くまくんと変わらない長さの髪。ピアスも数個していてなにゆえ身長が高い。女子から見れば羨ましいがるだろう。しかし通知を見て瀬名泉は不機嫌になりながら教室の扉を閉めていく。不機嫌になった原因はそう苗字名前にあった。保健室に入りカーテンを開けるとそこで寝転ぶ彼女。気付いたのか寝返り、にまっと笑いながら。

「わあ、来てくれた~」

「ほんっとに、いい加減にしてよねぇ」

あはは、ごめーんと名前は言う。朝から体調が悪かった。顔色が悪く瀬名も気に掛けていた。しかし3限の時、授業中だが名前が教室を出て行った。それきり昼休みまで帰ってこず、連絡が来た。
生理来た。とそれを見て彼女の鞄を持って保健室に向かった。行きにミネラルウォーターも購入して。

「あんな事、他のヤツにも言ってる訳?」

「え、うーん...凛月位?」

他の名を聞いた時、苛立ち。ベッドで起き上がっていた名前を押し倒した。ギシッと音を立てて。目をまん丸にさせる名前は瀬名の首に手を回し「嫉妬したの?」と彼の唇にちゅっ、とキスをした。瀬名も噛み付くようにしてやり返す。

「名前は、俺のなんだからねぇ」

綺麗な顔でそう言われると恥ずかしくて堪らない。耳元で大好き。と呟けば、当たり前と返された。後日、凛月からやっとくっ付いたんだ~と言われる始末。