焼き芋=キャンプファイヤー

やっほー、私モブ!
ある日うっかり前世を思い出しちゃった系喪女!合言葉は推しは眺めよ!自分が触るのは解釈違い!!
自分がちやほやされるんじゃなくて、いちゃつく推しが寄り掛かる壁になりたい(迫真)


高専に入学したのは呪霊が見えるから。
最初こそうわ此処呪術廻戦か!やった推しを見られる!とは思ったけどそんな考えは甘過ぎた。


だって此処、モブなんて其処らの石みたいな扱いで死ぬもの。


それに気付いてしまった私は高専で必死こいて力を磨いている。
しかし一般家庭出身の私は呪力はあるけど術式はないバリバリの雑魚。呪具があってやっと三級。死にたくない。ぴえん。


入学当初はびっくりした。
だって滅茶苦茶生徒居るんだもん。


呪術師はマイノリティ故に人手不足で、一学年三人とかザラ。それが近年は各学年三クラスも出来る程の豊作だ。
そして私が最も驚いたのは────恐らくは全員が転生者であるという事。
そうじゃなきゃ校舎に赤とかピンクとかパッキンの美少女が溢れ返ったりしないし、美容室行きたてのホストみたいな男で飽和しない。
個性が大渋滞してんなやっべwwwwとか気軽に言えないのがつらい。
あいつら頭パッパラパーな癖に優秀な術式持ってんの何なん???
まぁそいつらが強くてちゃんと呪霊祓ってくれるんなら良いよ?呪霊っていう死因も減るわけだし。
でもね、此処で問題が一つ。


あのポンコツ共、軽率にマウンティング始めるのだ。


クラス内での争いは勿論、何をとち狂ったのか重度のナルシストは特進と呼ばれるクラスに属する、所謂メインキャラクター達にマウントかましに行くのだ。
やめとけ!お前の顔なんか硝子ちゃんのダウナー系美人にも刹那ちゃんのクール系美人にも敵わないのよ!
お前なんか五条様の絶世の美貌と夏油様の塩顔超絶イケメンの前ではただの塵芥なのよ!
とか思う間にナルシスト達はプライドをへし折られて帰ってくる。
いや、私達も最初はさしすせカルテットと同じ校舎だったのよ?
でもあいつらがあんまりにもスナック感覚で絡むから、五条様がキレて私らを別校舎に左遷したんです。
そして私は推しを軽率に眺められなくなった。
己ナルシスト共…!お前らの所業は忘れんからな…!!


突然だが、私の推しカプは五刹だ。お互いが好意を認識していないというか、五→→→→→→→→→→→←刹みたいなオマエは俺のモノを平然とかます五条様を疑問符浮かべながら受け入れる刹那ちゃんのカプがアホほどかわいい。
その隣で発生するクールな付き合いの夏家も好き。
つまりさしすせカルテットが幸せなら良い。ずっと四人でわちゃわちゃしてて。闇堕ちしないで夏油様…
原作でも仲は良かったけど、この世界線だと転生者対策に高専の敷地内に建てたらしい家で四人で住んじゃってるらしいので、最早カップル二組のルームシェアですね(確信)
その前から女子の風呂の盗撮(万死)とか刹那ちゃんと硝子ちゃんの部屋に隠しカメラ(絶許)とかがあって五条様の部屋で同棲してたみたいだけど。
あれ、原作より仲良し……つまり転生者はキューピッドだった…?


え、カップルじゃないって?
でも公式で男女がリップの塗りっこしちゃうんだよ…?
これもう付き合ってるでしょ…?


