2023/04/21
彼女の髪を指で掬い耳にかけてからちゅーすることが多い研磨くん。寒いからとコタツに両手を入れて前屈みになってテレビを見ている時、ふいに横なら手が伸びてきたかと思えばサイドの髪を耳にかけキスをされる。
飲み物を取りにコタツから出て行き戻ってきたかと思えば、私の横を通り過ぎる時に座ってるこっちの顔を覗き込むようにして片方の髪を耳にかけてキスをしてくる。
する前も、した後も特に何も言わない。
あとは料理している時。耳に髪をかけられたなって思って横を見たら研磨くんがいてそのままいつも通り大好きな顔が近づいてくるから目を瞑りそれを受け入れる。
癖なのだろうか。
いつも何も言わずいなくなり、何事もなかったかのようにするから最初の頃はよく首を傾げたものだけど、いつもした後満足気な雰囲気を出すから今となっては特に気にしなくなる。
向こうからしてくれることが多いからあまりこっちからするっていうのは少ないんだけど、どうしてもしたくなって。でも自分から上手く出来ないし、なんか照れてきちゃって研磨くんの隣に座り服の裾を摘んで軽く引っ張ってから目を瞑り口を少しだけ尖らせキス待ちをする相手任せな狡い行動をしてしまう。
視界真っ暗の中、期待することは起きなくて、素直に言葉にしようと目を開いた時。すぐ目の前に瞼を閉じた彼氏の顔があって混乱していると唇に柔らかいものが触れ、キスしてくれたって思うと同時に研磨くんのキス顔見ちゃった…といつもの倍照れる。
至近距離で瞼を上げた彼氏はゆっくり離れていき、少し首を傾けながら「ふ、かわいい」って力の抜けた笑みを向けてくるものだから、この人は私をどうしたいんだと狼狽えた。
かっこいい、かわいい、すき。
孤爪研磨