DIO様とメイド


◇背景が現代。


「なぁなまえ、知っているか?最近巷では執事やメイドのカフェが人気らしい」

「最近って…少し古くないですか?」

「そんなことはない。Just in timeだろう」

「認めましたね。今、ギリギリと認めましたねDIO様」

「そこでは客のことを『ご主人様』と呼んで接待をするらしい」

「そうですね。他にも旦那様や、女性ならばお嬢様、といったような呼び方があるそうです」

「…なまえ、一度この私を『ご主人様』と呼んでみろ」

「え、今更呼び方を変えるのは…少々抵抗があると申しますか…」

「一度で構わん」

「…もう、一回だけですよ、ご、ごしゅじんさま…」

「…」

「…あの、何かしらのコメントを頂きたいのですが」

「そうだな…悪くはないが、やはりお前には名を呼ばれるのがしっくりくる」

「…そうですか。わたしもそう思います、DIO様」



誰ともつかぬ呼称より、やはりその唇が紡ぐのは私だけを示す名であるべきだ。




- 53/100 -

前ページ/次ページ


一覧へ

トップページへ