カルテットで居るのに平然と「ん」って唇突き出して刹那ちゃんにリップ塗らせる五条様可愛いし、その後五条様が夏油様とお話ししながら刹那ちゃんにリップ塗ってあげるシーンはやばかった。


何がやばいかって、それを誰も突っ込まない事だよ。


つまり奴等は夏家が見慣れる程間接キスしてるんだよ!!!
そんなの鼻血出るだろ!?五刹 リップで検索ワード一位取ったからな!?
下手なキスより萌えるとかエモいとか塗り方えっちとかでTLは賑わった。アニメ化した時に妙に唇のアップがえっちぃのがスタッフさんよく判ってる!!ってハンズアップしたのは良い思い出。
だってアニメで五条様ちょこっと刹那ちゃんの口に指先差し込んでたからね。それをつつ…って柔らかそうな唇の上で滑らせてから白いリップをねっとり塗り付けんの。
ゆっくりじゃなくてねっとり。それでくるくる擽るみたいに動いて、最後にすって横に滑る。えっち。男とは思えぬ桜色の唇にささっと塗っちゃう刹那ちゃんとの差よ。
夏油様と話しつつ刹那ちゃんガン見する五条様サングラス外してたし。そこまでして推しを視姦したいん?って思ったのはきっと私だけじゃない。
これ俺の唇味わえよ、とか思ってそうだよなー!!塗る時の手付きがさー!そもそも白いリップを女の子に塗り付けるとかさー!!とか言って友達とめっちゃ騒いだ。公式が最大手。
因みにリップは最初メンソールだったらしい。そのシーンの時はバニラだった。めっちゃニヨニヨした。やっぱり公式が最大手。
その回のじゅじゅさんぽで四人でお出かけしてて、五条様が平然と刹那ちゃんに次のリップこれが良いとか言ってて禿げるかと思った。夏油様も硝子ちゃんと新しいカップ捜してたし夫婦かよ。
TLにも死体が次々と流れてきた。同士。


この別校舎からでも、運が良ければ推しを拝める。


一昨日は五条様が刹那ちゃんをお姫様抱っこして歩いてた。ちょっと萌え過ぎてよく判んなかった。
きーっ!!ってなってるガチ勢と宗教画…って拝んでるカプ推し勢と無関心勢で見事に反応が別れた。
教室は一階なので、任務に向かう推しとかちょいちょい見掛ける事は出来るのだが、最近は女子二人をあまり見ていない。
噂では頻発する女子生徒失踪事件を受けて、最強コンビが女の子組のガードをより固めたんだとか。
それは全然良い。寧ろ応援する。でもたまには生刹那ちゃん見たいなー…
あー推し拝ませてくれ…とか思っていると、本校舎から誰かが出てきた。


あっ、推しだ。


細い腕に白い冊子を抱えて出てきたのは刹那ちゃんと硝子ちゃん。
しかも任務があるのかコートとマフラーとニット帽を装備したイケイケJK姿である。マフラーは刹那ちゃんが青で硝子ちゃんが落ち着いた赤。色違いとか仲良しでかわいいね?
二人が出た時点で男子がニヨニヨし始めた。
そして後を追う様に最強コンビコートver.が出てきて今度は女子がざわざわした。
四人共白い冊子を抱えていて、何なら五条様の量はやばい。ビルみたいな冊子の横からご尊顔を覗かせて女子二人を追い掛けていた。何だろう、あの冊子?


「此処で良いんじゃない?」


『周り平気そう?』


「いざとなったらオマエが消しゃ問題ねぇよ」


「近くに水道もあるし大丈夫だろ。さ、燃料を置こうか」


『いえーい!』


「いえーい!」


「いえーい!!!」


夏油様に促され、全員が冊子を一ヶ所に置いていく。五条様に至っては白い山を放り投げた。めっちゃ良い笑顔。


「はい着火ー」


バサバサと積まれた冊子に硝子ちゃんがライターを近付けて点火。
アルミホイルらしき銀の塊を等間隔に並べた刹那ちゃんを待って、全員が近くのベンチに座った。
座る順は刹那ちゃんと硝子ちゃんが真ん中で、五条様と夏油様が両端。女の子が座った後に平然と推しカプの通りに座る男子勢に彼氏感しかない。


