングの証拠も、下手に足跡を残すならちゃんと消してあげる予定だった」


コーヒー片手に紡がれた言葉をゆっくりと噛み砕く。
つまり、修二の能力に興味を持った冥さんが、噂は本当かと試す為にパソコンを贈り、ハッキングをさせた。
それに見事合格した事で、私達は今、彼女の前に居る。


『…そこまで修二を買っているなら、彼と硝子だけと接触を持とうとは思わなかったんですか?
…正直、私に価値はありませんよ』


つるんでいる人間ごと抱き込もうという考えも判らなくはない。
ただ、有用な人間を将来の為に引き抜いておきたいなら、とっとと囲うなり何なりした方が楽だろうと思うのだ。


…ああ、もしかしてこれで二人にもう関わるな、とか言うつもりだろうか。


相手の反応を窺う私の口に、横合いから突如フォークが突っ込まれた


『んむっ!?』


「ばはっ♡なァに変なジョークかましてんだよ刹那ちゃん。
お前に価値がねぇとか、節穴過ぎて笑えるわ」


『………』


「あ、ごめェん口許汚しちゃった♡此方向いて?」


へらりと笑って人の口許をナプキンで拭うアホを、思わず半目で見つめた。
人前で何してるんだとも思うが、舌の上のチョコレートは甘過ぎず、程好く効いたコーヒーが絶妙。
きっと、美味しかったから私にも食べさせたかったんだろう。修二そういう所ある。
無言でティラミスを味わう私を見て、冥さんが微笑ましいものを見る目を向けてきた


「君に価値がないなんて、面白い冗談だ」


『……ですが私には喧嘩も出来ませんし、見れば覚えるなんて能力も』


「じゃあ、少し問題を出そうか」


私の言葉を遮って、紅を引いた唇がゆるりと動く


「君達が創った矛盾。
それを金儲けに使うとしたら、どうやって運用する?」


一瞬固まり、元凶であろう彼女に目を向ける


『……硝子』


「私が言ったのはこの人と伏黒先生だけだよ。てかこの人の場合、言っとかなきゃ怖い」


「ふふふ、何の事だか」


マジでウチのピクミンは話し合いが必要。
でもまぁ、硝子が冥さんに言ったのは仕方がなかったんだろうな、とも思う。
だってこの人怖そうだし。
気を取り直して、先程の冥さんの質問を考える


『何か前提条件とかはあります?』


「特には。ああ、ただ君達があまりにも大っぴらに動けば正体が露呈する、とかかな」


『判りました』


つまりは今の状況そのまま。
その状態で、今の私が持つもので、金を稼ぐとしたら


『修二』


「なァに?」


とん、と米神を叩く


『現状のハッキングのスキルは?』


「こないだハッキングコンテストに出てみたら一位になった」


『いやお前何をしている???』


思わず二度見した。
硝子は噴き出して、冥さんも目を丸くしたあと、くすくすと笑い出した


「ふふふ、本当に君は興味深いね。アレはフリーのハッカーを掘り出す為の大会だ。
有名企業からオファーが何通も来ただろう?」


「だりぃから、あんましつけェ奴にはウイルス送り付けたら黙った」


『いやお前何をしている…??』


「wwwwwwwwwwwwwwwwwww」


「はは、規格外だねぇ」


「あ、賞金貰ったけど要るかァ?
取り敢えず刹那ちゃんの口座にあるけど。どうする?現金で渡す?」


『待って?私の口座??そんなの無いが???』


そんなの私は作った覚えがないし、親からも聞いた事がない。
顔を引き攣らせる私に向け、修二はにこっと笑ってみせた。
やらかした時に使う、ペコちゃんスタイルの可愛い笑みである


「作っちった♡」


『いやお前ほんと何をしている……』


思わず頭を抱えた。
ひいひい言ってる白ピクミンは放置。後で覚えてろ。
ニコニコして褒めて♡と頭を差し出す紫ピクミンにしょっぱい顔になりつつ、求めに応じた。
やめて…軽率に賞金なんて大事なものを押し付けないで…
一頻り撫でてから、思考に戻る。


