DIO様とメイド
◇背景が現代。
「なぁなまえ、知っているか?最近巷では執事やメイドのカフェが人気らしい」
「最近って…少し古くないですか?」
「そんなことはない。Just in timeだろう」
「認めましたね。今、ギリギリと認めましたねDIO様」
「そこでは客のことを『ご主人様』と呼んで接待をするらしい」
「そうですね。他にも旦那様や、女性ならばお嬢様、といったような呼び方があるそうです」
「…なまえ、一度この私を『ご主人様』と呼んでみろ」
「え、今更呼び方を変えるのは…少々抵抗があると申しますか…」
「一度で構わん」
「…もう、一回だけですよ、ご、ごしゅじんさま…」
「…」
「…あの、何かしらのコメントを頂きたいのですが」
「そうだな…悪くはないが、やはりお前には名を呼ばれるのがしっくりくる」
「…そうですか。わたしもそう思います、DIO様」
誰ともつかぬ呼称より、やはりその唇が紡ぐのは私だけを示す名であるべきだ。
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