でお様と肉芽少女


◇『肉芽少女シリーズ』番外編。

「…ぅ…っ、朝、か…?」

D「ようやく目覚めたか。残念ながら今は夜だがな」

「貴方は…!で、でい、でぃー…DIO様…!」

D「ひとまず、良くこのDIOの名を上手く発音できたと褒めてやろう」

「はっ!勿体なきお言葉…!」

D「さて、早速だが貴様の幽波紋能力を教えてもらおうではないか」

「はい。わたしの能力は、雪を操ることです」

D「雪?」

「天候や風向きに関係なく雪を降らせることができるのです。演劇の演出や、雪が少ない年にスキー場をこっそり支援したり、暑い夏の節電に最適と自負しております」

D「そうか。日本人は驚く程平和ボケしているのだな」

「他には…そうですね、眠っている間に雪で覆って死に追いやったり、足元を滑らせ偶然を装って転倒・骨折させたり…あとはいじめっこの足をこっそり霜焼けにしたりすることが可能かと」

D「貴様ッ!最後のは実践済みだなッ!」

「でー、でい、でぃ…DIO様、わたしの能力はお役に立つことができるでしょうか…?」

D「ふむ…実践経験云々は差し置いて、能力の使い方如何で戦闘は可能だろう」

「戦闘、ですか」

D「ああ。貴様には私の宿敵であるジョースター一行の抹殺を命ずる」

「はっ!畏まりました、で、でい、でぃ、DIO様!では、早々の出立を、」

D「…いや、待て」

「…いかがなされましたか?」

D「貴様はまず、このDIOの名を一度で言えるようにしてから出立しろ」

「なぜゆえに」

D「部下の恥は上司の恥、ということだ」

「人生とは恥の蓄積ですよ」

D「私は人間をやめているッ!」

「流石です、でお様っ!」




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