最終試験。課題は1勝すること。
試合はトーナメント式に負けた者が負け上がり、最後まで負けた1人が不合格。
今までの成績が良かった順に戦える回数が多いらしいけど、イルミと並んで最低回数の2回しかないんだけど!イルミと逆側の準決勝(この場合準決敗?)からのシードになってる。
やばい、やばい、やばい。このままじゃ私落ちちゃうかもしれない。どうしよう。相手が弱い人でありますように……。


「ナマエちゃん?」
「ゴ、ゴンくん…」

大丈夫?ってゴンくんが既に足が小鹿のように奮える私の顔覗き込む。

「ちょ、ちょっと緊張しちゃって…負けたら嫌だな…」

せっかくここまで来たのに負けたくない、受かりたい。でも、残った最終メンバーを見渡しても強そうな人ばかりで、そもそも女の子は私1人だけ。顔ぶれを見る限り、厳しそう。

「大丈夫!まいったって言わなきゃ大丈夫なんだよ!」
「……」

いや……、ゴンくん。それは分かってる。分かってるよ?そんな笑顔で言わないで……

「何言ってんだよ、ナマエは弱いんだから、やばかったらすぐ言えよ」
「それはそれで、ちょっとなぁ」
「怪我して帰ったら、兄貴に何されるか分かんねぇぜ?」

そりゃ帰ったらどころか、試験終わった瞬間からその相手の生死が危ないと思うよ。その時はもう庇いようがないし、ここは怪我しないように頑張るしかないのかなぁ。

「それでは行ってくるよ」
「クラピカ頑張って!」
「ファイト!クラピカさん!でも相手はヒソカさんだから気をつけてね!」

第1試合。
ヒソカさんとクラピカさんの試合。クラピカさんも見た目とは反してとても強いと思う……けれど、彼は念を使えない訳だし相手はよりによってヒソカさん。
頑張って、とは言ってみたもののヒソカさんが本気ならばクラピカさんに勝算はきっとない。

「ナマエったら、僕のことも応援してよ◆」
「ひぃ!」

いきなり背後からヒソカさんの独特の声が耳元で聞こえて、思わず声を出してしまった。耳を押さえて振り向けば楽しそうに笑うヒソカさん。

「もう!ヒソカさん、毎回毎回いい加減にして!」
「ごめん、ごめん。あまりにナマエの反応が楽しくてつい、ね◆」

楽しくて…つい◆じゃない!
けど、こんなのにいちいち付き合ってたらしょうがない。さりげなくシカトしとこう……イルミの視線が痛い。

「おや…、つれないねぇ、ククッ★」

あぁ、いじめっ子って絶対ヒソカさんみたいな人だ。噂に聞くいじめってこんな理不尽な人がいるからあるんだ、きっと。

そうこうしてる内に試合開始の合図が鳴った。なのに、それとほぼ同時に意識が飛んだ。薄れる意識の中、最後に少しイルミの気配がしたから、それはイルミの仕業なんだと思った。

どうせ怒るだろうから、その間は眠っててよね


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