※イメージはアローラレッド


「レッド!力こぶ作って!!」

「ん」

「ふわああああああ!!!」


なんて芸術的・・・!重力に従って垂れ下がる無駄な脂肪なんて欠片も見当たらず、この筋肉の筋がなだらかに浮かび上がる肌!個人的にはマッチョじゃなくて細マッチョっていうのが最大のポイントなんだよなぁ・・・!レッドの96年Tシャツは正直ダサいけど、その二の腕をアピールする服装としては大正解だよ!!はぁ・・・この筋肉の緊張がダイレクトに伝わる感触・・・肌もすべすべだし、一度触れたら離し難い!!もうずっと触ってたい!!涎が出そうな勢いで両手でその二の腕を撫で回していると。


「くすぐったい」

「あぁごめん!つい許可もなくベタベタと・・・!」

「そんなに好きなの?二の腕」

「大好き!!切り取って枕にしたいくらい好き!!」

「怖っ・・・切り取れはしないけど、」


そう言ってレッドはゴロンと仰向けに寝転ぶと、右腕を横に伸ばして私を見上げた。


「枕にしたいなら、どうぞ」

「いっ いいの?!」


まさか長年の夢だった理想の二の腕を枕にすることが叶うなんて!!願ってもないことなので私は迷わず隣へ横になり、恐る恐るレッドの二の腕に頭を預けた。・・・うん、硬い!けどそんなの想定の範囲内、むしろこの硬さに出会いたかった・・・!ただ頭を乗せるのが勿体なくて、横向きになって頬ずりをする。はぁ・・・この皮膚の下にあの筋肉が息づいていると思うと愛おしい・・・この脈を刻むリズムといい、あったかいし よく眠れそう。寝違えなんて本望だね!

最高の枕を堪能していると、仰向けだったレッドがこちらに寝返った。同時にもう一方の腕が私の腰に巻きついて、布団の代わりもしてくれるんだろうか、なんて悠長なことを考えながらレッドを見上げると、至近距離から黒い眼差し。


「飛んで火に入る夏の虫、って知ってる?」


・・・この後の展開は、ご想像通り。




貴方二の腕





「いつでも腕枕してあげるよ。交換条件付きだけど」

「それを先に言って!!(泣)」