(凛ちゃんおたおめ記念!)

「最近なまえって可愛くなったよね」

そう、いつも一緒にいる親友に言われた。けれど、私なんか比べものにならないくらいに可愛いこの親友にそう言われても実感なんかなくて、どっちにしろ可愛いのは彼女の方だと思う。……あ、こういう所が可愛くないかも。

『そ、そ…うかな』
「うん!」

とは言え、お世辞だろうがなんだろうが可愛いと言われて嫌な訳はなくてちょっぴり嬉しくて。

「やっぱり恋の力は偉大か…」
『え?』
「だって平古場と付き合いだしてからだよ、可愛くなりだしたの」
『!』

かぁぁ…と頬が紅くなっていくのを感じて、彼女には何でも分かっちゃうのかなぁなんて思った。

「元から可愛いかったけどさ、こんな可愛い唇してあの平古場を誘う訳…?」

ツン、とおでこに弱いデコピンをお見舞いされて慌てて新商品で可愛かったから買っちゃったの、なんて新しく買ったグロスの言い訳をすると呆れたように笑われた。

「あぁ、もう!何でこんな可愛い子をあんな女ったらしにあげなきゃならないのかなー!」

ぎゅうっと私より身長の高い彼女に抱きしめられて、頭を撫でられる。

「くぬ、わんの」(これ俺の)

ぐいっと腕を引っ張られて引き寄せられた先は、凛ちゃんの腕の中だった。

『り、凛ちゃん!?』
「もう!こんな奴のためになまえが可愛くなっただなんて思いたくない…!」
「……負け犬の遠吠えやっしー」

後ろから抱きしめられる形になっているから凛ちゃんの顔は見えないけれど、声色と彼女の表情から言って相当凛ちゃんは自慢げな表情で言ったんだと思う。

『凛ちゃん…!』
「ぬー?」
『そんな言い方…』
「だってなー…」

わんのため、だろ?
キスを誘うような可愛い唇にするのも、時間かけて髪を巻くのも、わん好みのメイクをするのも、全部

Title by 確かに恋だった
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