うだるような夏の日の縁側
(隣にはいるはずの無い人)

1日だけのお帰り
(誰も知らない小さな秘密)

手を伸ばせば触れるのにね、
(この距離だけは埋められない)

逢いに来た理由
(私が寂しいって泣いてしまったから)

いつものように笑う君
(君の笑顔は永遠になってしまった)

少しずつ君を置いていく
(一歩ずつ時を刻みながら)

君が居なくても眠れるの
(どれだけ縋り付いても総て夢の中)

優しい嘘に騙される
(ごめんね、本当は全部分かってるけど)

消えていく思い出、時々でいいから。
(寂しくない程度に思い出して)

2度目のさよならは哀しいね
(でもね、今度はちゃんと見送るよ)

最後のキスは涙の味でした
(優しいくちづけはそれを攫って、)

君が願った幸せがちゃんと叶うように
(私もうちょっとだけ頑張ってみるよ)

最後の約束
(幼い頃のように指切りして)

小さな雫が落ちた後
(そこにあったのはいつもの風景)



死んだはずの君と1日だけの逢瀬



それは夢のような話でした
(けれど私の中では確かに真実)

Moratology