ジョナサンが風邪をひいたらしい


「ジョナサンも風邪なんかひくのね」

「うぅ…、体調管理が疎かになってしまっていたなんて…紳士として恥ずかしいよ…」

「そんなに落ち込まなくても、誰だってたまには風邪くらいひくわ。…ああ、そうだ。これ、よかったら食べて」

「林檎?綺麗な赤だね」

「借りた本のお礼にと思って持ってきたのだけれど、丁度良かった」

「頂いてしまっていいのかい?」

「もちろん。逆に、またこれを持って帰るのは重たいもの」

「ははっ、それもそうだね。それじゃあお言葉に甘えて、ありがたく頂くよ」

「ええ。…それじゃあ、ジョナサンも辛いだろうし、そろそろおいとまするわ」

「…あっ、」

「どうかした?」

「あ、あ…ええと…その、…なまえさえよければ、もう少し話をして行ってくれないかな…」

「え、…わたしは構わないけれど、ジョナサンは辛くない?」

「平気さ!熱もだいぶ下がってきたみたいだし、咳もそんなに出ないからなまえに感染うつる心配は少ないと思うんだ。だからもう少しだけ…くしゅんっ!…あ、」

「ふふっ、わかったわ。それじゃあ、もう少し一緒にいさせて」

「…ありがとう、なまえ」




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