ブーゲンビリア

※やばい。
※色々やばいので、ご注意を。












雨が降っていた。
しとしとと何時までも降り注ぐそれ。
お母さんは隣で空を見ている。
空は晴れているのに降ってくる不思議な雨。
私は、それに触れようと手を伸ばして────


〈駄目だよ。触っちゃ駄目〉


背後から大きな手が伸びてきて、私の手をやんわりと握り込んでいた。
骨張った手だ。お母さんじゃないし、お父さんでもない。
ゆっくりと後ろを振り向く。


〈やっと会えたね、刹那〉


真っ白な髪に、青空みたいな瞳。
…絵本の王子様が、そこで微笑んでいた。



















〈グッモーニン刹那!!現在六時半でーす!!起きて起きて!!
今日もジメジメしてるよ!梅雨だよ!傘持ってってね!!!〉


『うるさ……』


朝から大音量で好き勝手に喋るスマホをひっ掴む。
重たい目蓋を持ち上げて画面を見ると、ホーム画面にえげつない美貌の男が表示されていた。
画面にぺたりと掌をくっ付けて、そいつはあどけない表情で此方を窺っている素振りを見せる。あざとい。


〈起きた?おはよう刹那。まだ眠たい?かわいいね〉


『おはよう悟。…もう少し穏やかな目覚ましできない?』


〈えー?どうせ刹那とクソガキ共にしか俺の声聴こえねぇじゃん?そもそも独り暮らしなんだし周り気にする必要なくね?〉


『朝からハイテンションで起こされる私を労れよ…』


〈あ、今日は蒸し暑いってさ。朝飯何にする?〉


『んー…コーヒー』


〈判った、スクランブルエッグとパンとスープとコーヒーね。用意してくるよ〉


『全然話聞かないじゃん』


ひょいっとスマホから出てきた悟はこの間目にした男性モデルの服を身に纏っていた。
私の頬を撫でてふにゃっと笑ってからキッチンに向かう。


……悟は、人ではないらしい。


スマホに入る事はおろか、そこから情報を漁ってみたり、なんならアプリに入って勝手にゲームのキャラクターになっていたりもする。
うっかり選んだ瞬間キャラクターが爆笑をかましたものだから、スマホを叩き割りたくなった。
しかも今の様にひょいとスマホから出てきたりする。けれど出てきた悟は何処からどう見ても人だ。
だからこそ、悟は良く判らない。
判っているのは甘いものが大好きで、何でか私を溺愛しているという事だけ。
スーツに着替え、化粧を施して席に着く。
私の前にコーヒーを運んできてくれた悟。
…こうやって見てみると、恐ろしく綺麗なだけでちゃんとした人なのに。


「刹那?」


白い頬に触れる。
温度も、感触もある。不思議そうに瞬く瞳にはちゃんと感情も宿っている。
でも悟曰く、人ではない。
……不思議な存在だなぁ。
五歳の頃から付き合いのある彼に、私は笑った













〈雨雲レーダーだとこの辺り、ゲリラ雷雨の可能性あるってよ〉


スマホに入った悟のお知らせに小さく頷いた。幾ら傘を持っていてもゲリラ雷雨では足許までびしょびしょになってしまう。
早めに帰りたいけど、家まで保つかな。
スクランブル交差点で信号待ちの間、好き勝手に喋る悟の声をラジオの様に聞き流す。
外で返事するのは嫌だと前に伝えてからはずっとこうだ。天気予報ごっこやアナウンサーごっこをする悟の声は良く通るので、最初に街中でやられた時は死ぬほどビビったけれど。


〈えー本日の天気はところにより雷。渋谷方面は突発的なゲリラ雷雨が予想されますので、建物の中に入るのが安全でしょう。
明日もジメジメした天気は続きます。洗濯物は部屋干しがおすすめです。
本日の乙女座は一位。新しい出会いが大きな変化を齎します。…はぁ???十二位だろこんなモン、これで一位とかこの星座占いバグってない???〉


…悟がこれだけ騒いでいるのに、周りの人は見向きもしない。
つまり本当に聴こえない声なのだ。…こんなにも人は居るのに誰にも聞いて貰えないなんて、寂しいだろうな。
ポケットのスマホをそっと撫でる。
それに気付いたらしい悟が不思議そうな声を出した


