「くんぷうって知ってる?」
楽しそうにしてる彼女に、ん?と聞き返すと「薫くんの薫に、風って書いて薫風なんだよ」と言ってふふふ、と笑う。とっても可愛いんだけど突然すぎてついて行けてない俺がいる。「緑の風を運ぶ心地いい風なんだって。薫くんみたいだなって思ったんだ」…ねぇ、心地いいって、それは俺のことすごい好きってことでいいのかな?自惚れ過ぎだって怒られる?
「君が、いっぱい俺のこと考えてくれて嬉しいよ」
溢れる気持ちをその一言に全部詰め込んで伝えたら、彼女は花が開くように一際綺麗に笑った。