突撃東京トラベラー


後腐れなく私を愛して
(明日になったらいつもの2人)

太陽は再び昇る
(永遠の仮初めをその身に宿して)

ハロー、リトルボーイ!
(ぼかんと一発全てお終い)

月を恋う花
(一年に一度君だけのために咲く)

鋭い警告音が2人を分ける
(踏切が閉まる。君が泣き出す)

ここは唯一の安全地帯
(白線上に立って君は笑う)

この世の全てを買ってみた。
(なんだか無性に泣きたくなった。)

好奇心は猫をも殺す
(無関心は全てを殺す)

お願い、カーテンを閉めて
(眩しくて窒息してしまうから)

終幕をもたらす突然の神
(機械仕掛けの舞台は唐突に終わりを告げる)



Boy meats Girl
(それは物語の始まり)

夢はいつか思い出に変わるだろうか
(それでも夏は変わらずやって来る)

この感情はきっと綺麗な物ではないでしょう
(それでも人は誰かに憧れ焦がれるのです)

消えゆくオリオン
(また寒くなった頃に寄り添って)

突撃東京トラベラー
(知らない街を開拓せよ)

この手は君を守るためにある
(その手で私を抱き締めてくれるだけで良かった)

また明日。僕等は次の約束で繋がるんだ
(そうして未来の果てまで君と一緒に行けたらいい)

ドラマチックイノベーション
(君といれば物語の主人公になれるんだ)

真夜中になったら連れ出して
(12時を過ぎてからの魔法)

本当に大切な物は目に見えない
(そして気付くのはいつだって遅い)



どうぞ笑ってシェイクスピア
(貴方の嘘で人は笑う)

気付けば過去形
(この想いは既に帰結していた)

分岐点から歩き出す
(君とは別の新しい未来へ)

君には必要なかった感情
(好奇心が世界を壊す)

面影ばかりを追い掛けて
(君を見付けられなくてごめんね)

ヒーローは寝坊しました
(遅刻はお約束)

そのカメラの名前はライカ
(君を語るための小道具)

泣き虫だったジュリエット
(君はいつしか立派なレディ)

行けたら行くね、どうせ来ない。
(最初から期待なんてしてませんでしたとも!)

1人には広すぎる部屋
(寂しがりやの泣き言)



ある夏が終わっていく
(誰もが経験する少し眩しい夕暮れ)

引きずって、すり減って
(そうしてようやく前を向く)

昔ばなしに付き合って
(まだ幼かった頃、君に恋したこと)

ラストダンスの火が灯る
(誰よりも優雅に幕を引け)

はじめに愛があったのです
(夢見がちな創造神話)

無限の可能性を抱き留めて
(ここから君と始めるんだ)

シンプソン・スケール、カテゴリー5
(苛烈な嵐が猛威を奮う)

シャッター街のメッセージ
(スプレー缶で宣戦布告)

東京アンダーグラウンド
(煌びやかなまやかしの街)

さよならの告げ方
(君が振り返らないためのキス)



秘密の夏が始まった
(それぞれが男になるための、夏。)

昔の馬鹿者
(まるで偉くなったように彼は嘆く)

とっくの昔にゲームオーバー
(それじゃあまた次で)

抱き合うほどじゃないけれど
(指先で手を繋いでいたい)

鼓膜が揺れる間だけの残照
(漏れた言葉は届く事なく消えてゆく)

嘲笑うプルート
(準惑星の逆襲)

僕らの祖先は火星人
(いつかは遥かなる故郷へ)

必ずなんて嘘付いた
(守れるはずのない約束)

この手には何も残らない
(あるのはいつだって綺麗な思い出)

蒔いた種は花畑へと変わった
(振り返って一番幸せそうに笑う君)



自由落下よりも速く
(唐突に僕は恋に落ちる)

四畳半の思い出
(小さな箱が全てだった)

空想上のダンスホール
(今宵限りの歌を歌おう)

夢だけ追った宝島
(君の背を描いて)

さよならハニー
(来世はきっと優しくしてね)

昔むかしのノスタルジー
(いつだって昔は良かった)

物語への壮大な序曲
(幕引きからストーリーは始まる)

さよなら少年時代
(今日から夏は思い出になる)

雪にはなれない
(土気色の水溜りに降る)

起こり得ない奇跡を信じよう
(世界は時に優しい)



1度目のキスは偶然
(2度目のキスは運命)

海が零れる
(頬を滑る雨は未だ止まない)

忘れたくない君の声
(気付けば遠く消えてゆく)

人づての評価基準
(顔も知らない誰かのレッテル)

幸せなんて祈ってないよ
(だって私、君の事が好きだもの)

小さな孤独が積み重なる
(一人ぼっちの錯覚)

多面性の僕の顔
(知らない僕が増えてゆく)

追いかけたい背中、いつか追い抜きたいと憧れる人
(どうしようもなく敵わない人に僕は恋をした)

できるだけで良いから、少しでも長く側に居させて。
(縛る言葉を持たない貴方へ)

綺麗事だけの世界
(綻びは君を容赦無く襲う)



僕は未だ終わらない夢を追い掛けている
(遅れてきた青春の日々)

君のヒーローになりたかった
(悪役にすらなり損なったモブの話)

永遠の泣き虫
(またの名は宇宙)

ヴォイニッチの謎は解かれ、世界はまた一つつまらなくなった
(手稿は学物書へと成り下がる)

エリザベス・ジャックポット
(女王の遊戯)

最後の新たな1日目
(人生の最終章が今始まる)

終わりを探すだけの旅
(有りもしない終わり方を求めて)

貫く意志と失った人
(僕は僕の正義を信じたが故に最愛を喪くした)

朝が来るまで側にいるよ
(怖がりな君の望む日まで)

置いて行かれる僕をどうか忘れて
(君の未来をただ祈る)



優しい恋を弔った
(失恋少女は強くなる)

踏みにじられた尊厳と咲く花火
(それでも僕等は今日を生きる)

弱くとも花はまた咲く
(その身に小さな約束を宿して)

二人のための哲学
(その意味を知るのは君だけで良い)

あの日一番側にいたはずの君の顔が霞む
(終わった日々の先で僕はまだ夏を探す)

諸問題は全て解決
(可憐な探偵の華麗なる推理劇)

ヒーローは日常へと戻る
(無限の冒険活劇に別れを告げて)

美しき少女の夢
(真に美しきは君か夢か)

世界を大きく見せる術
(メルカトルはしたり顔で語る)

先を急ぐな少年よ
(君の青はそれ以上の速さで過ぎ去って行くのだから)



別れ方だけ知っていた
(避けられない未来のための練習)

夜を影踏みした僕等
(星よどうか見つけてくれるな)

この鼓動が止まればいいのに
(今を留められない不自由な身体)

運命じゃなかっただけのお話
(どうせどうせの恨みごと)

ふたりの罪を忘れよう
(君にはきっと選べない)

この後悔すら僕のものだ
(抱えた傷はただひとつ)

ヒーロー不在のこの街で
(ありふれた凡人の逆襲)

明日まではまだ5分ある
(世界最後に夜が明ける街からの手紙)

星よ駆けろ世界の果てまで
(その身刹那燃やし尽くして)

二度目のないさよなら
(これが永遠になる事を2人は知っていた)
Moratology