▽2019/03/07(00:20)
カマンガーは病にかからない頑健な身体の持ち主だから風邪をひいてる春菊になにすればいいかわからなくてわたわたしていればいい。そっと覗きこんで布団をかけ直すものの暑苦しそうで慌ててやめたりじっとり濡れた額に触れたり。本当に困ってただじってみてる。飼い主の不調に狼狽する犬みたい。
春菊はよく泣いてるひとだから仮に発熱したときとか疲れすぎて意識が朦朧としているときにぼおっとした顔で「あつい。おなかすいた。おかあさんのおうどんが食べたい。白いおしるで、たまごがはいったくたくたのおうどんが食べたい」と呂律がうまくまわらないまま夢心地で呟いてるほうがかなしい感じがします。もう亡くなっている母を呼ぶ彼女が相当追い詰められていると理解できて、カマンガーはへにゃって情けなく眉を下げた。
風邪を引いたマスターのためにうどんをつくろう!ってふすふすするカマンガーだけど花丸はせべが始まりそうな予感がする。笑うからやめてほしい。しろいおしるにふわふわ卵のくたくたおうどんを所望する春菊が元気になるようにとキッチンに集ったやさしいサーヴァント達がうどんをつくろうとドタバタする様子は可愛いと思います。キッチンカルデアがいなかったら大変だ。そもそもマスターが食べたい「しろいおしるにふわふわ卵のくたくたおうどん」ってどんなのだ?ふわふわ卵…炒り卵…?スクランブルエッグ…?でもうどんにそんなのあった?はっ、待てよ、前サンソンがトーストにのせてたのがそれっぽくなかったか!?…!ポーチドエッグ!!(※温泉卵です)このあと無事にキッチンカルデアの皆さんが駆けつけて事なきを得る。エミヤさんちの今日のご飯。おうどんふみふみしてネギ刻んでだしつくって、元々はマスターひとりぶんの予定だったけど香しい匂いにだんだん食べたくなってきちゃって、結局みんなの夕食はおうどんになるのです。
髪がボサボサで頬がまび鼻のてっぺんまで赤く染めた春菊はいつもよりおさなくいじらしくみえて、ふうふうと執拗におうどんを冷ましてずるずるもぐもぐしている様子を、雑に椅子に腰掛けたカマンガーはじっとみている「俺は病に襲われたことがないんだが、あんた本当に苦しそうだ。なにかあったら…いや、なにかしてほしいことがあればいってくれよ」ってきゅうと眉を寄せて笑うカマンガーに、熱で浮かされたなか、春菊はやさしいねと思わずつぶやいて、けれど自分がいったことを理解する前に、ことりとお椀を置いて身体を横たえてしまった「俺の手が冷たけりゃ良かったのにな」冷ややかさを求める額にはなにかあついものがかぶさったが、不思議と心地よく思えた。
無題