オートマチック恋愛事情


さよならばいばいまた明日。
(果てしない未来の先でまた会おう)

ファイナルアンサーこれにて終焉
(答えなんて出したくないよ、でももうお別れだ)

ばいばいシリウス、また会う時には笑っていてね?
(届かない一等星)

通話記録は非通知設定
(気付かないくらいでいいの。遠くて近い君へ。)

必要なものは全部置いて
(ポケットには君の歌)

僕を殺しておくれ。そうすれば君の中で永遠になれる。
(最高に女々しく最低な愛を込めて)

愛だなんてそんな優しい物は世界の隅っこにポイさ
(金魚水槽の淵で)

世界に漕ぎ出し照らせ灯台
(光で撃ち抜く見えない明日)

再び育てワールドエンド
(ようやく始まった世界の歌)

交差点をすれ違えばあとは信号が2人を別つのさ
(二度と開かない踏切は赤)



残夏の記憶
(静かに寄り添った残り香)

笑え向日葵
(君が笑えば世界も笑う)

前を向くよ。君はその先で笑っていると信じて。
(こうして一夏の思い出は少年を強くさせるのです)

未熟じゃなくて可能性。
(言葉一つで僕等はこんなにも輝けるんだ)

凍える夜の逃避行
(繋いだ手は離さないで)

此処で観てきた沢山の風景
(抱えきれない思い出を抱き締めて先へと)

誰かの幸せを祈れる場所
(温かく、光に満ちたあの場所の名前は、)

射した光を捉えた時
(希望は実った。俺達の勝ちだ)

ここはギミックワールド
(幻想を積み上げて出来た街)

地図上で見る世界
(所詮その全容を把握することなど出来やしないのに)



きっと長い夢だった
(とても良い、素敵な夢だったんだ)

繋がれ世界。繋がれ時代。
(引き継がれてきた物を次へと託して)

そして終末は終末を迎える
(新しい朝におはよう)

愛を叫んでも哀しみが終わらないなら
(今から君を迎えに行こう)

夢へと帆を張れ
(悲しみの波も越えて)

アフターワードは要らないの
(人知れず終わらせた物語)

さよなら三角またきて四角
(お疲れちゃんと猫は笑う)

新しい未来を視たから、僕等はそっと背中を向けるんだ
(世界は進化し続ける。きっと僕等を遺したまま)

もう敵わない君へ
(君の中でこの背中が憧れのままで在ることを願う)

これは夢だから夢のままで終わらせるのです
(壊れ物のように優しくお別れを告げて)



完全犯罪メロドラマ
(最後にその唇を塞げば僕の計画は完成するんだ)

ここから始めよう。何時だって、ここから。
(スタートラインは自分で引いて)

永久に続いていかなくたっていいんだ
(時よ巡れ、僕が飽きるその日まで)

夕暮れ時に時間よ止まれ
(1と0の間を永遠に繋いで)

言いたくなかったさよなら、言えなかった行かないで
(臆病者の僕は笑う)

失恋ソングライター
(悲しい時には君の隣で歌うから)

夏は嫌いだ。
(だって一番大切な時だったから。)

笑って最後を見に行こう
(僕等の思い出の始まりを、眩しい終端のその時を)

過去形で綴られる僕等
(もう存在すら許されない事を知る)

忘れないでね。世界は再び振り出しに戻る
(今までを詰め込んで新しい明日へ)



会いたいよ、と君。逢えないよ、と僕。
(どうか気付いてほしい。それでも隣に居るんだと)

いつもと違う路地裏に入って
(10分間の冒険談)

秋色が深くなった、少し寂しい日々
(眩しい碧はまた会う日までと腰を折った)

埋められない最後の距離
(僕等一つになる事は出来ない)

水しぶきを上げたその世界は、泡沫に消える直前、最高の笑顔で笑ったんだ
(一年一度、期間限定の彩色)

3回ノック、君は気付いてくれるはず。
(2人だけの秘密の合図)

