春までおいでよ恋心


「蘭ちゃん!!」


突然ペットボトルを落として硬直した蘭の様子に五条が並ならぬ反応で彼女の両肩を掴み顔を覗き込む。


だが直後事件は起こった。


「んっ、やだ 悟…触らないでっ」


……ん?なんだこの悩ましい声は。僕の僕がピクッと反応したがこれは仕方ない。


五条は妙に艶を含んだ声を出す蘭に恐る恐る声を掛けた。


「えっと 蘭ちゃん?」


「わからないけどっ 悟に触られると、変になる」


「……」


………。え!?ちょっと待って僕に触られると変になる…?それは一体何がどう…え、本当ちょっと待って。媚薬?あの水の中身って媚薬とかの類だったの?


「蘭ちゃん 何がどういう風になるのか教えてくれないと対処のしようがないんだけど…」


全体的にほんのり火照っている蘭を目にゴクリと喉を鳴らしながら五条が問いかける。


「悟に触られると…気持ちいいけど、くすぐったくなって変になる、」


密室・潤んだ瞳・気持ちいいという危ないワード。五条は脳天に雷を落とされたような感覚に陥った。普段エロさのへったくれもない彼女からの嬌声が五条の薄い理性をボロボロと崩して行く。


「……ちょっと触ってみてもいい?」


「え う…いい、けど辞めて言ったら辞めてくれる?」


「うん 蘭ちゃんが嫌ならすぐ辞めるよ」


蘭の了承を得た五条が肩から腕にかけてそっと彼女の体に触れる。


「ん、ふっ…悟ダメ くすぐったい…あ!」


しかしそんな些細な刺激にも反応を示す彼女に、普段紡がれる事のないその艶めかしい声に細い糸で繋がっていた彼の理性がプツンと切れた。
蘭の腕に触れていた五条の手が上に移動し耳から首、鎖骨を撫でていく。


「ひゃあ!さ、とるっ…んん、やめてくれるって!やっ」


「蘭ちゃんが嫌がってたら辞めるとは言ったよ でも蘭ちゃんさ、こうされると気持ちいいんじゃない?」


五条のひんやりした手が服の中に入り込み脇腹を通って上へと上がって行く。五条は背中に手を回し下着のホックを器用に外すと下着を取り払い、直に彼女の豊かな双丘に触れた。瞬間、蘭の体がピクンと反応し、体が徐々に桃色に染まっていく。


胸の頂を指で弾いたり強弱をつけて押したり、はたまた円を描くように胸の突起付近をなぞれば彼女はその刺激に耐えるように五条の服をぎゅっと強く握りしめた。


「ぁんっ やだ、悟…っ本当にやぁ…!」


「嫌じゃないでしょ?嘘は駄目だよ蘭ちゃん こんなにいやらしく腰動かして。説得力なさすぎ」


五条が人差し指を腰にツゥーッ…と這わせてやれば大袈裟なくらいビクンッと彼女の体が跳ねた。


「あっ…!さとっ…る!やぁ……っいじわるしないで」


「そうだね。ごめん ちょっと意地悪だった。蘭ちゃんはコッチを触ってほしかったんだもんね」


言いながら五条の指がショーツ越しに蘭の秘部をいやらしく撫で上げた。


「ひゃ!!ンン、あっ、やぁ…っ悟…ッ」


初めて感じる強い刺激に目の前がチカチカする。


「…エッロ。ね、見て蘭ちゃん。蘭ちゃんのココ、直に触れてもないのにこんなに濡れてるよ。ホラ」


「やら…!悟なんてっいじわるで…うぅっ!恵…恵助けてっ」


「ん〜僕とこんなエッチな事しながら他の男の名前呼ぶなんて蘭ちゃんて顔に似合わず結構えげつない事するよね」


「やだ…恵、めぐ、ひゃあっ」


伏黒の名前を呼びながらポロポロと涙をこぼす蘭に構う事なく五条がショーツを取り払い男を受け入れたことの無いそこに直に触れる。続け様にグニッと一際敏感な箇所を巧みに刺激され彼女の細い腰が反るように浮いた。