〈刹那?どうした?俺の顔が見たいって?じゃあスマホ取り出して好きなだけ眺めて良いよ。俺ホーム画面のフリするから。
あ、でも外に出るのは勘弁ね。猿の群れの傍とか無理。潰しちゃう〉


なかなかに物騒。
そう、何故かは知らないが、悟は人嫌いだ。
出会って直ぐの頃、お母さんとお父さんを酷く冷たい目で見ていたし、弟と妹の事も殺したいと実際呟いた。
それもあって、私は就職と同時に家を出たのだ。
まぁ元より家を出るつまりだったので、そこら辺は気にしてないのだが。
信号が変わる。
脚を踏み出そうとして────


「ねぇ、君。ちょっと良いかな」


…いや君って誰?
困惑しつつ振り向き、目の前が真っ黒い壁だった。
ゆっくりと首を上に向け、そこで漸く人の顔を見付ける。
でかいな?悟と同じぐらいある?
ただでさえでかいのに、髪を逆立てているものだからより大きく見える。
その人の大きさに圧倒されていたものの、その目許をアイマスクで覆っているのに気付き、慌てて周囲に目を向けた。


「どうしたの?」


『ちょっと待って下さい。動かないで。…ああ、そのままじゃ不安ですよね。手を出して頂いても?』


「?これで良いの?」


不思議そうな雰囲気を出しつつ手を出してくれた彼の手をそっと引き、私の肩に乗せた。
腕を掴んで貰うには彼と私の身長差が開きすぎている。何もないよりは、貧弱な肩でもあるだけマシだろう。
人の群れの中で捜すものの、それは見付かりそうにない。
これだけ居れば蹴られて何処かに行ってしまった可能性もあるし、そもそも別の場所で落としてしまった線も考えられる。
暫し捜したが見付けられなくて、私は静かに待っていてくれた彼にそっと声を掛けた。


『すみません、お兄さん。白杖、見付からないです』


「………え?」


『あれって通販で買えるんでしたっけ?特徴的なものなら交番に届けられてるかもですけど。
……あ、お兄さん何処かに行く途中でした?私で良ければそこまで送りますけど』


……返事がない。
え?警戒された?いやごめんね?悪意はないよ?そもそも雨が降る前に帰りたいし。
困惑する私の肩を掴んだまま、お兄さんは微動だにしない。
……かと思えば、突然


「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


『えっ、こわ…』


爆笑をかましあそばされた。
これには流石にドン引きである。逃げたい。肩なんか掴ませるんじゃなかった。うわこいつがっしり掴んでやがる。離せ。
周囲もうわ、近付かんとこ…みたいな顔をして距離を取って歩いていく。つらい。
爆笑して暫く、お兄さんが笑いを引っ込めて此方を見下ろした


「そっか、僕のアイマスクを見て目が見えないって思ったんだね。それで白杖を落としたと思って、捜してくれた、と」


『余計な気を回してしまった様ですね。すみません、それでは』


「ああ、待って待って怒んないでよ。笑っちゃってごめんね。あんな風に気遣われた事なんかなくてビックリしたからさ、つい」


ついで爆笑するな。
そして見えているなら紛らわしい格好をするな。せめてサングラスにしろ。
ついでに言うと気遣って貰えないのはきっとあんたの性格の所為。
初対面の心配してくれた人に爆笑かますとか絶対良い性格じゃないだろ。
イライラしつつ腕を組む。
暇はありませんの意思表示だ。そのまま静かに男を見ると、彼は背中を丸め、ぐっと顔を近付けてきた。
反射的に後退る。


『ごめんなさい、これ以上は近付かないで』


「ん?……ああ、ごめんね?怒った?」


『いいえ。ただあまり距離感が近いのが得意ではないので』


距離感が近いのが(悟が)得意ではないので。
一度前々から距離感の可笑しかった同僚がセクハラをしてきて、その日の夜に車に轢かれた事があった。
私がそれを知ったのは次の日だった。
同僚は幸い骨折程度で済んだ。けれど、それをやったのは


……その事故が起きた時間、悟は家に居なかった。


それからだ、異性の接近に気を遣う様になったのは。
私が悟を人殺しにしたくないから。
確証はない。けれど、悟はあの時酷く嬉しそうに笑っていたのだ。事故の話を聞いて驚く私に、悟は良かったね、嬉しい?と聞いたのだ。
…被害者ではなく、加害者であろう大事な人を護る為、私は被害者に気を遣う。
それがエゴでも、死ぬよりはマシだろう。


