承子ちゃんの悪夢
◇若干性的描写あり。
目が覚めてすぐに違和感があった。
まず、邪魔だった胸の脂肪が硬い筋肉になっていた。
もともと他の女子とはかなりサイズが違ってはいたが、手も、足も、身長も更にデカくなっていて、そしてそれらも全体的に筋肉質で、ごつごつした…、
―…まるで、男じゃあねえか。
零れた言葉も、その声は常よりも更に更に低い音。
風邪を引いて喉を潰したってこんな声にはならない。
嘘だろ、そんなまさか。
頭の中でそんな否定的なことが過るが、しかしそれは上辺だけだった。
今まであった胸のそれが無くなったのと逆に、今までなかったものが存在していることに気が付いているからだ。
―…アタシは男になったのか…?
困惑はしている。まだ完全に状況が飲み込めたわけじゃあない。
けれども自分の口元は緩く弧を描いている。
何故か。
そんなの決まっている。
男になれば、堂々となまえに好きだと伝えられる。
あいつの唇を奪って、全身に触れて、舐めて、吸い付いて、噛みついて。
それだけじゃあない。
男になればなまえのナカにまで踏み込むことができる。
なまえを全身で気持ち良くしてやれる。
そしてなまえを、孕ませることができる。
ああ、想像するだけでやばい。
下半身が痛いくらいに熱い。
そうか、男ってやつはそういうもんだったな。
それの通常サイズなんざ知らねえが、ズボンのふくらみはかなり目立つ。
早くなまえに会いたい。
だがこんな状態では無理だ。
なんとかしねえと。
どうしたらいいんだ、これ。
とりあえず布がきつい。
一旦外に出すか。
―………、
ズボンと下着をずらして取り出したそれに、絶句した。
凶器じみたその大きさと、そしてグロテスクな色、形…。
こんなもんをなまえに…挿れるだと…?
一瞬で吐き気が込み上げ、想像もできなかった。
有り得ない。なまえにこんなもんを見せたら、それだけで泣いちまうんじゃあねえか。
泣いて、怖がって、もう二度と笑いかけてすらくれないかもしれない。
そうなったら…アタシは…。
「−…っ!…は…ッはぁッ…はー…っ、」
全身が熱い。汗が噴き出している。
…とんでもなく、恐ろしい夢を見た。…気がする。
「…なまえに、会いてぇ…」
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