memo

さらにつぶやき



2026/06/28


ヒーロー特集の撮影でたまたま爆豪と同じになった日。
モデルやインフルエンサーの方なんかもいたりして、あまりの美しさに目の保養〜なんて思っていると「ヨダレ垂れてんぞ」って嘲笑うかのように声をかける男がひとり。

「私はこのためにヒーローになったんだ!」「あっそ」「反応うす」ヒーローになったら有名人を近くで見れる機会があるかもしれないという願望がこの職業を目指した理由の半分を占めている。

高校時代にも同じようなことを言った気がするけど、その時は「クソだな」って返されただけだったなって思い出していたら系統の違う美女二人が爆豪に話しかけてきたため、そこから少し離れ様子を盗み見ると、明らかに特別な関係になろうとアプローチしていた。爆豪は当たり障りのない返事をしていたが長くなればなるほど若干苛立ちが見え始め、羨ましいと思ってる私からすればそんな爆豪にムッてなる。

二人がいなくなってから「連絡先聞かれたの?」ってウキウキで聞いて見ると睨まれたから本当に聞かれたんだって思い「えっ、やだ。どっちにしよ」って自分が爆豪だったらと本気で悩めば「ンでてめーが悩むンだよ」「いてっ」軽くデコピンされる。「連絡先は交換してねェ」「もったいな!」と言いつつ、この人は顔とかで選ぶタイプじゃないかって納得し、でもタイプの違う美女二人、どちらが好みか気になり聞いてみた。顔のタイプはあるだろう。
「ちなみに可愛い系と綺麗系どっちがタイプ?」「どっちでも」「えぇ、じゃあさ、カッコいい系が好き?」そう聞けばこちらを一瞥し「……ああ、そうかも」なんて言ってくるから首を傾げる。
「カッコいいといったら、〇〇みたいな人だ!」「違ェ」また否定される。否定するってことは誰かタイプの人がいるんだろう、これでオールマイトとか言ってきたらデコピンすると決めて「もう、誰ですか」と聞く。
「お前」「は?」急に自分に矢が向き間抜けな声が出て変なことを口に出す。「私どちらかと言えばかわいい系」「ハッッ」「鼻で笑わないで!?カッコいいって言われたことなんて…」「カッケェだろ」遮って言われた言葉に、ああヒーローとして言ってくれてるんだと泣きそうになる。「やめて。急にツンデレこないで、泣きそう」爆豪から言われると今までの色々を思い出して泣きそうになる。好きなタイプの話題をまんまと変えられたと思っても嬉しさの方が勝る。

「カッケェとこに惚れた」「……へ?」「好きなやつはミョウジ」だからタイプとかねェ、と続けられまた間抜けな声が出て素直に言ってしまった。「わたし、爆豪のこと友達だって思ってる」「わーってる。だから今から落とし殺す予定」と悪巧みをする笑みを浮かべて背筋が凍った。
これ、絶対落とされるやつだ。

爆豪勝己