地球3周廻り回って会いに行くよ


最後の強がり
(君は泣いて僕は笑った)

記憶の海と夢幻の大地
(踏みしめたのは今を映す空)

世界終末時計
(終わる星のカウントダウン)

あの日の空は綺麗だった
(星が、見えないんだ)

希望を胸に、思い出を糧に
(歩きだす勇気をもらったんだ)

享楽主義者の楽園
(堕落者達の成れの果て)

曖昧を赦してくれない君
(こうして僕の存在は絶望と化す)

首筋にありったけのキス
(バンビーノ、君にはまだ早い)

帰り道を見失って
(君を導べに道を行く)

別れの三叉路
(来た道は共に胸の中に)



消えた君を想う
(泣かないよ、約束したから)

パラレルワールドの矛盾点
(出逢わない者が出逢った末路)

零に限りなく近い永遠
(無に等しい僕を見付けて)

気象衛星は困惑してるようです
(君の天気は変わりやすい)

土星の輪で追いかけっこ
(狂った頭に星は廻る)

流星群の気まぐれ
(君は笑ってこう言った)

終端を君と見に行こう
(愛した過去を嘲笑って)

狭い箱の中で一人膝を抱えた
(君を待つ夜はまだ明けない)

無くした夢を取り戻しに行こう
(いつだって僕等は夢を観る)

思い出との約束
(忘れないよ、いつまでも)



黒電話のベルが鳴る
(3番線、ドア閉まります)

向日葵の咲く夏
(今でも忘れられない黄金色)

魔法使いの独り言
(彼は余生であると言った)

定められた僕の人生
(それでも大切な物があった)

別れの花束
(逃げるのはもうやめるから)

自分の居場所
(探してみるよ、一生かけて)

ありがとうとさよならを
(ねこは綺麗に笑ってみせた)

切な連鎖
(君に恋した私は馬鹿だ)

命燃やして輝け花火
(きらっきらの夢を魅せて)

泣きたいよ、泣けないよ
(笑顔で見送るって決めたから)



今日も君は廻る廻る
(儚くも美しい仮初めの世界で)

夏を溶かした透明
(ラムネの泡が弾けた)

夢見人のうわごと
(崩壊の夢の果てで彼は嗤う)

きらり、きらり、弾ける光
(一夏の夢を魅せて)

過ぎ去りし君に花束を
(大切な思い出を沢山詰めて)

鐘が鳴る。僕等の時間が動き出した。
(夜明けを待ったって何も始まらない)

新しい物語が幕を開ける
(さぁ目を開けて、名も無き少年)

退廃的メランコリック
(おはよう、私の嫌いな綺麗な世界)

傷付いた流星を抱きとめて
(一緒に泣いてあげるから)

おはよう、声をかけても答えはない
(狭い部屋で今日も一人)



そうして始まる新しい朝
(倦怠感に身を焦がす)

コンティニュー、する?
(やめるなんて選択肢ないくせに)

勇者Aは引きこもり
(この世界の中では英雄なのに)

パラダイス・ロスト
(自分で捨てた夢と希望)

リセットボタンで終わる命
(例えその役が引き継がれるとしてそれは僕ではないのに)

思い出はこの腕の中に抱き締めた
(だから僕は何処へだって行けるんだ)

愛してるなんて嘘ついて
(その首筋に噛み付いてみせるの)

一生君には勝てないよ
(分かってる、大馬鹿者な僕さ)

歩けなくなった僕と君の背中
(立ち止まるその時は後悔の無いことを祈って)

例え君の思い描く未来に僕がいないとしても
(いつか思い返す過去で僕が笑っていればそれでいいよ)



切り取った笑顔と棄てられた夢
(両手に抱えて涙したのは誰?)