「悟、何でそんな女の傍に…!」


「夏油くん、そんな女の髪撫でるなんて…!」


「あああ俺の刹那ちゃんにべったりくっ付くな五条…!」


「嘘だろ硝子ちゃんがあんなに乙女チックに笑ってる…」


ふははははは負け犬が吠えてやがるぜ!
そういう私は「五刹かっわええ…」と鳴いたし近くでは「五刹のゼロ距離最高…」「夏家幸せになって…」と呻いていた。同士。


「おいオマエの毛皮貸せよ」


『毛皮じゃないなマフラーだな?うわ寒っ!』


五条様が刹那ちゃんの巻いていた青いマフラーを取り上げた。
ふわもこのロングマフラーを弄ぶ彼から離れる様に、硝子ちゃんに抱き付く


『硝子ー首にマフラーないだけでめちゃくちゃ寒いよーあいつ鬼か?』


「寒いならマフラー巻いてくれば良かったのにな。女の子の取るとか流石クズ」


「刹那、寒いなら私のコートを貸そうか?」


『ありがと傑、でもだいじょう、ぶ!?』


硝子ちゃんに抱き付いて夏家と話していた刹那ちゃんの肩が後ろからぐいっと引っ張られた。
ぼすん、とそれをやった犯人の胸に受け止められた刹那ちゃんがむすっとした顔を向ける前に、彼女の細い首にマフラーが巻かれる。
しかしそれは彼にもしっかり巻き付けられていて、私は歓喜した。


嘘だろ一緒にマフラーするの五条様…!?


まさかそんな事をすると思わなかったのだろう、きょとんとする刹那ちゃんを見下ろしつつ端っこをくいくいと押し込む五条様。いやかわいいな???
あれ歩いても突っ張らないぐらいの余裕作って巻いてるな?
マフラーでもふっとなった綺麗な黒髪を撫でながら、五条様はふっと笑った


「これなら俺もオマエも寒くないだろ?」


『……いや、私が寒いじゃん。もっこもこだったんだぞ私。肩回り大分すっきりしちゃったんで寒いです』


五条様があんなに綺麗に笑ったのに至って普通に返す刹那ちゃんほんと強い。
五条様もマフラー一緒にしたかったんだよ刹那ちゃん気付いてあげて!
怒り出す同担拒否夢女と夢男達の罵声を右から左に聞き流していれば、小首を傾げた五条様が動いた


「ああ、じゃあこうすりゃ良いんだな?」


納得した様に頷いて、サングラスを外し。
そしてぎゅうっと刹那ちゃんを抱き締めた。
後ろから大きな身体に包まれポカンとした刹那ちゃん。
うわーと引いた顔をする硝子ちゃん。
ぴしりと固まる夏油様。
動かない三人を尻目に、むにっとほっぺを刹那ちゃんにくっ付けた五条様は、花が綻ぶ様に笑った


「ふはっ、オマエほんと子供体温だな」


あーあったけぇと嬉しそうな五条様。
あの微笑みを直視した夢女は静かに息を引き取ったし、刹那推しの夢男は殺意を覚えながらもあまりの美しさに咽び泣いた。
私?私は両手を組んで拝んだ。
だって推しがいちゃつくんだぞ?それはもう宗教画だ。キリストの生誕レベルじゃん。布教したい。でも写真はきっと最強コンビが感付くからダメ。
脳内メモリーに後光が射す光景をゴリゴリ刻み込んで、恐らく推しカプが被っているだろう同級生をちらりと見る。
彼女らも拝んでいた。同士。


『……もー、いきなりはびっくりするだろ』


ポカンとしていた刹那ちゃんは、軈て何時もの事かと納得したのか五条様に寄り掛かった。
それを当然の様に受け止めて無邪気に笑う五条様の可愛さよ。
ぎゅっぎゅしてほっぺもすりすりしてんじゃんかわいいかよ。お願いだから付き合って?概念恋人も美味しいけど原作軸で結婚した五条刹那ちゃん見せて???お願い結婚して???
何で原作軸で刹那ちゃん出ないの?死んだ表記はないから…まさか、五条先生に監禁されたん???ヤンデレ五条ルート???なにそれおいしい。


