ノックスの十戒


初めまして殺人犯
(犯人は物語の当初に登場していなければならない)

藁人形は灰になる
(探偵方法に超自然能力を用いてはならない)

密室事件に鍵がない
(犯行現場に秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならない)

難解なトリックは要らないわ
(未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない)

犯人は宇宙人
(中国人を登場させてはならない)

ひらめけ謎解き
(探偵は偶然や第六感によって事件を解決してはならない)

探偵の犯行
(探偵自身が犯人であってはならない)

ページの外の答え合わせ
(探偵は読者に提示していない手がかりによって解決してはならない)

使えない助手の話
(ワトスン役は自分の判断を全て読者に知らせねばならない)

ところで僕は彼でした
(双子・一人二役は予め読者に知らされなければならない)


▼ノックスの十戒
1928年、推理作家ロナルド・ノックスが述べた
「ミステリーを書く際にこれだけは守るべき項目」

Moratology