memo

さらにつぶやき



2022/05/28

中学生孤爪研磨から第二ボタンが欲しい

【幼馴染の研磨】
卒業式にボタンを渡すとかいう概念がそもそもない。卒業式の朝。一緒に登校している時にゲームをしながら歩く研磨に「欲しい〜!」とお願いするけど「えー…」とこちらを見向きもせず空返事で却下される。けど、式が終わって帰る時に研磨の第二ボタンがないことに気付き、誰かにあげたのかもしれない、と落ち込む。「予約しとけばよかった…!」そう本人に伝えたら「何言ってんの」と言いながらボタンを手渡される。「え、これ」思わず驚いてしまえば「自分が欲しいって言ったんじゃん」と眉を少し寄せて気まずそうに吐き捨てる幼馴染研磨。両想いです。


【クラスメイトの孤爪くん】
会話も関わりもあまりなかった三年間だったけど、孤爪くんに片想い中。三年時だけ同じクラスになったが何も発展はせず。卒業式の日。高校は違うから当たって砕けろの精神で聞いてみた。「あ、あのっ、もし、良かったら、ボタン、欲しい…ですっ」おどおど口籠もりながら告げれば向こうも「え…」と驚きの声を発した後「あっ、…っ…えっ…と」と目を忙しく泳がせて動揺する。嫌だったのかも。そう思い、気にしないで欲しいと伝えようとしたら「……これ、どうやって、取るの…」と自分の第二ボタンへ手をかけるから心臓が飛び跳ねる。結局、女の子が持っていた携帯用ハサミで二人で一生懸命わたわたしながら取る。その光景を周りにいるクラスメイト達は微笑ましく見つめる。両片想い。


【小学校から大好きな研磨くん】
小学校から研磨くんのことが大好きな女の子。「研磨くーん!ボタンちょうだいー!!二番目の!!」式後、そう叫びながらダッシュして近寄ると、うわっ…と声には出さないけど顔を顰められる。「来ると思った」とため息混じりで言われるがそれを物ともせず目をキラキラさせる女の子に数秒おいて今度は深いため息を吐く。「欲しい!ですっ!」「めんどくさい」「私が取る!」「……」「ボタン駄目なら制服を!」「もっとダメでしょ」「じゃあ研磨くんを!」グッと身を乗り出してそう言えば思いっきり顔を歪ませ、乱暴に二番目のボタンを手で取った。まさかそんな風に取るとは思わなくて、普段見ることが出来ないそのギャップに萌え、苦しみながら手のひらを上に向ける。研磨くんとは高校は別だし、追いかけるのはこれで最後。その意味を込めて頂く体勢で「ボタン貰ったら最後にするから」と放ったらボタンを握った手がピタリと止まる。「…最後にするの?」「?」俯き目線だけをこちらに向けて言われ、何だか雰囲気がガラッと変わったからどうしたのかと首を傾げると、ボタンを握った手を自分方へ戻した研磨くんは一言。「それならあげない」それだけ言って背を向けて歩き出してしまう。「え!どうして!!最後にしない!!」言葉の意味を理解してないまま後を追い反射的に言ったら「そう」と満足気に放たれ、企みを含んだ笑みをひとつ溢された。雄顔。実は両想いです。

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