(凛ちゃんおたおめ記念!)

『ねぇ、凛ちゃん』
「ぬー?」
『なんであの時教室にいたの?』
「あん時…?」
『えっと…だから、バレンタイン…』
「あぁ…」


あれは先月のバレンタインデー。
勇気を出して凛ちゃんにチョコを渡そうと頑張って手作りして持ってきたまでは良かったけれど、中々渡す事も出来ずにあっという間に放課後になった。

『…平古場くんいっぱいチョコ貰ってたし私のなんてきっといらないよ、ね…』

自分で言って少し悲しくなって、テニスコートに向かおうとしていた足を止めた。
……食べても貰えないなら、たくさんの1つにしかならないのなら、あげない方向が良いのかな、なんて自分のネガティブさに呆れながらも足は自然と教室に向かう。

『……な、んで』

教室のドアを開けると、そこには平古場くんがいて、何故かあたしの席に座っていた。

『平古場く、ん?』
「わん、待ちくたびれたさー」

ドアの前で固まってる私を見て平古場くんは立ち上がってこっちに来た。

『なんで…、ここにいるの?』

訳が分からなくて、パニクっている私を尻目に平古場くんは楽しそうに笑った。

『……え?』
「チョコ、くれるんだろ?」

絶対来ると思ってた
「やーが、わんの事好きだって事はバレバレやっさー」
『そ、そうだったの…?!』
「そんでもって、もたもたしてるうちに教室に戻る事も予想済みやったんさー」
『えぇー!それも?!』
「(本当はチョコ貰えなかった事が悲しくてやーの席で凹んでただけだけどな…)」



Title by 確かに恋だった
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