仗助の意外と不器用なところ
◇4部といいつつ数年後。
「…んん〜?」
「どうしたの仗助?」
「んー、なんか…ネクタイがイマイチうまく結べなくてよォ〜。結び方間違えてんのかな…」
「どれどれ…ちょっと屈んでくれる?」
「おう」
「えーと、ここをこうして…あれ、自分側じゃないとやりにくいな…こうなるから、こっちか」
「…なまえって、ネクタイ結べんのな。してるとこ見たことねー気するけど」
「兄が通ってた高校の制服がね、ブレザーだったんだ。で、入学式の前日にお母さんからネクタイの結び方教わってるの聞いて、わたしもまねっこしてたの。なんかネクタイって大人!って感じで憧れちゃったんだよね〜」
「あ〜、なるほど。おれもネクタイとかスーツとか、やっぱかっけーと思ってたなぁ」
「ふはっ、今それ言うと、すんごいナルシストみたい…!」
「なっ、そーいうんじゃねぇよ!ガキの頃に憧れたって話!」
「ふふ、怒らない怒らない。ほら、できましたよ。意外にぶきっちょなかっこいいお兄さん」
「…お、おお…サンキュ」
「今度ちゃんと結び方教えてあげるからね。今日はとりあえず行ってらっしゃい」ちゅっ
「…っ!おれ…一生ぶきっちょのままでいいかも…」
「いや、それは仗助が困るでしょ」
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