『それで?私に何か御用ですか?雨が降る前に帰りたいんですが』


「雨、ね……君にとっちゃ好都合になりそうだけど。その様子じゃもしかして、術式を使った事もない感じ?」


『じゅつしき……?すみません、怪しい宗教の勧誘は殴って追い返せと教えられてるので』


声を掛けてきた奴が明らかに宗教勧誘目的だったら、私は通報するべきだろうか。
悟に頼んで110番して貰うべきか。
鞄をしっかり胸に抱え、逃げる準備をする。最悪大声を出そう。
明らかに不審者を見る目になったであろう私に、男は困ったなと首を掻いた。
…そもそも何でアイマスクで見えてるんだこいつ。


「うーん、僕としては穏便に済ませたいんだけどな。
……簡潔に言うよ。君と、その左のポケットに入ってる呪物について話がある」


じゅぶつなんて聞き覚えのない物、勿論知らない。
けれど今、左のポケットに入れてあるのはスマホだ。…つまりこの男は、悟に気付いている可能性がある。
私以外には見えない、不思議な存在を。


「しらばっくれないでね。そうしてくれても良いけど、見ず知らずの僕に親切にする様な優しい君に手荒な真似はしたくない。
……大人しく、僕に着いてきてくれる?」


掴まれた肩に力が込められた。
痛くて小さく身を縮こめた、その時


〈刹那に何時まで触ってんだ、クソ野郎〉


────後ろから引き寄せられた。
ぎゅっと包み込まれ、一瞬で視界が切り替わって。
そこで気付く。
…さっきの不審者、悟の声に似てなかったか?


「ほら見ろやっぱり乙女座は十二位だ。なぁにが一位だよあのサイトの占いは二度と信じねぇ」


『いや、ほら…当たるも八卦当たらぬも八卦って言葉があるから…』


「はぁ???じゃあテキトーに言った言葉でアイツらは金稼いで飯食ってるって?
占い見て一日の過ごし方決める敬虔な信者の日々をケツ掻きながら鉛筆転がして決めてるって?そんな野猿共死にゃあ良いんだ」


『うわ物騒……』


ぎゅうっと抱き締められ、苦笑いする。やっぱり悟は物騒。
そういえば辺りが見渡しても木だらけなんだが、此処は何処なんだろう。
明日も仕事なんだけどなぁ。
首筋にぐりぐりしてくる大きな猫の頭と背中を撫でていると、ゆっくりと悟が顔を上げた。


「術式反転・赫」


赤い光が悟の指先から放たれ、轟音を立てて木々を薙ぎ倒した。
…え?大規模な森林破壊するの?なんで??何が起きたの???


『悟!?』


「────ああ、やっぱりソイツ、“悟”って名前なんだ?」


悟と同じ様で違う声が、赤い光が飛んでいった方角から聞こえてきた。
其方にゆっくりと顔を向ける。
……白い髪を逆立てたアイマスクの男が、大きく抉れた地面の上に立っていた。


「や、さっきぶり!…どういう原理か知らないけど、それは明らかに僕だよね?
…ごめんね。これで君を、見逃す訳にはいかなくなった」


『…いや彼は私の友人です。貴方じゃない。頭大丈夫ですか?』


「んー、君が何も知らないってトコがまたやりにくいんだよなぁ。しかもソレ、君を呪ってる。君が呪ったなら兎に角、君を呪っているとなると話が変わってくるよ。ソイツ、確実に特級だし。
……ねぇ、僕の偽物。その子を解放してあげる気はない?」


話が全く解らなくて泣きそう。
そして大体不穏でとてもこわい。悟にそっとしがみつくと、長い腕に包まれた。


「大丈夫。俺が護るから────ちょっとだけ、おやすみ」


悟の指が額に触れた。
その瞬間、ゆっくりと意識が遠退いた。




















意識を失った女性を自分のジャケットで包み、抱き上げる。
それから男は────五条に姿形がそっくりなその呪霊は、片手を緩く振った。
すると足許に呪力反応が起き、次の瞬間には白い猫の姿を象った


