memo

さらにつぶやき



2023/09/17

研磨を含めたバレー部数人が集まってるところに研磨の彼女が悲しい顔してやって来た。
今にも泣きそうな気持ち悪いとでも言っているような顔をして震えた声で「研磨……上書きしてください」って目元に手を添えながら言ってくるからそこにいる全員がどうしたんだと深刻な面持ちになり、それは彼氏である研磨も同じで「どうしたの?」って輪の中抜けて彼女の顔を覗き込んで聞けば小さく「……き、す……された」と怯えたように口にした後、だからキスしてって普段ならそんなこと人がいる前で言わないで!って怒るような内容でも彼女のいつもとは違う姿にとりあえず人がいないところに連れていこうと手を引く。
後ろでは、え、と驚く部員達もいるがそれを無視し歩いた時、手を引かれた彼女が続けて放った。
「キス、された」「……」「気持ち悪かった」「……」「キスされたの」「……わかった、から」「ハエに」「……は?」急な驚き発言に大声を上げて後ろにいる彼女を見た「さっきるんるんでスキップしてたら、口にハエが飛んできたのー!!凄い勢いでぇぇぇぇ!!!気持ち悪くて!だから研磨キスして……」「……」

心配を返せとか、良かったって安心とか、ふざけんなって怒り、さっきまでの彼女にキスした相手への怒りとかいろんな感情がぐるぐる脳内を支配し何も言葉が出ず、ゆっくり、徐々に眉間の皺を増やしていった研磨に彼女は首を傾げて名前を呼ぶ。
「研磨……?」頭の上に疑問符が浮かんでいるのが見えるくらいのムカつきが湧いてきて更に顔を顰め「……するわけない」と小さく呟く。「え?」「キスしない!!!!」目も声も大きくさ怒りを露わにしたら、近くにいるバレー部メンバー、主に幼馴染であり主将の黒尾が小さく吹き出しながら「してやんなさいよ〜」俺達いなくなるからさって言ってくるから更にムッとする。
そしてすぐ目の前には、凄い勢いでぶって来たの、洗ったんだけど気持ち悪くて、研磨の唇恋しくなったの、キスしてほしい、とぶつぶつ言ってる彼女に「ああ!もう!」とヤケクソになり手首掴んでそのまま人気のないところに連れて思いっきり口をつけた。

「勢いが凄い」「文句言わないで!」「いつもと違くてキュンときた」「……」「でもちょっとハエを思い出した」「……」「すみませんでした。ありがとうございました」ゴミを見るような目で見られ大人しく頭を下げる彼女に最後ぼそっと「ちゃんと自分で守って」と不機嫌に言う彼氏の研磨。

孤爪研磨