ホコタテを金稼ぎに使うなら、元手が要る。
それをどうにかするとして、次は……


とん、と米神を叩く。
────うん、整った。


『…問題に戻ります。
矛盾で金儲けするなら……先ずは、修二に株関係と金融関係で情報を拾って来て貰って、それで投資。
元手が貯まった所で、アプリを作って貰います』


「ほう」


『簡単に言うと、何でも願いの叶うアプリです』


「願いが叶う?」


『はい。
それを、ホコタテの中で広める』


一つ、大きく頷く。
その様を愉しげに見守る梔子には、気付かないフリをした


『例えば、百万円欲しいと願うとします。
そうしたら、実際それが手許に届く』


「ふむ、それで?」


『その後、任務をこなして貰います。
────ただ、それをこなさなきゃ死ぬ、という罰を付けて。
あと実際、任務をやらなきゃ殺します』


「……ひゃはっ♡」


修二が上擦った笑い声を上げる。
冥さんの目が、愉しげに細められた。


『流石に一回ミスったら即殺しとかにするとあまりにもコスパが悪いので、二回かな。
ミスっても良い猶予を与えます。マリオの残機みたいな感じで。
あと、金とか企業の情報とか求めたタチの悪いユーザーには、初回から同じくらいタチの悪い任務を回します。
でも最初からそれだと魚が食い付かなくなるので、任務を成功させている限りはパッと見優しいものにします。
どこどこにある鞄を運べ、とか。中身が合法とは言いませんが』


一度コーヒーで口を潤した。
そのまま目を伏せ、言葉を続ける


『失敗が続いて残機が一になったら、そうだな…最初の百万円願ったユーザーには、二百万の強盗を命じます。
そのお金をきちんと車に積めればクリア。また別の残機一がお金を運ぶので。
お金は勿論、最終的に此方が頂きます。


…ただ、成功した所で残機は増えません。


残機一はずっと死の恐怖に怯え、命令を遂行するしかありません。
でも逃げても殺します。アプリ自体にアンスト防止と、位置情報を此方に送信するプログラムを組み込みます。
警察に駆け込まれてもダルいので、上を抱き込むか、ユーザーが死んだらアプリが自動で消える様にするとか、そんな感じが安全です。
あとは…データ監視も面倒ですし、監視するプログラムを修二が組んでくれれば、此方は楽になるかと。


────だってほら、歌でもあるでしょう?
誰かの願いが叶う頃には、誰かが泣くんです。


金は半額此方が貰う。残りはそれを願った誰かの許に。
そしてその人も、別の誰かの願いを叶える為の歯車になって貰います。


何でも叶うと聞いていながら、軽率に欲の為に願う事自体が罪。
罪を雪げない人間には、罰を受けて貰う。


残機一の奴隷が増えれば、永久機関の出来上がり。裏切れば死ぬ分、下手な鉄砲玉より使い勝手が良さそう。
あ、死んだ人間は回収出来そうならそうして、バラして売っちゃえばお金になりますね。


…うん、こんな感じですかね?
えっと、お金稼ぎの問題って、こんな感じで良いですか…?』


思い付いた作戦を話したが、大丈夫だろうか。
ちらりとそちらを見て、思わず目を丸くした。


「……っくく、ははは!」


────めちゃくちゃ笑っとる。


驚く私に隣から絡み付いてきたのは、勿論アイツである


「せつなすき…いっしょうついてく…」


『好き好きbotになっちゃったかぁ……』


何でこう、コイツは私が作戦を立てるとこうなるのか…しかも悪どいヤツばっかり…
溜息を溢しつつ、うっとりした顔の黒髪をくしゃりと撫でた


『やんないからね?』


「すき……あいしてる…」


「ナチュラルに思考が反社だよねアンタ」


『その言い方とても嫌です』


ぎゅうぎゅうに抱き付かれながら顔を顰めれば、一頻り笑った冥さんが、表情を戻して言った


「それで価値がないなんて、どの口が言ってるんだろうね?」















全員が一度落ち着いた所で、冥さんが足許からアタッシュケースを出した。
テーブルに乗せ、ロックを外す。


「自警団とは言え、象徴は必要だろう?
面白い話を訊かせて貰ったお礼だ。受け取ってくれ」


「『「おお…」』」


三人で覗き込み、思わず声が漏れた。
入っていたのは畳まれた黒い上着。というかローブである


『ローブだ…なんか死神っぽい…?』


「半間が着たらそんままじゃん」


「テメーも十分同類だけどなァ?」


「は???」


「あ???」


『裏地に金色で刺繍してある。綺麗…』


「ふふふ、気に入ってくれて何より。ああ、これはボイスチェンジャーだ。
正体を隠すなら、声も変えないとね」


『本格的…』


冥さんが黒いチョーカーを振って見せた。
ボイスチェンジャーまで用意してくれるとは。これプロの変装では?
早速着てみると、結構ぶかっとしている。シルエットが判りにくくなって良い。
あくまでローブなので、腕を動かしても邪魔にならないし。
フードを被ってみた所で、此方にケータイを向ける三人に気付いた


