どんなケーキがお好き?


君が柔らかな木漏れ日の下で愛犬の肉球に頬を埋めてくったくなく笑う日常を心のアルバムに何枚もおさめて満足する自分。

甘い苺のショートケーキと苦いビターなチョコレートケーキどちらがお好み?それともクリーミーなチーズケーキがいいかしら。

頭を頻繁に撫でる理由はただそのもふもふとした手触りのいい感触を感じていたいだけ、本当にそれだけだよ。

猫と戯れながら無邪気な笑顔を向けてくるその姿に猫より君の愛らしさに頬を染めるのが猫カフェデートのお決まり。

むくれるその頬はつついてしまいたくなるほどの可愛らしさで、それを言葉にするともっとむくれてしまうのが分かっているのに言っちゃう悪戯心。

ゆるゆるでふわふわな君を見ているとなぜだかこっちまでゆるふわ化してしまう天然のマイナスイオン製造機。

お弁当を作ってくれるのは有り難いんだけど、会社に持って行く弁当を妙に気合いの入ったデコ弁(僕の顔)にするのはやめて欲しいかな、なんて。

可愛い物を作るのは確かに好きだし君が身につけている姿を想像するのはとっても幸せだけれど、自分が身につけるのとは少しワケが違うんだよ。


まだ付き合ってないです


はしっこにつけた淡いクリームを指でなぞって食べてしまうと林檎のような真っ赤な顔をして怒る君とその姿が可愛くてたまらない僕。

デザートをくれようとするのは嬉しいけれど、そのまま食べたら間接キスになってしまうことを分かっているのだろうか。

空から舞い降りた天使のような君だけどそれを口にするとからかってると勘違いして途端に不機嫌そうにむくれてしまうのがお約束。

数学が苦手でも好きな物と好きな物を掛け合わせて出てくる答えはとっても好きな物という方程式を覚えるのは簡単だね。

ココアにマシュマロを浮かべて渡すととびきりの笑顔でさらにねだってくるからついついたくさんあげてしまって夕飯が食べられなくなるのが二人の通常運転。

人気のケーキバイキングのペアチケットをもらったから何の気なしに一緒に行こうと誘ったらデートかと直球で聞かれればさすがに照れてしまうよね。

明日のお出かけが楽しみすぎて布団にはやく入ったけれど目がさえてしまって中々眠れなくて一睡も出来ないなんて幼稚園の遠足以来だよ。

風邪を引いてしまって看病しに来てくれた君がおかゆを作ってくれると言ったから幸せな気持ちに浸っていると自宅の台所が吹き飛んだ話。


15p前後の距離


熱があるかもと呟けば測ってあげると自分のおでこをくっつけてきた君に驚きと恥ずかしさで言葉が出なかった。

あなたのことを考えながら作りましたと言われ渡された腕に抱えきれないほどの沢山のお菓子に食べきれないよ呆れつつ、困った気持ちが1%、嬉しい気持ちが99%。

お姫様抱っこって女の子の憧れだけじゃなくて男の子の憧れでもあるんだよね、もちろんされるほうじゃなくてするほうだけどね。

自転車の後ろに君を乗せて帰る道すがら背中に感じる柔らかな感触に頭がふわふわして無心でペダルを漕いでいたら道が分からなくなった結果迷子になりました。

もっと近づきたいから身長が高くなりたいと言った君の言葉に同意したけれど、本当は見上げてくる上目遣いのアングルがお気に入りだからこのままでいいと思っているんだよね。

雷が嫌いな君は雷が鳴り出すと怯えて潤んだ瞳で抱きついてくるから不謹慎だけどそんな姿が可愛くて僕は雷が好きなんだ、内緒だけどね。

見てほしいものがあると呼び出されて来てみれば新しく買った水着のお披露目会なんて聞いていない、聞いていればカメラを持ってきたのに。

新しい服を買うときに試着室で着替えて一着一着見せてくれるから自分の気に入ったの物を買いなよと告げると、あなたが気に入ったものじゃなきゃ意味ないでしょと言われ悶絶。


寒い日でも可愛いね


こんなことを聞いてしまえば嫌われてしまうんじゃないかと戸惑う気持ちは二人とも同じでわかりやすいその感情は周りから見ればもどかしすぎる二人の可愛らしい関係。

好きな人のことは何でも知りたいけれどプライベートを詮索しているようで聞くのを躊躇してしまうような質問の答えを共通の友人から世間話のように聞いたときの複雑な乙女心。

誕生日はいつですかとただの数ある中の質問として聞いただけなのに誕生日占いをすると勘違いされたときの羞恥心。

ずっと前から好きでした、そう口にするだけで関係性は変わるだろうけれどネガティブな気持ちが心を支配していつも当たり障りのない会話を選んでしまう臆病な自分。

寒いのは苦手なのだと毛布にくるまり出てこない君に早くしないと遅刻してしまうよと口では怒りながらもいつもと違う姿を見ることが出来て朝からほっこりする幸せ。

冷え性なのと言われ振り向くと頬に氷のように冷たくて白い指先を感じたから、お返しにこれなら寒くないだろうと言って自分のポケットにその手を強引に押し込んだ。

君がくしゃみをするのを見て自分のおっさんのようなくしゃみとはまるで違う可愛いその姿に目を丸くするしかなかった。

雪が積もったから雪だるまを作ろうとはしゃぎながら部屋に突撃してきたので眠い目をこすりながら渋々付き合った僕を優しい人と言うけれど君でなければ付き合わないからね。


桜の花びらと妖精さん


好きな物を好きと口に出すことが難しいという人をなぜだろうと思っていたけれど、その疑問は本当に好きな者を前にしたときに解決した。

いつも急に抱きついてくるからなぜなのかと理由を聞けば安心するからと満面の笑みで告げられて気分のパラメーターが一気に上昇した。

女の子って可愛いって言っている自分が可愛いと思ってるよなという友人にそんなものかと頷いたが、君が猫を可愛いといって撫でる姿には当てはまらないなと思ったその日の帰り道。

昔は可愛いと告げるとはにかむ姿が文字通り可愛くて何度でも口に出して言ったけれど、今では慣れてしまったのかありがとうと言うようになったから今後は綺麗にしようと思います。

前髪を少し切りすぎちゃったとか、化粧のノリが悪かったとか、そんな気づくのが難しい小さなことでご機嫌斜めになる女の子の気持ちはやっぱり難しい。

夢の中ではいいたいことは全部言えたし、やりたいことも全部出来たのに、現実世界ではいざとなれば何も言えなくて何も出来ないもどかしいこの有様。

桜の並木道を歩いていたら前方で手を振る君と風に吹かれて舞った花びらが合わさった光景がどこか儚くて、少し切なくて、幻想的で思わず立ち止まってしまった。

落ちてくる花びらをどちらがはやくつかめるかというゲームをしていたらなかなかつかめなくて走り回った結果、二人で頭をぶつけ合って笑い合うという桜のちょっとした楽しみ方。

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