2026/06/28
高二の冬。寒さで肩をくすめていた勝己に「私が温めてあげようか」と聞いた。去年は「いっっっらねーわ!!」と目を釣り上げてキレられたから今年もそれが聞きたくて言ったのに何も返ってこなかった。
無言で一瞥するだけだったから目をぱちくりしてしまうと「何してくれんの」と聞かれ、今度は口を開けて驚く。「え、あ……えーっと、手繋ぐとか?」「……」「首元暖めるとか!」「ふーーーん」予想外な返事がきたから変なことを口走っているけど、自分では気付けていない。
「ン」「え?」「手」「て?」「手、繋いでくれんだろ」って左手を差し出すからナニコレ?となりつつ、握り返しそのまま登校した。
近くにいたクラスメイトに助け船を求めるように視線を送ると、返ってきたのは満面の笑みだけ。なにこれ?
爆豪勝己