『えっ』


「カワイー♡裾持ってみて♡」


「刹那、くるっと回ってみて」


『二人も着なよ』


「俺さ、魔法使いピンで欲しいんだわ」


「そう。半間は要らん」


「オイタコ殴り女」


「黙れタケノコ」


『wwwwwwwwwwwww』


「待ってwwwwwwwタケノコはwwwwwひでぇwwwwwww」


笑った後に、冥さんが二人に起立を促した


「三人で並んでくれるかな?撮ってあげよう」


修二と硝子もローブを着て、隣に並んだ。
修二は菫青、硝子は赤と黒で刺繍が入っている


「良いね、似合ってる」


『うん、私らっぽい』


「ばはっ、オソロじゃーん♡」


「はい、チーズ」


三人で冥さんの合図に従い、笑みを浮かべる。
写真の確認をした所で、彼女は三つ、アタッシュケースを取り出した


「あとはこれもどうぞ。
余りにも人数差があると面倒だろう?半間くんは背が高いから、長物が似合うと思ってね。
家入くんのトンファーももっと軽量化出来たし、白露くんもそう前線に出ないとはいえ、護身用の武器は持っていた方が良い」


「マジかwwwwwwww」


「ありがとうございます」


『えっ、日本刀…?』


それぞれに向けて開かれたケースの中に収まっていたのは、黒塗りの棒と、トンファーと、黒地に血飛沫が舞う様な鞘の日本刀。
ジャキン、と30cm程度だった棒は一瞬で修二の身長ほどに伸びた。
修二が握り直すと、折り畳んであった刃の様なものが面を上げた


『鎌?』


「おー、カッケェじゃん♡」


「お前マジで死神やるの?」


「首刈ってやろうかぁ?」


『あ、鎌の頭骸骨だ』


「んあ、ホントだ。棒だと思わせといて、刃先出して一撃食らわすのもイケんな?
警棒だと思わせといて、鳩尾に食らわすのもアリ」


『流れる様な暴力…』


「刹那、喧嘩ってのは流れ読めなきゃ負けるよ」


「そーそー、そんで敢えて相手の流れを掻き回して、自分の流れを押し付けンのが必勝法だぜ?」


『バイオレンスピクミン…』


「バイオレットピクミンって空目しそうじゃね?」


「つまりお前は存在が暴力的だって?自己紹介かよ」


「マジキレそうだわクソアマ♡」


「鎌は刃を削いであるけれど、ちゃんと加減はしないと危ないからね。
殺さない程度に加減は出来るだろう?」


「うい♡」


何が一番怖いって、殺せる威力出せるから、殺さない様にね☆ってしれっと言ってる冥さんである


「家入くんのトンファーは、中に重りが仕込んである。つまり振るったらそこに重りが落ちて、一撃で二度殴られた様な痛みが走る訳だ。
やはり男には身体能力で敵わない時もあるからね。知恵は回すべきさ」


「めっちゃ良い。ありがとうございます、冥さん」


「ふふ」


硝子はトンファーを握り、頷いている。
私もアタッシュケースで待つ日本刀を手に取った。
重厚な面持ちのそれは、見た目を裏切り驚く程に軽かった


『軽……』


「白露くんは二人と違って完全に護身用だ。柄の釘目を押すと鋒から電流が流れる。
威力は大の男が十五分は動けなくなる程度。
要は、長さのあるスタンガンさ」


『えっ、怖いな???』


「それ何発撃てんの?」


「フル充電に一時間。満タンなら三発かな」


「因みにコイツで人殴っても壊れないんですか?」


「君達のと同じ素材だよ。ただ本人の力が弱いからね、振るうよりスタンガンの方が確実だ」


赤飛沫塗鞘で、鍔には赤と茶を基調とした龍が描かれている。
鞘を払うと真っ直ぐした刀身が現れた。
昔展覧会で見た美しい刀に似た姿。
折れても振るわれ、けれど紛失してしまったかの刀に似た拵えのそれに、呆然と呟く