「恵、恵ってさ 駄目だよ僕の前でそんな煽るようなこと言っちゃ。あ、それともわざと?僕を妬かせてもっとメチャクチャにして欲しいって?」


「やっあぁ!ん、ふっ 悟!」


「見てよ 蘭ちゃんのココ、僕の指を2本も咥えて喜んでる」


五条はじゅぷじゅぷと卑猥な水音を立てる彼女の膣内に指を差し込むと同時に服をたくし上げ、蘭の胸の突起を口に含んだ。


「ぁあっん…!よろこんでなんか、ひゃ!?」


「おっと 蘭ちゃんのイイとこみーっけ。ほら、ここをこう触ると蘭ちゃんのナカが締まっていやらしい液がいっぱい出てきた。ね?僕の指を締め付けててカワイイ」


「ちがっ…や、ぁんっ!やだ、やっ…めぐ、ぁあ!!」


一際高い嬌声が上がった。五条の彫刻のように整った顔が蘭の足と足の間に埋まっており、蘭に抵抗する隙を与えず五条がぷっくりと赤く主張した彼女の花芽をジュルッと吸い上げる。すると刺激に耐えられずガクガクと蘭の足が痙攣した。


五条はそんな蘭を見てペロリと舌舐めずりをすると男とは思えない程色っぽく笑んで見せた。


「ん、イッちゃった?ほんと、ちょっと刺激しただけでこんなに濡らしちゃって 蘭ちゃんはイケナイ子だね」


「あっ!?ぃや…悟おねがっ…もうやめッ」


「そうだね コッチは充分慣らしたから…もう大丈夫かな。僕もこれ以上は我慢の限界だし」


カチャカチャ、と何か金具を外すような音が聞こえたが慣れない刺激を与えられつづけた蘭には一体それが何の音なのか理解する程の余裕がなかった。


しかし五条がベルトを外す少しの間、怒涛の如く押し寄せてきていた快楽の波が止み恐る恐る蘭が目を開けた。ユラユラと紫色の瞳がぼんやり五条を見つめる。


「ん、悟…やめてくれた…?」


「うん 蘭ちゃん ちょっと力抜いてね」


「ん…なんンンんっ」


それは一体どう言う事なのかと問いかけようとした所、五条の唇に言葉を飲み込まれた。


蘭の必死な抵抗も彼からしたらただの興奮材料にしかならないようで。
口内をいいように犯され逃げる蘭の舌を半ば無理矢理絡ませ吸い上げれば彼女の腰が艶かしく動きをつけた。


気の済むまで蘭の唇を堪能した後彼女の顔を見れば肩で息をしながらくったりと自分に体を預けていて、その光景が何より五条の中の征服欲を刺激した。


「愛してるよ 誰よりも」


そんな愛の言葉と共に彼の熱くいきり勃ったモノが蘭のそこにあてがわれた。


――――――――――――――――


「とる、さ…る」


「ん…」


「さと…る 悟!みんなもう用意できてる。起きて」


「ん…え?蘭、ちゃん?」


「?うん」


「待ってあれ、僕たちって…(え、まさかの夢オチ!?あんなイイとこまで行ったのに!?)」


「悟、どうしたの?熱ある?」


――ああ、そうだ。今日は僕を含めた一年ズ4人で課外授業の日だった。


僕は心配そうな表情でおでこに手を当ててくる蘭ちゃんを見た瞬間、一気に罪悪感に苛まれた。


夢だったとしても僕はこんなにも優しい蘭ちゃんにあんな事を…。


「悟?やっぱり体調悪い?」


「いや 大丈夫だよ。行こうか 待たせてゴメンね」


今この状況で蘭と二人きりは流石に自分の良心にクる。早く他のメンツと合流しなければ、と早々に起きあがろうとした五条はある異変に気づき動きを止めた。


「(いや夢精とかマジ?思春期のガキかよ。てか一回出してるに何でまだビンビンなわけ?こんなの布団から出たら確実にバレるよね?)」


蘭にそういう知識があるかどうかは別として、完全に勃ちあがったモノを彼女に見せるのには気が引けたし流石の五条もそこまで道に外れた人間ではなかった。ここは上手く話をつけてどうにか立ち上がるのを回避しなければまずい。


「悟?」


「あー…ゴメン蘭ちゃん ちょっと10分…いや、5分でいいから外で待っててくれるかな」


「?いいけど、大丈夫?」


「うん 大丈夫。ちょっと用意するものがあってね」


「ん。蘭達、悟 教室で待ってる」


「りょーかい じゃ蘭ちゃんまた後でね!」


パタンと部屋の扉が閉まる。蘭が行った事を確認し、布団を捲れば一度果てたはずのソレが何故か元気な状態で五条を嘲笑うかのように勃ち上がっていた。


「どんだけ溜まってんだよ本当。――あーでもマジで夢の中の蘭ちゃん最高にエロかったし…うんこればっかりはしょうがないよね」


五条は一人己を納得させると夢の内容が薄れない内に元気な息子を鎮めるのであった。


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