「クソ猫、刹那を護れ」


〈ワカッター!〉


〈カシコマリー!〉


〈オマカセアレ!〉


〈せつなっちー!〉


〈ネコネコネーコ!〉


「はは……冗談だろ」


五条の眼には見えてしまった。
あれはただの猫ではない。それ自体が呪力で構成された、そして術式を持った、自我のある呪骸。
あの猫達全て────繊細な使い方こそ出来ないとはいえ、無下限呪術を内包している。


つまり、あれは防壁だ。
あの女性を護る、不可侵の加護。


あんな呪骸を一体何処から出した?
五条は確かに最強だが、術式に呪骸への術式付与なんてものは含まれていない。
一気に警戒心を上げた五条を余裕たっぷりに見つめると、猫達のベッドに女性を降ろした男はゆるく首を回した


「…その術式、どうなってる?ぐちゃぐちゃだ」


「んあ?…ああ、術式見たんだ?止めとけよ、深く覗けば脳味噌焼き切れんぜ」


「へぇ、深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだってヤツ?
それだと前文には“怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になる事のない様に気を付けなくてはならない”が入るんだけど、オマエはどういう意味だと思う?」


「そりゃそのまんまだろ。呪霊と戦って呪霊になんなよって話だ。
で?それがどうしたよ?俺には全然関係ねぇけど?」


「僕から見たら、オマエは怪物に成り下がってるけど。…オマエはどうやって産まれた?何故彼女を呪ってる?」


優秀な術式を持っているにも関わらず、非術師の様に“普通”に生きていた女性。
特殊な眼を隠す五条を術師として警戒する事もなく、目が見えないのではないかと心配し、落としたと推測した白杖を捜してくれた女性。
おまけに立ち振舞いからして、武芸も何も経験がないだろうと推測出来た。
恐らく野薔薇と同じぐらいであろう背では、大柄な自分は恐ろしく思えるだろうに、彼女は一切怯まず、優しくしてくれた。


…あまりにも善人だ。


恐らく彼女は誰かの恨みを買う様な事などしないだろう。愛されこそすれ、嫌われる事など少ない筈だ。
故に、この呪霊が呪う理由が判らなかった。
問いを投げた五条を退屈そうに見つめ、男は耳に指を突っ込んだ


「は?俺が刹那を呪って何が悪いの?刹那は俺のモノだ。俺の宝物。かわいいかわいいテディベア。
────愛してるから、呪ったんだよ」


にいっと口角を上げ、それから男は怪訝そうに眉を寄せた。
くるくると表情の変わる男だと他人事の様に五条は思う。


「つーか、オマエ随分猫被り上手いね?
俺なら相手が俺そっくりな相手ってだけでもうそのアイマスクぶん投げてるけど」


「猫被り?」


「んー……?…………ああ、判った。そっか、そっかぁ!」


男は五条の顔を凝視して、それから不意に大声を出して笑い始めた。
五条はアイマスクを降ろし、自分にそっくりな顔で哄笑を上げる男を鋭く睨む


オマエ、傑に捨てられたな?・・・・・・・・・・・・・
なに?逃げられた?裏切られた?先に死んじゃった?それとも殺されかけた?
まぁ良いや、どれでも良いしどうでも良い。
でもまぁ、俺が言えるとすればこれだよなぁ」


男は嗤う。
形の良い口角を限界まで吊り上げる。
美しい眼を見開いて、歯を剥き出しにして、男は、宣った


「はははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!
かっわいそー!!!あれだけ愛してくれたのに!!あれだけ頼った癖に!!あれだけ笑い合ったのに!!
結局傑の悩みを解消してやらずに、相談にも乗らずに!!可哀想な傑は居なくなった!!!
ねぇどんな気持ち?二人で最強だって言ってたのに、片割れに置いていかれて自分は裸の王様だったんだって気付かされた時の気持ちってどんなだった?
置いていかれた後にせめてものお守りとして破れかぶれの皮被って傑の猿真似するのはどんな気持ち??
なぁ、聞かせろよ可哀想なオウサマ?」