『もしかして、肥前忠広…?』


「そうだよ。君は岡田以蔵が好きだと聞いたから」


はっとした目を向けると、冥さんはにっこりと微笑んだ


「柄を捻ってご覧」


言われ、柄を捻る。
すると、じゃこん、と刀身が伸びた


「仕込み刀だよ。いざという時には脇差の姿から太刀にして、鋒を当てると良い。
急に伸びるものに対応出来る者は少ないから」


『……!!!!!』


「ふふふ、気に入ってくれて何より」


よほど顔に出ていたのだろう、微笑ましいものを見る目で冥さんに頭を撫でられた。

















『何から何まで本当にありがとうございます!』


「ふふふ、そこまで喜んで貰えたら、此方もプレゼントのし甲斐があるというものだよ。
ああ、お返しはまたこうやって、一緒に食事でも出来たら嬉しいかな」


『そんな事で良いんですか…?』


「ああ、君達との食事はとても有意義だからね」


微笑む冥さんにすっかり懐いた自覚はある。
いやだって肥前忠広……脇差を史実に基づき忠実に再現してくれただけでポイント高いのに、まさか太刀の姿まで…
大人にこんなに構われた覚えがないのも、もしかしたら良い人認定に拍車を掛けているかもしれない。親との関係が希薄なのは事実だ。


ただ、それでも。
此処まで私達を支援してくれるこの人を、悪い人だと思いたくはない。


「刹那ちゃん、そろそろ俺にも構ってェ?あんま冥さんに懐いてると嫉妬しちまいそ〜」


『んぐえ』


背後から影が伸びたかと思えば、大きなものが覆い被さってきた。
長い腕が絡み付き、すりすりと頬擦りされる。
のし掛かっている様に見せて、全然重くも痛くもない抱擁に、何だか妙な玄人味を感じた


「ふふ、君は初対面の無気力さが嘘の様だね」


「えー?俺何時でもこんなんよ?」


『修二はナマケロの皮被ったヤルキモノ感ある』


「ばはっ、そんなにやる気もねぇけどなぁ」


頭を撫でれば応える様にすりすりされた。
こういう時に、自分がマタタビか何かになった気分になるのは何故なのか。


「冥さん、今日はホテルですか?」


「ああ。明日から少しシンガポールに行くから、返事は遅くなるかも知れない」


「判りました」


お店の前で話していると、一台のタクシーがやって来た。
冥さんはタクシーに乗る様に私達に促すと、硝子にお金を握らせた


「さぁ、乗りなさい。今日は楽しかったよ、また会おう」


『今日は本当にありがとうございました』


「ゴチでしたァ♡」


「ありがとうございました」


タクシーに乗り込み、窓を開けて礼を言う。
最後に彼女は、艶然と微笑んだ


「ふふ、次会う時にも興味深い犯罪計画問題を訊かせておくれ、小さなモリアーティくん?」


『………ライヘンバッハは嫌だぁ』


「問題ないさ、君のセバスチャン・モラン大佐は有能だよ」


「モリアーティに感付く前に、ホームズを消せば良いんじゃないか?」


「寧ろライヘンバッハも埋めまァす♡」


『大佐が二人居るな…』


「セバスチャンとモランで分けたらどうだい?」


「俺セバスチャンが良い♡」


「私モランな」


『いとも簡単に増殖する大佐…』


他の部下じゃなくてどっちもモラン大佐なのは何故だ。まぁモリアーティの部下と言えばモラン大佐って感じはあるけど。


「じゃあ、また連絡するよ」


『はい。ありがとうございました、お気を付けて』














家に着き、鍵を開ける。
そこで平然と戸を潜ったノッポに溜め息を落とした


『修二、帰んなくて良いの?』


「良いの良いの、俺が居ねぇ方が都合良さそうだしィ?」


『……そっか』


修二のお母さんは、最近家に居る事が多い様だ。そして修二の言い方からして、恐らく男を連れ込んでいる。
最早顔を見た覚えがほぼない親と、近くに居るが自分を邪魔者の様に扱う親。
一体どっちがマシなんだろうか


