シーザーと幼馴染
「シーザーが風邪ひくなんて久しぶりだね。ほら、お薬買ってきたよ」
「なまえ…すまない、世話をかけたな」
「ううん、一人暮らしなんだもん。大変な時くらい頼ってよ」
「grazie。そう言ってもらえると助かる」
「でも本当なら市販のじゃなくて病院に行ってちゃんと診てもらった方がいいと思うよ?その方が治りも早いと思うし」
「ああ…もう少し身体が動くようになったらな…」
「こりゃ重症だねぇ。とりあえず、薬飲む前に何か食べなきゃ。りんごでも剥こうか?」
「…いや、りんごの皮を剥く音を聞くと余計に具合が悪くなりそうだ…」
「もー、何年の付き合いだと思ってるの。それくらい知ってるよ。キッチンで剥いて持ってきてあげるってば」
「…、」
「なーに、何か言いたげなお顔よシーザーちゃん。他に希望があるなら言ってごらんなさいな」
「…もう少し、側にいてほしいんだが…、」
「…おっふ。あー…、こんな姿、他のシニョリーナには見せらんないね、シーザー」
「当たり前だ…」
「開き直っちゃってまぁ…。はいはい、いいよ。もう少しここに居てあげる。で、シーザーが寝ちゃったらここでりんご剥く」
「どうしてお前は頑なにりんごを剥きたがるんだ」
「ここへ来る前に近所のおばさまからもらったんだ、りんご」
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