「はっはっは!貴女、もしかしなくても馬鹿ですね!」
「ひ、ひど…」
今日は花冷え、寒の戻りだと天気予報で言っていたのを一緒に見ていたはずなのに、目の前にいる人間は肌寒そうな格好をしている。自分でも気温に合ってない格好を自覚しているけど、納得はいってないのか居心地悪そうな顔をしていた。
「だって、新しく買った可愛い服で茨の隣歩きたかったんだもん」
は?いやいやなんですかそれは。射抜かれたように心臓が痛い。何か言ってやるつもりだったのに、自分が彼女に弱いことを思い知らされただけのような気がするんですが。