切り捨てる覚悟を持ってしまった
(君を大切にすると言ったこの身で)

物語の主人公は静かに目を閉じる
(それは旅の終わりであり、それでも世界は変わらず回る)

あの日々を思い出せば今も世界は色鮮やかに光る
(目の奥の残像は今も変わらず笑うんだ)

最後の魔法は希望
(光は必ずこの暗闇を照らし輝く)

貴女に捧げるこの花が枯れることのないように
(一輪を差し出したマリーゴールドの紳士)

僕が産まれて世界ができた
(有史を壊した創造論)

この愛が君を照らす光となってくれればいい
(例えこの先に私がいないのだとしても)

夏が終わる。僕と思い出だけを残して。
(後ろ髪を引かれるように僕は立ち止まったままで)

猫は回る、回り続ける
(矛盾指摘の科学者の掌の上で)



虚ろな世界。嫉妬しそうなほど優艶たる世界の片隅にて。
(愛してるなんて陳腐な言葉ね、と彼女は笑った)

空に一番近い人
(憧れた君は鉄の翼で空を飛んだ)

ロストパラレルワールド
(異端とされた正史を歩む世界)

迎えに来て、マイ・イエスタデイ
(私の過去は君の未来)

こうしてこのまま、君と。
(あと5分だけでいいから)

愛してなんて言わないから
(どうか今だけ抱き締めて)

その答えは終わった後で
(零を探しに)

ヘッドフォンで世界を遮断
(ワンタッチマイルーム)

一進一退、君と僕の二進数論争
(1と0の狭間で)

寂しいは世界の果てで哀しいと同居した
(僕等は其れを愛と呼ぶ)



君が泣いて僕が笑ったらそれだけで世界は帰結するんだ
(閉じ切った小さな円環の中で)

君は馬鹿だね。そして私は愚かだ。
(似たもの同士、きっとお似合い)

どうしたって追いつけない3000キロの距離
(地球3周廻り回って会いに行くよ)

愛情は君に置いていく
(どうか僕を忘れておくれ)

痛みが僕を繋ぎ止めた
(握り締めて離さないで)

10シリング6ペンス
(僕を飼うための軍資金)

水溜まりを踏み越えた
(憂鬱がじわり染み込む)

世界5分前仮説
(終焉世界は君のために産声をあげる)

Missing Zero
(出逢った場所は終焉)

世界は静かに目を閉じた
(お休み、いい夢を)



紅いルージュの溜息
(違う誰かの香りを漂わせて)

届かない想いを届けに行こう
(随分遠くに居る君に逢いに)

光落ちる夜の物語
(願い事3回唱えて)

この小さな部屋から見える世界
(沢山の事に背を向けて)

恋する君は誰より綺麗だ
(例えその視線の先に僕はいないとしても)

エラーメッセージ
(レコードは静かに回る)

空は海とは混ざれない
(それを哀しいと言った理由は聞けなかった)

もしも1つになれたなら君と別れることはなかったのにね
(それでも2人手を繋ぐ事を選んだ)

孤独を孤独で埋めようとした僕等
(そこに愛なんて存在しなかった)

さよならを言いに行こう。君が前に進む為に。
(思い出にされる覚悟は出来たから)



君と私の距離はとても遠いね
(距離にしてたった1メートルの絶対的な距離)

明日を探して今日を捨てた
(昨日を思い出して明日を失う僕等です)

願うのは些細な事。それでも叶わない大きな夢
(君の隣で笑いたい)

手を繋いでいよう。君が隣に居ると分かるように。
(僕が君の側に居ると知って貰える様に)

明日と言う日が来る前に
(君と二人で逃避行)

別れにおやすみ
(夢は夢へと還りて笑う)

仮初の存在たる僕を欲してくれたから
(そんな君がいないともう僕は存在できない)

さようなら。そうして君は静かに目を閉じる
(きっとまた会いに来るからその時はまた笑わせてね)

微笑みを湛えた少女は眠りに落ちる
(おやすみ、また君が魔法にかけられる時まで)

最後の大博打
(背水の陣で空に挑んだ)
Moratology