「なぁ刹那ちゃん」


『ん?』


「俺さぁ、引っ越しすんのね」


『え、マジで?何処に?』


「新宿のマンション。まァほら、そろそろ家出ようと思ってたからさァ?
冥さんに契約して貰って、今大事なモンだけ先に移動させたの。パソコンも既にあっち」


『へぇ……』


キッチンでコーヒーを淹れている修二が、続けた


「そんでさぁ、刹那ちゃんも一緒住まね?」


『なんで???』


私も一人暮らしみたいなもんだぞ?なんで誘った?
思わず首を捻れば、修二も同じ様に首を傾けた


「だってさぁ、独りは寂しいじゃん?」


『あんたも結構家で独りだったんでしょ?何を今更』


「夕方までずっと刹那ちゃんと一緒に居るとさぁ、家帰った時に、なんで刹那ちゃん居ねぇのかなって思うんだよ。
あと俺、オカエリとタダイマって言ってみたい。あの呪文、刹那ちゃんと唱えてみてぇの」


『………』


そういえば、私もその言葉には縁がなかった。
小さな頃は朝から晩まで保育園だったし、小学生になってからも家政婦らしき人が私の居ない間に家事をして、去っていくのみ。
家は所謂金持ちの部類なのだろう。
お金の面で不自由していない、その点では感謝している。
…ただ、年に一度くらいは娘の顔くらい見に来いとも思わなくもない


『…部屋数は?』


「!……リビングと、部屋が三つ。
部屋は一個ずつ自分のにすれば良いだろ?一個余るけど、物置とかにすれば。
あ、金は俺が全部出すから、刹那ちゃんメシ作って。そんでオカエリとタダイマ言って」


『いやお金』


「株と冥さんの仕事で、取り敢えず金はあるからさァ。
刹那ちゃんの親が振り込んでくる分は、毎月下ろして俺が作った口座に移動させれば良いだろ。
つーか住んでねぇのに家賃払うのダリィし、解約しちゃう?」


『いやいや、流石にそれは……冥さんから幾ら貰ってるの…?』


「頼まれ事にもよるけど、大体一回三百ぐらいか?
ホントは四百とからしいけど、百は冥さんに渡すって契約なんだよ」


一体どんな仕事か訊きたいが、明らかに訊いちゃいけない気もする。
笑う修二はコーヒーを注ぎ、カップを持って此方に歩いてきた


「あとはァ、伏黒センセーの馬当てに協力したらメシ奢ってくれる」


『馬当て?』


「土日に伏黒センセーと出掛けて、競馬の狙い目の馬当てんの。
コイツ速そーって思ったヤツ伝えるだけ。あ、俺は百円しか賭けねぇよ?
隣で一緒に馬見てェ、当たればメシ奢ってくれる。今んトコ全勝中」


『……因みに百円は幾らになるの?』


「んあ?良い時は万札、最低でも札にはなるかな」


『黄金律EXかな…?』


「野生の勘EXも持ってるぜェ」


『危険を必ず回避出来るスキル?
そんで殺る気スイッチEXでしょ?
鬼強じゃん…聖杯戦争に居たら絶望するレベル……』


「俺の召喚条件はァ、マスターが刹那ちゃんって事♡」


『絶望を与える側だったな…』


「因みに命令には絶対服従です」


『自害せよランサーも許す感じ…?』


「はァい♡って心臓ブチ抜いちゃう」


『いや素直か私の事疑いな???』


「wwwwwwwwwwwwwwww」


ソファーの隣に腰掛け、持て余した脚を組む。
背凭れに腕を預けながら、修二はマグカップを傾けた


「でもさぁ、一緒に住むの、マジで悪くねぇ提案だと思う訳よ」


『理由は?』


「刹那ちゃん、俺とか家入が居ねぇと生活ぐちゃぐちゃになんだろ」


すっと、静かに輝く梔子が私を捉えていた。


「前から気になってたんだよ。俺らが何日か行かねぇと、ゴミ箱の中にウィダーがやたら溜まってンの。
…俺らがメシ食ってく時だけ作って、他はアレで過ごしてンだろ」


『たまたまゴミが溜まってただけだよ』


「…この部屋に監視カメラあるっつったら?」


え、マジで???
思わず凝視するが、修二は目を細めるだけで何も言わない。
暫く見つめ合った後、視線を切ったのは私の方だった


『……自分の為にご飯作るの、だるい』


「うん」


『正直独りだったら顎も動かしたくない』


「ウィダーだったら噛まなくて良いもんなぁ」


『うん』


「メシ食う時も、後半噛むのダルそうだもんなぁ」


『かなりだるい』


「ばはっ」


大きな手が頭を撫でた。
だって、しょうがないのだ。自分で作る料理は飽きてしまったし、黙々と食べるというのはしんどい。
味変にも限界がある。そもそもそうやってきちんとした生活をしなくても、誰にも何も言われないと気付いてしまえば。