『悟さー』


「んー?」


『誕プレマフラーにしようか?それか手袋?』


「なんで?」


『お前が今私にした仕打ちを言ってみろ』


「マフラー巻いてやって、抱えて暖めてやってる」


『わー絶妙に間違ってるー』


苦笑いした刹那ちゃんはスラックスに包まれた脚をぷらぷらさせた。ショーパンも可愛いけど冬限定のスラックスも良いよね。
左太股に巻いてるホルスターに五条の家紋が入った鉄扇差してるの萌えます。
白い鉄扇に水色の桜が描いてあって、それなのに飾り紐は菫青なんでしょ?
散々自分を想起させる色で構成しておきながら其処だけ刹那ちゃんの目の色とか、明らかに刹那ちゃん専用で用意した呪具だよね、それ。しかも呪具の特性も刹那ちゃん向きだし。
多分ホルスターも五条様のプレゼントでしょ?だって家紋入ってるし。白地のホルスターに水色の家紋だし。こいつは俺のものアピールが凄い。
物でマウント取るならもう告白してくれ。


「大分燃えてるね」


「夏油、あの馬鹿止めないの?」


「放っておこう。硝子も馬に蹴られたくはないだろ?」


「オイ聞こえてんぞ」


『わー、めっちゃ燃えてるね』


「そういや火力やべぇな。焼き芋ってこんなもんか?」


「…もう少し穏やかでも良いかな」


え、焼き芋してたの?
その燃料の量で?キャンプファイヤーじゃなくて???
落ち葉焚きではなく護摩焚きレベルの炎を眺めながら、五条様は持て余す程に長い脚も刹那ちゃんに絡み付けた。
完全に五条様に包み込まれた刹那ちゃんは、お腹に回る長い腕をぽんと叩く


『で?誕プレマフラーで良い?』


「あ?マフラーは今巻いてるから要らね」


『……これは私のものだね?』


「オマエのモンは俺のモンだろうが」


『私のものは私のものでーす。じゃあ手袋な?新しいの買うなよ?硝子と選んでくるから』


「はぁ?オマエらだけで買い物行かせる訳ねぇだろ。どうせなら俺の前で俺に似合うモン選べよ、まぁオマエじゃ変なの選ぶんだろうけど」


馬鹿にした様に笑ってはいるけど五条様それデートのお誘いですね?
素直に俺とデートしよ♡って言えない高専五条死ぬ程かわいいな。好きな子に意地悪したくなるメンタル小学生男子な五条悟推せる。
これが色々あって五条先生になるんだからほんと沼。
というかあのキャンプファイヤーの燃料、写真?
ちょいちょい着物の女の子が見えるの気の所為?まさか釣書?ガチでお焚き上げしてんの?
崩れ落ちる写真を尻目に、刹那ちゃんはカチンと来た顔で五条様の手を外した


『へぇそっかそっか、悟くんはウサギのミトン着けたいのかー。硝子、可愛いの探そ』


「なにそれウケる」


「オイんなモン選んだらブチ犯すぞ」


逃げ出そうとした刹那ちゃんを無理矢理引き戻し、顎を捕らえて真上から視線を合わせながら吐き捨てる。
その瞬間教室の空気は異様なうねりが起きたし、外の三人の表情はスンッとしたものになった


『クズ』


「女の敵」


「猿」


「……オイ傑!オマエは俺の味方だろ!!」


「悪いね悟。私は刹那の事も親友だと思っているから」


「はぁ!?」


『傑!大好き!!私も親友だと思ってるよ!!!勿論硝子も!!大好き!です!!』


「ありがと刹那。私も大好きだよ、親友」


『やった硝子がデレた…!!』


「ざけんなテメェは俺ンだ!!」


「お前はせめて気持ちをハッキリさせてから独占欲拗らせろよ情緒五歳児」


たった数秒で叩き込まれる情報量よ。何時まで経っても情報が完結しない。
犯すぞ宣言→萌える
夏刹親友宣言→萌える
女子組大好き発言→萌える
テメェは俺の宣言→萌 え る