「────ブッ殺す」


血管の何処かがぶちりと千切れた音を何処か遠くで聞いた。
この呪霊は、どうあっても祓う。
五条の頭にあるのはそれだけだった。


茈を放とうと構えた五条の背後から────とすっ、と。


「ああ、言ってなかった?天逆鉾、気を付けろよ。“俺”の天敵だ」


五条の胸から、切っ先が顔を出していた。
それが引き抜かれ、先ずは太股が貫かれる。
それから、額に刃が突き立てられた。


「悪いな、五条の。坊からの頼みとあっちゃ、引き受けねぇ訳にはいかねぇからよ」


────教え子とそっくりな、忌々しい男が笑っている。
忌々しい男は坊と呼んだ男の頭をくしゃりと撫でると、影に溶け込む様にして消えた。
耐えきれず、地面に崩れ落ちた。
それでも懸命に、生を繋ごうと反転術式を全開で回す五条を嘲笑う様に、男が構えを取る。


先程の五条と同じ、無下限呪術の奥義の構えを────


「サヨウナラ、猫被り♡」


「ブチ殺す」


紫色の神罰が、山を薙ぎ払った。












副題:五条が二人なんて世界が泣くぞ!!!











刹那→原因。
本来ならゴミ箱原作に進む筈だったが、五条により桜花行きを防がれた人。ガチで呪われてる。
ゴミ箱原作の刹那なので、前世の記憶はない。
この世界は五条の妨害で、ゴミ箱原作から通常の原作にルート変更している。
なので本来死ぬ筈だった刹那は死なない。やったね。
因みに桜花刹那が居ない為、雪光くんも生まれない。やっぱりこいつは生まれる前の子の人生を左右する。
刹那自身は術式持ちだけど、五条の鉄壁ガードにより呪霊どころか呪力も知らない。非術師の様にのびのび生きてる。
さが暴走するのはいつだってお前の所為。

五条→正式名称 特級過呪怨霊:五条悟。
所謂平行世界からやって来たプレデター。生きている時にしすせを呪い(合意)、死んでからも大事に抱え込んでいたのに何でか刹那だけぽとっと落ちた上に別の世界で転生なんかしたので、物理的に来ちゃった☆した元凶。リアルにプレデター。


因みにこの男は此方に来る前に飛梅を取り込んでいるので、事実上の武器庫。


五条悟が“術式がぐちゃぐちゃ”と言ったのはそれの所為。ぐちゃぐちゃだけど本人からすればスパコンに無限にデータの入るUSB差した程度の認識。とても便利。
飛梅に入っているのは刹那が元々入れていた物に加え、“五条悟の宝物と、周囲に居た大事なもの”。
つまり夏油も硝子も虎杖も伏黒一家も先生も時雨もぜーんぶお腹に入ってる。というか高専も入れた。四人の家も入れた。
中の人達は快適に過ごせる(本来の所有者ではなく金庫が金庫を使っている状況なので、入れられはしても増やせないらしい)
スマホに入れるのは夏油がそういうタイプの呪霊を持っていたから。楽しいのでちょいちょい借りている。たまに飛梅の住人もネサフ(ガチ)をして遊んでいる模様。時雨や甚爾の集めてくる情報がアングラでやばい。ファイヤーウォール?殴ったら破れる紙か?(確信犯)
因みに平行世界からやって来たのも飛梅としての機能(呼ばれたら何処までも飛んでいく)を逆探知に使ったから。
刹那の呪力をアンカーにして、彼方より飛んできた。執念の成せる業。
因みに刹那が発した言葉はシャトルである。三歳頃に言ったらさとるになった。さとるとばしてたの!って言ったら特級過呪怨霊が飛んできた。これが世界にとっての悲劇の始まり。
こんなやべえのに凸された世界はそろそろ泣いて良い。


こいつ、年齢的には28である。


五条悟→この世界の五条悟。
煽られて貶されてキレた所で怨敵に刺された。
この後バチクソにキレて山が滅びる。
簡単に言っちゃうと、刹那を会う前に奪われた人。ゴミ箱原作の五条になれなかった五条。
つまり:下手すると刹那に執着する。
そもそも“自分を心配してくれた普通の女性”と認識した時点で好感度が……
弱いのに雑魚とか思わず優しいとか手荒な真似はとか言ってる時点で好感度が……

呪霊五条とは相容れない。
だって呪霊五条は何も喪っていないから。
喪っていない癖に、五条悟からテディベアも奪っていったから。
やっぱり:怪獣大戦争

甚爾→来ちゃった☆
(0.5秒で状況を把握して原作五条を原作と同じ手順で同じ様に刺して悠々と家に帰っていった人)

世界ちゃん→泣いてる。

ブーゲンビリア
花言葉「あなたしか見えない」

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