バカだなマリー、そんなんだから僕を殺し損ねるんだ
(優し過ぎた君の末路)

目に見えないものを僕は信じられないよ
(だからお願い、愛を下さい)

ひきこもり症候群
(外の世界は怖いから僕はこの小さな部屋で世界を笑うんだ)

少しずつ君だった物が零れ落ちて
(最後に残った何かを最早君だとは思えなかった)



変わってしまったと嘆く君
(私はいつまでも変わらない君が怖いよ)

君の罪は僕が持って行くよ
(だから一緒に歩かせて)

オールファンタジー、デリート。
(システムレッドは解消されました)

完璧ガール唯一の弱点
(自惚れるけど君は僕には勝てない)

ギリギリ51%
(君が振り向いてくれる確率)

13回目の君の日。
(今日も変わらず空は青いよ。)

ペレストロイカ、君に敬礼
(世界再構築計画)

どうか置いて行った大切が其処に居てくれますように
(いつかまた、必ず会いに行くから)

それでも君と生きていく事を選んだ
(それは後悔なんかじゃない)

愛の名前を教えてよ
(なんでかな、焦がれても届かないんだ)



大人になった君へ
(思い出して、昔は空も飛べたこと)

簡単な神殺しの方法
(忘れてしまえ。それだけで彼の存在は0になる。)

思い描いた未来が遠ざかる
(到着駅は見知らぬ何処か)

願い事は叶わない
(だから僕は何も望もうと思わないよ)

不器用なりの愛し方
(壊さないようにそっと手を握って)

ハイカラ姐さん街を行く
(ハーバーサイドで待ち合わせ)

この電波に乗せて君の元まで
(愛を二進数で表現するなら)

こうして未来は時間を刻む
(僕の役目はもうお終い)

小さな劇場の大きな舞台
(僕が一番になれる場所)

此処じゃない未来へ
(僕なんか越えて遥か先へ)



僕物語アンソロジー
(十人十色の分かれ道)

高架下の秘密基地
(きっとあの日の君に会いたくて)

魔法使いが死んだ日
(四則演算は罪なく君を殺す)

お別れだね、カサブランカ
(一時の夢をありがとう)

絵空事探しの旅
(空想世界に虹を掛けよう)

なんちゃってトラベラー
(旅人気取りで笛を吹け)

反対側のホームの先
(誰も知らない街に行こう)

馬鹿にされた想いを旗に僕等は叫ぶんだ
(それでも僕はここにいる)

神様なんて信じてないよ
(だから罪深い貴方と一緒に歩けるの)

弱くていいの、弱くなきゃ駄目なの。
(君が一人で立てるなら私は寄り添えないじゃない)



2本のわかれ道
(選ばなかった道の果てで手を振る僕)

80年行進曲
(転調を繰り返しながら探した終わり)

先に行った君が笑う
(おかえり、やっと会えたね。)

来世なんて待てないから今宵僕を殺して
(その思い出を胸に僕は逝ける)

僕の足音が何時までも続いたら
(きっと夢見た場所にも辿り着ける)

灯りがないから星は見える
(見えなくても何時だって此処に)

星を食べて生きる人
(その髪色は銀)

迷子の一人旅
(星の間に種を植えて)

君がなぞった星座の名前
(僕達だけが知ってる星の話)

オートマチック恋愛事情
(恋はするものじゃない、落ちるものよ)



面影探して喪失感
(僕が失ったのは、)

信じるものはコンパス一つ
(地図が無くても僕は歩ける)

愛の意味を探す旅
(分厚い辞書に飛び込んで)

たった一度ついた嘘
(物語の根底は覆る)

君は星になってこんな世界を照らすんだ
(君を殺したこの星に愛を)

続く足音が途絶えて
(一人分の足音をなぞるのは寂しいよ)

少年少女夢を持て
(青春応援歌)

幼い頃はキスしなくたって眠れたの
(相対性依存)

グラウンド・ゼロ
(ここからはじまる)

過去の自分に縋る
(裏切らないのは君だけだ)
Moratology