『……修二、一緒にご飯食べてくれるの?』


「おう」


『…私ご飯食べるの遅いよ』


「知ってるよ。何時も一緒に食ってンだろ」


『ご飯、作りたくない時は?』


「そん時ァ俺が作るか、どっか食いに行きゃ良くね?気が向いた時にメシ作ってくれたらそれで良いし」


『……そんな適当で良いの?』


「良いだろ。洗濯だってだりぃ時はコインランドリー行きゃ良いんだし、部屋はハウスキーパー入れれば?
冥さんに相談すりゃあ良いトコ教えて貰えんだろ」


『冥さんを相談窓口みたいに…』


「金さえ積めば何でもしてくれんぜ、あの人」


良いのかそれで。
未成年からも遠慮なく契約して何百万受け取る冥さん…いや、此方を子供と侮っていないと考えるべきか?まぁ味方だし、良いのか。敵なら侮ってくれた方がやりやすいけど。


『……一ヶ月とか家に帰らなかったらさ』


「うん」


『………気付いて、くれるかな』


修二は何も言わない。
私には嘘を吐かない、この男らしい嘘だった


















月明かりの下、黒衣が踊る。


「ひゃはっ!弱ェなぁオイ!
どんな気分だァ?
群れでオッサン襲ってェ?俺ら強ェーってイキってた瞬間にブッ飛ばされる気分はよォ?」


開幕一閃、刃先を仕舞ったままの鎌で五人KO。もう大分良く判らない。
おまけにボイスチェンジャーによって、現在の修二は低く甘い本来のものではなく、軽薄そうな声である。
クソ長い棒で五人一気にブッ飛ばし、軽やかにつらつらと罵倒する、黒いローブを着た青紫と白の長髪で黒のオペラマスクの男。
…ダメだ、情報量多いな???


「やべぇヤツじゃんwwwwwwwwwwww」


『シロ、キャラ崩れてますよ』


「だってあれwwwwwwwwキャラ濃すぎwwwwwww」


『冥さんのプレゼントがダメ押しになってるわな』


確かにワンパンで終わらせろとは言った。
けど、そもそも五人一気にブッ飛ばすって、怪力過ぎない?修二ってとうとう人間辞めたんだろうか。
倒れ伏す不良を踏み付けると、がしゃんと肩に鎌を乗せ、にいっと口角を吊り上げる


「────あなたは塵だから、塵にかえる。
そういう言葉があんの知ってるかァ?ホラ、テメーらどうせ塵なんだから、勝とうが負けようが価値は変わんねェよ♡
良かったなァ?不変的な事実って大事だぜぇ?」


『旧約聖書で罵倒すな』


「あの小難しい罵倒って地味に腹立つよな」


「ア?シロォ、テメーも墓送りにしてやろうかぁ?」


「うふふ、お断り致します」


赤と黒のツートンをツインテールにして黒いオペラマスクを着けた硝子は、高く可憐な声でそう言った。
それを訊いて私はぐっと息を止めたけれど、我慢しないのがこの男である


「ぎゃははははははははwwwwwwwwwwしんどwwwwwwwwwww」


『ムラサキ、失礼ですよ』


ヤバい、語尾が震えた。
各言う私も梔子の爆発頭に黒いローブ、黒いオペラマスクに性別不明の声である。
どちらとも取れる声なのは、相手に応じてどちらかを匂わせ、動きやすくする為だ。
例えば女性に手を上げないチームには女性っぽさを、女性を弱点として狙うチームには、男性っぽく。喧嘩弱者の生き残り戦法だ。
修二は納得いってなさそうだが、私の身体の平べったさは色々と使い勝手が良いので


