スマイルプリーズ


◇高校生がカフェでバイトしているらしいよ。


▼承太郎くんの場合


「やけにイケメンなガードマンがいると思ったら承太郎くんだった件について。しかもウエイター」

「帰れ」

「おぉい!いきなり暴言とか流石にダメでしょそれは」

「注文決まってねえならおれは戻るぜ」

「あああ、ごめんごめん待って!えっとね、日替わりパスタのAください。あとスマイル」

「日替わりのAだな」

「うん、あとスマイル」

「コーヒーは後でいいのか」

「うん、後でお願いします。スマイルは先ね」

「しつけえなてめーも」

「大事なことだから三回は言わないといけないと思って」

「メニューにねえもんは受け付けられねーな」

「裏メニューにあります」

「ねえよ」

「だいたい、カフェの店員さんがスマイルお断りとかなんなの。いくら帽子とって髪降ろしてイケメン度アップしても笑顔がないと威圧感ハンパないからね。自分の身長考えなよ」

「チッ」

「こらそこ、舌打ちしない。ほら、ね。にこってしてみ」にこっ

「…、」フッ

「…スマイル、おいくら?」

「は?」


◆支払いたくなるスマイル。



▼典明くんの場合


「いらっしゃいませ、なまえさん。来てくれてありがとう」

「わぁ、典明くん似合ってる!ていうか腰やべぇ…けしからん」

「え?」

「ううん、なんでもない」

「そう…?あ、注文はお決まりですか?」

「うん、このランチセットのBと、チェリーパイをテイクアウトでお願いします」

「はい、かしこまりました」

「ちなみにスマイルってあります?」

「えぇと…こうかな」にこっ

「…すみません、追加でスマイルをテイクアウトでお願いします」

「えっ!ええと、すみません、生物なまものなのでテイクアウトはちょっと」

「チェリーパイ一緒に食べよう?」

「…仕事終わってからでもいいかな」

「ブレないねぇ典明くん」


◆スマイルは生物なまもの




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