「ナマエ?どうかしたのか?」
『…大丈夫、』

全員の組分けが終わり、ダンブルドア校長のお話の後に一斉に食事が始まり騒がしくなる。周りの皆が目の前のご馳走に手を出す中、私はさっきの帽子の言葉が気になって食事が進まない。

「組分け帽、結構悩んでたみたいだけど何か言われたのかい?」

いつの間にか私の両脇に座った2人がチキンを食べながら興味津々に聞いてくる。多分2人はすぐ決まるから、ほとんど帽子とは話してないんだと思う。
フレッドの後に被ったジョージなんかは本当は被ってないんじゃないかってくらい早くて、マクゴナガル先生が手を離す前にグリフィンドールって叫んだように見えた。

『両親のこと、言われたの』
「今日君を送りにきてたよね?」
『君の両親はグリフィンドールだった、って。でも…』
「「でも?」」
『パパはグリフィンドールだったけど、ママはハッフルパフだったの』
「あの組分け帽も相当な年寄りだし勘違いしてんじゃないのか?」
「そうかもな、有り得そうだ!」
「ナマエもあんまり気にするなよ」
「そうそう」
『うん…』

そう、だよね。気にしたってしょうがないか。分かった所でどうしようもないし、それに私はグリフィンドールに入れて好都合だもん!これで双子と一緒にいられる。

『グリフィンドールで2人と一緒に過ごせるのは嬉しいな』
「俺たちと一緒にいれば楽しいことしかないよ!」
「笑って過ごそうではないか!なぁナマエ?」
『…うん!』

少なくとも言えることは、ハリーが入学してくるまで後2年あるということ。ということはあと丸2年間は私はこの世界で自由に過ごせるということ。頑張って魔法を覚えたり、知識を増やしたり、未来に備えて役に立つことを頑張ろう、うん!
双子のこともいっぱい知りたいし、仲良くもなりたい!まずは2人を見分けれるようにならなきゃだね!

『よし!頑張るー!』
「「よく分からないけど、頑張って?」」
『まず目標は2人を見分けれるようにはなりたいかな、見分け方ってないの?』
「「さぁ?」」
「そもそも俺たちにしたら自分と相棒だから」
「間違えようがないし」
『あ、そっか…そりゃあそうだね』
「でもその気持ちが嬉しいね、なぁ相棒?」
「そうだな!」

今はきっとただ楽しんでも良いよね……?
だけど、あの帽子の言ったことが間違いでないのなら……両親は、私は、もしかして…?
どうか、運命の時まで私をここに置いてくれますように…

どうかどうか、
彼らの運命を変えられますように…

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