「オイオッサン、生きてっかァ?」


ゲラゲラ笑っていた修二が、路地裏の隅に踞るスーツの男性に声を掛けた。
ビクッとして顔を上げた男性に、ひらひらと手を振っておく


『不良は片付けたので、お早めに病院に行って下さい。あ、塵の個人情報が必要なら今財布調べますけど、どうします?』


「あっ、いや、大丈夫です…」


「キイロくん、ナチュラルに塵っつってらwwwwwwwwwww」


『うるさいぞクソゲラ。
そうですか、ではお気を付けて。
あ、僕らホコタテっていう自警団ですのでどうぞ宜しく』


「ごきげんよう」


「ばはっ!…じゃあなオッサン、もう路地裏行くなよぉ」


くるりと背を向けて、路地裏を出る。
男性の目が届かない場所に出た所で、修二がローブに隠していた片腕を出した


「キイロちゃん、雑魚の個人情報どーする?」


『んー、晒すか。やってんの悪質だし』


「あのオッサン、腕折れてたな」


「オッケー、じゃあ掲示板に貼るわ」


修二が手早く生徒証を撮り、お金を抜いた。
放り投げられた財布を振り向く事はせず、悠々と道を歩く。


「え、何あれ」


「なんだ?新しい暴走族?」


「あれじゃね?最近ここらの不良シメてるっていう…」


その瞬間に一斉に向けられる視線。それを受けながら、堂々と征く


「そーそー、オリマーキイロくんは胸張って歩かなきゃなぁ?」


『…まさか帝王学学ばされる羽目になるとは…』


何故か突然学ばされたのは帝王学。
自分には関係ないと思っていたものを笑顔の修二に叩き込まれ、キイロの時にはそれを意識的に出す様にしている


「だって俺の主サマじゃん?
主サマには格好良く居て欲しいっつーのがピクミン心ってモンよ?」


「それは判る。私もキイロには堂々と歩いてて欲しいわ」


『お前ら妙なトコで結託するの何で?』


耳許で囁いてにんまりと笑う紫ピクミンと、深々と頷く白ピクミン。
それに溜め息を溢しつつ、腰に佩いた脇差の柄を撫でた










動く夜












刹那→中3。やっと卒業しそう。
この度冥冥と接触。無事パトロンを得た。
学校の遠足で見た肥前刀が忘れられず、図書館で歴史を調べて肥前忠広が推しに。持ち主も推しになった。
本人は気付いていないが、大好きな人の為に頑張ったのに報われない系の、一途で可哀想な人が好き。
矛盾の時は梔子の爆発頭に黒いローブ、黒いオペラマスクをしている。声は純愛先輩。
冥冥に貰った刀は護身用のスタンガン。殴れるが勿論斬れない。恐ろしく軽くて頑丈。
肥前の為の刀棚を爆速で注文した。

半間→中3。やっと卒業しそう。
この度刹那と冥冥が接触。仲良くなったのでにっこり。
冥冥に犯罪方法を問われ、宿題みたいに犯罪計画を話し出したのでうっとりした。当然の様に自分を使う所が大好き。お前は私のもの、と言われている様で堪らないらしい。地獄にも笑顔で付いていく。
矛盾の時は青紫に毛先が白の長髪に黒いローブ、黒いオペラマスクをしている。声は呪術界最強のあの人。
格好としては死神半間の服装そのまま。あれでオペラマスクと長髪のイメージ。
鎌は結構な勢いで伸びるし刃先が出る。そして恐ろしく硬くて頑丈。なのに軽い。
なので不意を突けばそれだけでノックアウト出来る。物騒。
監視カメラを仕掛けたとは言ってない(つまりカマを掛けただけ)
無気力で軽薄な男だが、刹那には嘘を吐かないと決めているらしい。

家入→中3。やっと卒業しそう。
この度冥冥と親友が接触。無事仲良くなったのでにっこり。
冥冥に犯罪方法を問われ、軽い調子で犯罪計画(ヤバめ)を述べる刹那にやっぱこの子潜在的反社だよなぁと思った。
犯罪計画に自分が入っていないので、刹那が反社に堕ちる時は、半間しか連れていく気がないんだろうなと薄々感付いている。本人は置いていくとかじゃなく、純粋に医者になって欲しいだけ。
矛盾の時は赤と黒のロングツインテールに黒いローブ、黒のオペラマスク。やたらフリフリしたスカート。声は恋柱とかそんなイメージ。
トンファーは軽くて頑丈。そして硬い。
中に重りが入っていて、インパクトの後に重心移動でもう一発ダメージを与える設計。イメージは虎杖のアレ。

冥冥→フリーの何でも屋。
家入から半間と刹那の話を訊き、半間に接触。面白かったので飼い主にも接触した。
自分は価値がないと思っている様だが、価値を決めるのは此方なのでパトロンになる。
プレゼントは好意の現れ。
因みにこれから半間だけじゃなく、刹那にもバイト()を入れる様になる。




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