はーーーーーーーー大好き発言に妬いちゃう五条悟かわいすぎない?
情緒五歳児やばない?ついさっきまでブチ犯発言してた癖に真っ赤な顔で俺の宣言はやばい。
あれでしょ?五条家から出て初めて出来た親友と好きな人だからセーブ効かないんでしょ?恋愛と友愛の違いは判んないけど刹那ちゃんを夏油様と硝子ちゃんに取られたくないんでしょ?だから俺のモノ発言をやめないんでしょ?
かわいいね?ぶっちゃけそれが自分に向いたらクソ程面倒だけど眺める分には滅茶苦茶萌えるね?


『あはは、悟顔真っ赤だよ?ウケんね』


「クッソ調子乗んなよチビ……」


真っ赤な顔を隠す様にマフラーを引き上げて俯いた。その姿をしれっと撮影する夏家は流石である。カメラ向けられてピースしちゃう刹那ちゃんほんと刹那ちゃん。
けらけら笑いながら、刹那ちゃんは五条様の白銀の髪を撫でた


『傑も硝子も大好き』


「………」


『勿論悟も大好きだよ。みーんな私の親友』


ふふ、と笑う刹那ちゃんをぎゅうっと抱え込む姿は最早涙が出る域で尊い。そうだね、上手く言えないけど親友よりもっと深い仲になりたいんだよね…!
呪霊が見えるモブで良かったと今は思える。尊い。自分の中の負の部分が浄化される…明日からも元気に呪霊ブチ転がします…


『まぁ私は私のものなんで、あげませんけど』


「…良い加減寄越せよ。どうしたらくれる?」


『んー?えー………あげたくなったら?』


「それっていつ?何時何分何秒?」


「小学生じゃん」


「地球が何回回ったかまで聞いてないからまだマシなんじゃないか?」


『いや何月何日がない分逆に怖くない?』


「今日中に寄越せ」


「取り立てじゃん」


「ヤミ金かな。刹那、あんなに考え無しに借りるなと教えただろう?」


『まってママ!私はちょっと此処に名前書いて♡ってタケシに言われたから書いただけよ!!』


「誰だよタケシ」


『ポケモンのジムリーダー』


「ジムリに金毟り取られるとか馬鹿じゃん」


「私はこんな馬鹿な娘を産んだ覚えはないよ」


「おい馬鹿金の代わりにオマエ寄越せ」


『馬鹿馬鹿言い過ぎでは?私はやらん』


ごう、と炎が勢いを増す。
小学生みたいな問答に夏家が冷静にツッコミを入れて、コントが始まって、また皆で笑う。圧倒的平和……呪霊なんて居なかったんや…
ちらっと炎の方に目を向けてから、刹那ちゃんは大きなくっつき虫と化した五条様の頭を軽く叩いた


『ほら、一旦芋の確認しようよ。これ下手したら灰になるよ』


「………」


『さとるー?焼き芋食べよー?あんたも楽しみにしてたじゃんか、ね?』


すっかり拗ねてしまった五条様かっわいい…
刹那ちゃんは多分あーまた拗ねたなーぐらいにしか思ってないんだろう。夏油様は微笑んで見守っているし、硝子ちゃんは呆れたみたいな顔で五条様を見ているから、多分あの二人は矢印に気付いてる。


「なによあの女…鈍いフリなんかして…」


歯をギリギリさせながら夢女が呟いた。
いや、刹那ちゃんは確か五条様を情緒五歳児として見てるって公式が言ってたぞ?だからスキンシップ過多なんだろうなって思ってるって。
あの国宝級イケメンのアピールを五歳児として受け止めてるって凄いな?
というかそんな刹那ちゃんだからこそ五条様は惹かれたのでは?


「五刹尊い…」


「それな」


「さしすせカルテット尊い…」


「「「「それな」」」」


取り敢えず同士が出来た。
彼女らとは良い酒が飲めそうだ。








お焚き上げ事件







このあと四人は先生に怒られていた

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