幸せな日
ベッドが揺れて名前がベッドから出ようとしてるのが分かって行かないでって言うかわりに腕を伸ばして引き止めた。
腰の辺りに顔を埋めれば遠くで笑う声がして寝かしつけるみたいに小さな手が優しく頭を撫でてくるから意識が落ちていく。
名前の手は不思議だ。
日が上りきってから起きてリビングに入ると一緒に住むことを決めてから2人で選んで買ったソファに座ってコーヒーを飲む名前がいた。
「おはようハニー」
「AHA!おはようダーリン」
「んふふ。コーヒー飲む人ー?」
「はーい」
「あはは!」
元気よく手を上げた俺に笑った名前がキッチンに向かうのをついていく。豆を挽くところから淹れるコーヒーが好きで豆を入れてゴリゴリしてるのをよく見る。俺には違いがわからないけど美味しいのは分かるし好きなことをしている名前を見てるのは好き。
邪魔をしない程度にお腹に腕を回して抱きしめたら寄りかかってくれるから頭にキスを送った。
お湯が染み込んでいくのを2人で見てるのが面白くて笑ってしまうと名前も同じタイミングで笑うのが分かった。
「同じこと考えたでしょ」
「え?わかんないけど」
「せーので考えたこと言おう?」
「ふふ、何言ってるかわかんないかもだけど、いいよ?」
「じゃあ、せーの、」
「「結婚しよう」」
違う言葉がぶつかって何言ったかわからなくて答え合わせをすると思っていたのにぶつかるどころか溶け合って俺にも名前にも伝わった。
俺も驚いたけど名前も驚いたみたいで真顔が返ってきた。多分俺も真顔だと思う。
「ほんとに同じこと考えてたね」
「びっくりした」
「俺と結婚してくれる?」
「ジェシーと結婚したいです」
「うわー、やばい嬉しい」
「んふふ、私も嬉しい」
サプライズも何もできなかったけど名前に答えてもらえたことが嬉しくて向き合うように向きを変えた名前を前から強く抱きしめた。
この後、用意してた婚約指輪を渡すときに名前も用意してくれていたことに驚いてまた同じことを考えていたことに笑い合った。