ひらけた木の芽時
桜色香が燻る春茜
初陽に向かう手のひら
過ぎ去ってしまった惜春
春眠暁を覚えずとはこのこと
春の嵐と高揚
寝物語にまどろむ夜
草若葉の芽吹くさま
拝啓、微笑む貴女様へ
長春花がささやく音色
花冷えに黄昏
春景に頬を染めて
残り雪が奏でた日影草
和らぐ春彼岸の凍え氷
佐保姫が呟いた言葉とは
北へ進む渡り鳥
薄氷消える春の土
山もほら笑っているよ
蓬や土筆を摘む少女の歓声
しゃぼん玉も空へふわふわ
春芝居のお稽古
君の瞳の春蝶乱舞
独り占めする花守の罪
春の炬燵は暖かろうね
桜餅、草餅、蓬餅、どれにする?
花祭りの甘露雨
お土産は花筵へ
花疲れも何のその
幻世を繋ぐ花雪洞
雛祭りを妬んだ男の子
平和証の百千鳥
初雷が告げる春の理
猫の恋もかなうかな
花吹雪が誘った笑法師
初蝶はゆらゆら舞い落ちる
十二単に花簪
木苺を摘む乙女
夢遊する接骨木花
桜桃の花も桜に負けず
勿忘草の花言葉は覚えているね
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