いつも彼は優しく笑う。

気が付くと、彼はいつでも微笑んでいる。
時折見せる真剣な表情とか、一息付く時の表情もすごく好きだけど、シャルは私に気付くとゆっくり目を細めて笑う。私はそれまでの過程が好き。

いつまでも私に気付かないで作業をしている姿を見ていたくて、気付かないで気付かないで、って念じて見つめたり。
だけど早く気付いて私に微笑んでって、思ったり。
彼を見つめる時の私は色んな事をたくさん考えてる。でも、全てシャルの事ばかり。

「どうしたの?顔にやけてるけど」
『んー……私はシャルの事大好きなんだなー、って思って』

無意識でも貴方を見るのは、考えるのは、本当に好きだから。

「いきなりだなぁ、でもまぁ、そんな事知ってるけどね」

恥ずかしがるでもなく、満足そうに笑うシャル。

『なんか…、知ってるーだなんてつまんない』
「じゃあ、本当に?ありがとう、とか言って欲しかった?」
『ううん…』

漠然と納得しない私を見て、また目を細めて微笑む。その笑顔が1番好き。この笑顔は私しか知らないから。

「分かった」
『え…?』
「またなまえの構って欲しい病」

……正解。
私がシャルに素直に恥ずかしい言葉を言えちゃうのは構って欲しい時と寂しい時。いつもは好きとか愛してる、とか簡単には恥ずかしくて言えないから。

「当たりでしょ。……ほらおいで」

仕事をしていたシャルがパソコンをシャットダウンさせて、ベッドに寝転ぶ私に向かって両手を広げた。すごく私って単純だなぁ…って思いながらも、頬が緩んでゆくのが分かって。
そう感じてる時間も惜しくて、本能のままにシャルに抱き着いた。

「なまえってば時々甘えたになるよね」

椅子に座るシャルに向き合う形で跨がって、顔はシャルの首筋に埋めて。そんな私の頭を優しくシャルは撫でてくれる。

『シャル不足になるんだもん』
「何それ?」
『シャルに触れ足りなーい、ってなる病気。定期的にシャルに触れないと駄目みたいよ』

そしてぎゅうぅ、と強くシャルに抱き着く。
見た目は好青年なのに筋肉の付いた体、温かい体温。全てが愛しい。

「じゃあずっとその病気でいたら、なまえが俺から離れる事はないのにね」
『え?』
「俺もなまえに触れたい病かも」

どうしようか、って苦みを混ぜた笑顔を浮かべて。

『……シャル大好き』
「俺も」

すっ、と顎に触れた手でシャルの方を向かされて私はゆっくり目を閉じる。

キスが交わされた後、目を開ければ微笑むシャルの顔。シャルの腕に抱かれた私。……すごく幸せかもしれない。

君だけに微笑む
私ね、そのシャルの目を細めて笑う顔が好き!
(これはなまえが可愛過ぎて頬が緩んでるだけとも言うけどね)

ALICE+