「ナマエ!」
「シャル…!」

久しぶりに見たナマエは俺が知ってるナマエで、何にも変わってなくて、なんだか安心した。でも少し痩せたかな、
思わずギュッと抱きしめてしまったけれど、俺の腕は振り払われることなくナマエを確かめるようにそっと大切に、でもギュッと少しきつめに腕を回した。
大人しく俺の腕に収まっていたナマエがそっと顔を上げれば、やっぱり泣いていたような顔でクロロの名前を呼んだ。
それがどうしても気にくわないけれど、俺も気になるから黙ってナマエから事情を聞いた。


「要するに俺には自分の携帯として使うと言っておいて、ナマエに使うように渡したと。それで何故か理由は定かじゃないけど、クロロの名前で俺の番号を登録してたってことか。」
「…そうなる、んだよね?」

なんてややこしい事してるんだよ、クロロは。
しかも俺と繋がりを持ってる事言ってなかったのか。通りでナマエが不思議な顔するはずだよ。
理由の分からない行動に苛々する。でも半分は八つ当たりなのは分かってるから極力抑えて、クロロの携帯に連絡する。
流れから言って本当は、携帯なんて壊れてなかったんだろうしね。

「…………出ない」

案の定コールは鳴ったけれど、本人は電話に中々出ない。気付けば折り返しかけてくるかもしれないし、と思って一旦電話切って心配そうに俺を見上げるナマエの頭をそっと撫でた。

「気付いたらあっちからかけてくるよ」
「大丈夫かな……」
「ナマエ、」
「うん?」
「ナマエはなんで誘拐されたのクロロのこと心配してんの?」

俺は必死にナマエを捜すために頑張ってたのに、ナマエだって外にも出ず監禁されて仕事だって行かないで、どうしてクロロの心配するんだよ?
惚れたとでも言うのだろうか。そんなこと言われたら俺は……、

「始めはそりゃあ殺されるかもって思って怖かった。でもクロロさんは不器用だけどなんだか優しかった。……それに」
「それに?」
「たまにシャルと重なったの。全然似てないけど言動とか考え方とか。そしたら段々怖くなくなった。そのかわり、重なる度にシャルには会いたくなったけどね」
「……馬鹿」
「え?シャル?!」

堪らなくてなってナマエの肩に顔を埋めてぎゅっと抱きしめる。なんだよそれ、俺のこと好きって言ってるのと一緒だよ?

俺の方が会いたかったのに狡い

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