『ねぇ、白石くん?』
「なんや?」
『なんで白石くんはいつも包帯してるの?』

いつもいつも包帯をしたまま生活をする不思議なクラスメイトがいる。成績優秀、顔も良し、性格も良い。非の打ち所がないと女の子に持て囃される彼だけど、私はどうしても包帯が気になってしょうがない。
恋は盲目とは言うけれど、彼をピンク色のフィルターで見つめる彼女たちは包帯なんて目にも入ってないみたいだ。

「……なんでやと思う?」
『怪我してるから……ではないよね?ずっとしてるし』
「そうやな」
『友達が遠山くんを脅すため…とかなんとか言ってたけど』
「そうやな。あながち利用もしとるから間違いではないけど、ほんまの理由は別もんやで」
『そうなんだ…』

左肘を机に付いて右側に座る私の方を向く彼は普通に見惚れてしまいそうな位格好良くて照れてしまいそうであまり見れない……。ちょっぴり騒ぐ女の子達の気持ちが分かってしまったかも。

『でも、白石くんて左利きだよね…?』
「そうやけど?」
『左利きなのに左手に包帯巻くのって大変じゃない…?』
「まぁ、難しいっちゃー難しいな。せやけどもう慣れたし結構楽に出来るようになったんやで」
『そうなんだ…』

でもそんな事を慣れるまでやる理由って本当に何なんだろう。

「そないに気になる?」
『……ちょっぴり』
「まぁ、言わんけどな」
『白石くんて……Sだね』
「何とでも」
『もう…』

包帯のおまじない
包帯の下にはおまじないで、君の名前が書いてあるなんて言ったらどんな顔するんやろか?
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