いつも、昔の夢を見るときは夢だと分かるの。
それでも何度思い出しても痛いの。


「…ナマエ、?」
「…ッ……ん、!」
「起きろ」
「、きゃっ!?」

また、夢だ。
ここ最近よく見てしまう夢。きっと私の眼のことがバレてしまったからだと思う。こんな眼があるから……、

「ナマエ?」
「クロロ…さん、」
「大丈夫か?うなされてたぞ」
「……クロロさんは、なんでこんな眼…欲しいっていうんですか?なんにも出来ないのに」
「お前はその眼の価値知ってるか?」
「そんなの知らないです」
「世界に1人だ。魅惑のメイデンピンクの眼」
「…え?」
「2体以上同時に現れることはない稀少なクルタの眼。その色は緋の眼を上回るほどの輝きで人を魅了する。それがお前だ」
「違う!そんな良いものじゃないんです。わたしは……」

本当は知っているんだ。私が閉じ込められたのは、私が両親を殺したからだって。魅了するだなんて聞こえを良くしてるだけ。私は何にも出来ない弱い人間。でも、この眼だけは私に不釣り合いな程に人を狂わすのが得意だった。この眼で、両親は狂ってしまった。お互いを殺し合って死んでいった。
最初はただの喧嘩だったはずなのに、怖くて泣いていただけだったのに、気付いたら2人血だらけで。あたしは返り血を浴びていて。
そして次に気付いたときは、暗い地下室の中だった。

「誰も、お前の能力を知らなかったのか?」
「多分。…村長だけは何か知っていたみたいですけど……、でも閉じ込めたのは村長で、逃がしてくれたのも村長で、あの人は分からないままだった」
「そうか」
「だから、クロロさんが欲しがる価値なんて本当はないんです」
「それは違うな」
「え?」
「お前の眼は美しい。お前の両親や村長とやらは魅惑に負けただけだ。俺はそうじゃない、俺はお前の眼に殺されたりしない」
「っ……」

村長、
貴方が最後に言った言葉今でも覚えてるよ。
あれは本当の言葉だと思ったからずっと信じてるの。

この眼を受け入れれる人を探せと。
この眼を輝かせれる人と一緒になりなさいと。

もし、もし、この眼を受け入れてくれる人がクロロさんだったら…、

わたしはどうすればいいのかな…
ねぇ…シャル…、
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