花見 / りんね
「花見行こーぜ!」
「どーせお酒飲みたいんでしょ」
呆れるように吐き捨てた彼女に「バレちった?」と軽く返す。酒飲みたいってのは建前で、本当にただ愛しい彼女ちゃんとデートがしたかっただけなんだけどなァ。つっても、それを伝えれるほど俺っちもあいつに素直になれねぇから自分でも困っちまう。
「…ねぇ燐音くん、お花見いくんでしょう。早く行こうよ」
急かすように手を引く彼女に思わず笑みが溢れる。素直になれねェのはこいつも同じか。…ま、今日くらいはお前のほうが桜よりも綺麗だぜって伝えてみるか。
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